父が亡くなったあの日の夜、私の夢に出てきたのです。
実家の玄関から外に続く所で
ちゃんと自分の足で立って、にこやかに私を見ていました。
私は「歩けるようになったんだね。良かった」と
父に話しかけました。
今思うと、病気の辛さから解放されて楽になったよと私に伝えに来たのでしょう。
お父さん、私は良い娘でしたか?
親孝行は出来ましたか?
もっとたくさん話をしたかったです。
大好きな日本酒が美味しくないと言って、飲まなくなった去年の5月に皮膚に水泡ができるようになり皮膚科に連れて行ったのが、お父さんと私の病院通いの始まりでしたね。
あの時からお父さんの身体の中で癌が息を潜めていたんだろう
その後、糖尿病の血糖値が上がってきて
CT検査を受けたね。
嫌になるほどたくさん検査したね。
膵臓に小さな水泡が見つかったけど、その時は良性と判断されてしまい結果的に手遅れになってしまいました。
無理矢理にでも大学病院に連れて行ったが良かったのかな?
病院の長い待ち時間によく2人でおしゃべりをしたね。
マックスを亡くした時には
「辛かったね」と言って慰めてくれたよね。
その後も心配してくれて
「もう犬は飼わないとね?」と何度も聞いてきましたね。
アトムを飼った時にはすごく喜んでくれて、
軽い認知症で昨日の事を忘れてしまってたのに
アトムを飼った事はずっと覚えていて
会うたびに「犬はどうしてる」と尋ねてくれましたね。
私の犬好きは父の遺伝です。
マックスと一緒で、あっと言う間に逝ってしまったけど
本当に辛い闘病は4月に入ってからの1ヶ月でしたね。
家族に迷惑をかけたくない
人の介護は受けたくない
痛いとも苦しいとも弱音を吐かなかったね。
私の自慢の父親だったよ
お父さんと共に生きた63年間は、いろんなことがあったけど、貴方に見守られて、心の支えになってくれて私は幸せでした。
今はちょっとポッカリと穴が開いてしまった気分です。
ありがとう
本当にありがとう
大好きだよ。お父さん
アトムも大きくなりましたよ
一度会わせたかったなぁー