暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

学びの場

2021年10月18日 | 古民家
 ズラリと並んだガラス窓をすり抜ける・・・暖かい日差しの先に・・・
ピカピカの長い廊下は床板の・・・歪んだ不揃いの懐かしいさを取り戻す時間・・・
頼りなく悲しそうな顔を見せながら・・・小さな手で包んでくれるような温もりを与えてくれる・・・
ガタピシとコツのいる窓の開けたても・・・理屈っぽく嫌味を言いながら、ニヤけ顔で風を入れている・・・

どれだけの数が残るかは知らないけれど・・・木造校舎の面影は・・・
モノクロの写真の中に影を潜めてしまって・・・新しい木造の施設をあちらこちらで見かけるようになっても・・・
居心地のよくない場所で雑巾がけをしているようで・・・
黒光りする床板に・・・日焼けした壁の痛みを、まるで自分の学校生活の足跡みたいに残すには・・・
卒業していった、たくさんの足跡が残っていないといけないような気がしてしまう・・・

夏は扇風機がコロコロ廻り・・・冬はストーブがポッポとほてり・・・
大きく開いた窓からの景色や・・・グラウンドで踊る、砂埃に紙くず・・・
誰もいない教室の朝日と夕日と・・・高い天井に寝転ぶ体育館の冷たい床板・・・
たかが学校生活十数年ほどの時間だけど・・・つぶされてしまうほどの濃い記憶が残るんだと思う・・・。
そこには・・・心に残る学びの場としての佇まいが大切だと思います。

 

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