暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

よこしま

2021年10月21日 | 古民家
 天井裏と床下の物語・・・
節穴から覗いて・・・片手を耳に添えて・・・
よこしまな時間だとしか思えなくても・・・ソロソロ伺う心の内は裏腹に、浮かれ気分になっている・・・
小説やドラマで見聞きして来た題材は・・・この所、鳴りを潜めている・・・。

床下に潜ることもままならない住まい・・・
天井裏に潜れるほど隙間のない住まい・・・。
屋根の上をスイスイと・・・逃げ回れる甍の波も見えなくて・・・
物書きを整える方々のアイデアも・・・町の景色に合わせて変化して・・・
想像を膨らませる行動も・・・住まいの変化に合わせて消えていきます・・・。
指先を口に含んで・・・パツリと障子に穴を開けてのぞき込む・・・
そんな和のしつらえも・・・ますます薄くなって来ました・・・。

小さな手に、砂をまぶして・・・大きなおしりを砂でまとい・・・
お話するでもない小さな子供たちが、心の底から笑顔でふくれていても・・・
大きな大人の笑顔には・・・楽しくなくても、後ろめたくても緩んだ顔を見せてしまう・・・。
人の興味を引き出して・・・人の心を揺さぶる物語が育つ、古い住まいの造り方は・・・
小説を盛り上げる為の造りでは無いけれど・・・
そんな他愛もない話を生み出す楽しい住まいに・・・口元を緩めないではいられません。






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