最近の俺のポジションネタを書いてしまった・・・

最近の俺のポジションネタを書いてしまった・・・

米国ダウは注文通り(前の記事で書いた通り)日中の底値($29,252)から$338戻して$29,590で引けたし、S&PもNASDAQも同じくらい戻してる。VIXが32.31まであって29.92まで戻したし、3.811pまで上昇した米国債10年物金利も3.687pまで低下してる。なので一応、こうなるとセリクラかな?という条件は8割方満たしたとは思うけれど、気になる残り2割は米国の実質金利の推移と出来高急増になっていないことだよね。

週末の米国市場の感想

チャートの形は下髭陰線になってて、ダウは6月の底値を割り込んで引けた。けれどもS&PとNASDAQは届かずに下髭陰線の大引け。まぁ、米国市場は目先の底は打って週明けは反発するのかもしれないけれど、それほど戻せないんじゃないかなぁ・・・。昨夜のようにINDEXが大きく下げたら、そこでショートカバーが出るので結構戻る。でも、問題は個別株の業績へと意識が移行するわけだから、INDEXを額面通りには受け取れないという今どきの事情はあるよね。

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後は全体的な見方としてコモディティの下げっぷりに注目しないとね。それを見ると原油を筆頭に全滅・全下げになった。これは大きなポイントで、明らかに此の先の景気後退による需要減を意識し始めてるってことだけど、その上で投資家がどう動くかと言えば、実質金利が大きくプラスに転じたことで、一斉にドル買い(米国債買い)に流れ始めたということを意味するんだよね。

ここで米国株式市場を予想する上で決定的なのは、何度も書いてるけれど米国の実質金利の上昇なんだよね。昨日の米国実質金利のリアルタイムチャートでは、+1.46pまで上昇してる。

この局面で俺が無謀なような売り建をしてるのは、種明かしをすれば、この実質金利と株価やコモディティが、逆相関にあると言うことが分かってるからなんだよね。

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このチャートで言えば、赤がS&P500の株価で右軸、そして青が米国の実質金利の推移ってことだけど、これを見ると急激に実質金利(10年国債名目金利ー物価連動型10年国債金利)が今年に入って急激に立ち上がりはじめ、同時にその時期S&P500は天井を打って下落を始めてる。ロシアのウクライナ侵攻とかいう事件が発生してコモディティ価格は大いに乱れたけれども、徐々に落ち着いてきて実質金利の上昇を意識するような通常の展開になりつつある。

なんでもかんでも戦争プレミアムのせいにばかりするけれど、実際には投資家が下げを意識し始めると、商品市況から抜けて安定してノンリスクで金利が得られる米ドル(米国債)への移行が始まってるというのが下落要因で、これはコモディティのみならずダウでもNASDAQでも同じことが言える。

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そこで先週の米国株を振り返ると、昨夜(金曜)はチャート的には目先の底を打ったように見えるし、実際に週初反発する可能性も否定できないけれど、改めて実質金利と株価の推移をリアルタイムチャートで見ると・・・

実質金利はこれまでの大底を付けた6月の水準をはるかに上回って上昇していることが分かる。しかしこの6月安値を割ったのはダウだけで、S&PとNASDAQはまだ到達していない。これは明らかに株価の下落不足という判断を個人的にはしてるんだよね。なので、昨夜の米国市場の値動きが底打ちか?2番底か?と言われると、正直俺にはそうは見えない。

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日経平均CFDの動き

さて、一方日経平均CFDだけど、財務省ー日銀の為替介入以降、明らかに変わった点は?というと、ドル円に連動するような動きが夜間に消え失せたということ。つまりは金曜の昼夜の日経平均の下落幅は、昨夜の米国三市場よりも大きかったということで、これは円安を背景にした今までの相場には久しくなかった動きだと感じたんだよね。

日経平均CFDは結局¥26,649で引けたけれど、これって週末時点でのEPS¥2,179で考えればPER12.23となって、これは多分年初来で最低水準だと思う。PBRも1.13というのは7月1日以来の低さ。それに日銀の介入効果が、¥143.353まで盛り返してしまってほぼ剥落していることを考えると、少なくとも月曜のザラ場は戻り基調になるのかもしれないけどね。

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ただ今回スティルス介入を単独で行ったことで、此の先無条件で円安が進行するとは考え辛くなってるのも事実で、だったら割り切って一気に業績相場になることも十分に考えられる。また、こんな時は仕手系の急騰銘柄が出やすい地合いだと思う。なぜなら金曜にマザーズ指数がプラスしてることで、個別銘柄の動きが、特に中小型株の値動きが、萎んでいないことがわかるから。

また主力が弱含むと、個別株に資金が集中しやすいということもあるから、あちこちで主力とは異なる動きが出てくるだろうし、デイトレなら陸運・空運、そして配当取りのタイミングでは海運なんかも面白そうだし、中小型なら・・・。それは俺よりも詳しいだろうからね。もちろん主力の値動きも月曜なら面白いかもしれんしね。


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日米市場、ここからは度胸試し!?

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今日は今月2度目の三連休の中日ということもあって、これまでのポジションネタを書きました。でももうすぐ日本市場は半期の配当取りが来るので、米国市場と連動性が薄まる可能性も大いにあるけれど、基本はまだ2番底を打ってはいないと俺は考えるんだよね。とにかく買ってもいいというサインがきっちりと出るまでは、まだまだ買い勝負する必要はないんじゃないかな?

今の相場はねぇ・・・売るにしても買うにしても、ここからはかなり度胸がないと、腹が括れないと難しいと思うんだよね。例えば売り坊として、大きな暴落相場は絶対に獲りたいと思ってるけど、精神的に最高難度な相場展開なわけで、簡単じゃない。

これから株式市場が、計算通りには行かなくて、世界経済も大幅な後退期に突入したりすれば、いま勝負しないと確実に後悔することになるし・・・。やはり短期で確実に狙うのが俺のスタイルかなぁと思ったり。