開いていて柔らかい!赤ちゃんの頭のてっぺんにある大泉門について-webaby【エンジニアお父さんの育児・子育て】

開いていて柔らかい!赤ちゃんの頭のてっぺんにある大泉門について

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#乳児#成長#病気・ケガ

開いていて柔らかい!赤ちゃんの頭のてっぺんにある大泉門について

人の頭には大泉門(だいせんもん)という部分があります。

大人であれば骨で覆われており、硬く閉ざされていますが、赤ちゃんは開いており、触ると柔らかい感触があります。

ですが、むやみに触るのは危険でもあります。赤ちゃんの骨は柔らかく、出産時には頭蓋骨が重なった状態で産まれてくると言われています。小さく産まれてきて、成長と共に骨もしっかりしてきて大泉門も閉じてきます。

赤ちゃんの開いている大泉門についてご紹介します。

  1. 大泉門とは?
  2. 大泉門が膨らんでいるときは要注意
  3. 赤ちゃんのシャンプーはどうしたらいい?
  4. 大泉門が閉じるには個人差がある
  5. 大泉門についての知識を持っておこう

大泉門とは?

大泉門(だいせんもん)は、左右の前頭骨部分と左右の頭頂骨の間にできる部分になります。

おでこの上の部分にあり、赤ちゃんの時は開いており、触るとプヨプヨと柔らかい状態です。月齢が経つにつれてゆっくりと自然に閉じていきます。

また、後頭部には小泉門と言われる部分もあり、大泉門よりは小さく左右の頭頂骨と後頭骨の隙間になります。こちらも産まれたばかりでは開いた状態ですが、生後3ヵ月ほどで自然と閉じていくと言われています。

大泉門が閉じる時期と経緯について

大泉門は成長と共にゆっくりと自然に閉じていきます。多くは1歳から1歳半で閉じると言われていますが、中には2歳ぐらいに閉じる子どももいます。

大泉門が開いている状態では、ひし形をしており、骨がない状態になります。こういった隙間があるのは大丈夫なのかと思われがちですが、出産時に産道を通る際に赤ちゃんの頭の骨は圧迫されて変形します。

この圧迫を吸収する役割をもっており、頭の骨は1枚ではなく何枚かに分かれてできています。そのため産まれてから徐々に元の位置へと骨が動きます。

その時にできる隙間が大泉門や小泉門になります。骨はありませんが、筋膜で覆われているため触れたぐらいでは傷つくことはありません。

ですが、指で押したりなど衝撃をあたえないようにしましょう。筋膜があるからと言って安全が確保されているというわけではありません。

大泉門が膨らんでいるときは要注意

大泉門が開いている赤ちゃんだからこそ膨らんでいる状態を確認できます。

大泉門が膨らんでいる時は、注意が必要です。水頭症・脳腫瘍・髄膜炎・脳炎などの可能性があると言われています。

嘔吐と一緒に膨らむこともあります。脳圧が上がっていることがあり髄膜炎という病気の可能性があります。また、嘔吐や下痢と共に大泉門がへこんでいる場合は脱水症の可能性があるとも言われています。

大泉門に異常が見られた場合は、急いで受診し検査するようにしましょう。

赤ちゃんの頭はすごく大事な部分でもあります。大泉門だけでなく、赤ちゃんの脳は大人に比べて隙間が多く水に浮いている状態です。そのため、強い衝撃や激しい揺さぶりでも頭蓋内出血を起こします。

昔からある「高い高い」などの赤ちゃんをあやす方法も勢いよくしたり何度も続けてしたりすると水に浮いている状態の脳は揺さぶりと同じ状態になるとも言われています。

ですから、出来る限り頭を揺らすような行動はせず、抱っこをする時もしっかりと首を支えて衝撃を与えないようにしましょう。

大泉門だけでなく、赤ちゃんの頭は大人に比べて柔らかくなっています。強い力で押したりすることは厳禁です。

赤ちゃんのシャンプーはどうしたらいい?

大泉門のように柔らかい部分があったり、頭全体が大人よりも柔らかかったり、脳に隙間が多いのでお風呂でも警戒してしまうと思います。

また、頭を洗う時はどうしたらいいのかと悩むお父さんやお母さんもいるかもしれません。

筋膜というもので大泉門を覆っているので、多少は触っても問題ありません。力を入れずに手のひらなどで優しく撫でるように頭を洗ってあげて下さい。

また、柔らかいブラシで髪をとかすということも問題ありません。洗う時だけでなく、お風呂上がりにタオルで体を拭く時も注意するようにしてあげて下さい。

頭に付いた水分はゴシゴシと拭かずに、頭や肌にタオルを軽く押し当てて水分を吸い取ってあげるようにすることで無駄な力を与えないで拭くことができます。

赤ちゃんは、骨が柔らかく整っていない部分が多いです。大人と同じ様に洗ったり拭いたりするのではなく、優しく力を入れずにしてあげてください。

大泉門が閉じるには個人差がある

赤ちゃんの成長スピードは早いです。早い分、成長には個人差が大きく出ます。大泉門が閉じる時期も個人差があります。

通常であれば、生後9ヶ月から10ヶ月ほどで大きくなり、その後は徐々に小さくなり1歳半ほどで閉じると言われています。ですが、遅い子では2歳ぐらいで閉じる子もいます。

また、くる病やホルモン欠乏症などの場合は閉じるのが遅くなったり、小頭症や狭頭症などの病気の場合は閉じるのが早まったりするとも言われています。

閉じる時期は、赤ちゃんによって個人差もあります。頭囲の大きさなどが標準であれば心配することはありません。

ですが、どうしても大泉門がなかなか閉じないと心配の方は、専門の病院で相談してみるのも対策の1つです。小さな心配がお父さんやお母さんの日々のストレスにもなります。

医師に相談することで、確かな情報を得ることができ、安心した生活を送ることも大切です。

大泉門についての知識を持っておこう

専門の医師並みに知識は必要ありません。大泉門がどれだけ注意が必要か、強い刺激を与えると赤ちゃんにとってどういったことが起きるのかを理解しておくだけで日々に生活に自然と注意がいくようになります。

また、人と合う時にも大泉門が柔らかいということだけしか知らない方もいます。むやみに触る方もいるので、危険性をしらない人に抱っこなどをしてもらう時は、しっかりと見守るようにしましょう。

また頭が柔らかいという話題になった時は、「親でも慎重にしている」ということも理解してもらうようにしましょう。

赤ちゃんの安全を常に考えて行動し、健康に育つようにしてあげましょう!