皆さん、「パンゲア」って知ってますか。

 

 今から約2億年前までに存在していた超大陸の名前です。簡単に言うと、現在地球上に存在している陸地のほとんどが、一つに纏まった超巨大な大陸があったんです。

 

 ちょうど恐竜が誕生した頃にあたります。実際恐竜が大繁栄していた頃には、分裂が進んでいたのですが・・・。今とは全く違った世界だったのです。

 

 実は、パンゲアが出来る前はいくつもの大陸に分かれていました。地球上の大陸は離合集散を繰り返していると言ってもよいでしょう。

 

 これは、地殻(地面を形成している岩石層)の下にあるマントル(一見個体なのですが、永い目で見れば流動体)の対流によって地殻が引きずられて起こります。

 

 水を熱すると、温められた水は上昇し、水面で冷やされた水は下降して、を繰り返すのと同じ原理です。地殻はマントルよりも軽く、薄皮の様にマントル上に浮いているのです。

 

 温められたマントルは上昇します。すると、その上にある地殻は隆起します。これを海嶺と言います。大西洋の中心を縦に連なる大西洋中央海嶺がそれにあたります。

 

 逆に地表近くで冷やされたマントルは下降していくのですが、地殻が引きずられてめり込んでいきます。これを海溝と言いますが、日本の東方に存在する日本海溝がそれです。

 

 このような場所がいくつかあり、地殻はいくつものプレートに分断されています。このプレートが海嶺から押し出され、海溝に沈み込む事でプレート上の大陸が移動します。

 

 日本近海にはいくつかの海溝やトラフ(海溝と同じなのですが、比較的に浅いものをいいます)があり、引きずり込まれた時に発生する歪みが解放された時に大地震が起こります。

 

 2011年に発生した東北地震は、これが原因です。海溝沿いに連続して歪みが解放されて広範囲に被害をもたらしました。

 

 50年以上前から起こると言われている東海地震や最近言われている東南海地震・南海地震は、南海トラフ(駿河・相模トラフを含む)が原因となります。

 

 トラフは浅いと言いましたが、地震が起これば浅いところで起きるので、東北地震よりも被害が大きくなる恐れがあります。

 

 日本はいくつかのプレートが沈み込む最前線なのです。何時大地震が来てもおかしくないのです。気を抜かない様にしたいですね。それが我々の宿命なのです。

 

 実は今から2億年後、日本と北アメリカは衝突すると言われています。「とんでも8分、歩いて10分、アメリカは陸続きになりますよ」って、儂ゃ生きてないやん(誰もい生きてないってニヤリ)。

 

 大陸移動説による、あくまでも推測ですので悪しからず・・・。そんな先のことまで責任はとれませんよ~だ。2億年後、人類はどうなっている事やら・・・。

 

 パンゲア上に現在の国を嵌め込んだのが以下の地図です(2億年前の地球)

 

 

借りものです

 

 

 これが、どのように分裂したかと言うと、

 

 

借りものです

 

 ここで、特筆すべきが、インドです。アフリカと南極に挟まれていたものが分裂し、アジアに衝突して現在に至ります。これにより、ヒマラヤ山脈が出来たのです。

 

 因みに、エベレストの岩からは貝などの水生生物の化石が出てきます。もっとも海から遠い場所からです。とんでもない力によって押し上げられたのですね。

 

 未だインドはアジアを押し続けています。にも拘らず、エベレストの標高が変わらないのは、過酷な環境だからです。隆起と風化による破壊が釣り合っているのです。

 

 この大陸移動説を唱えたのが、アルフレート・ヴェーゲナーです。

 

 ヴェーゲナーはドイツの気象学者でしたが、アフリカの西海岸と南アメリカの東海岸の形状が似ていることから、1912年に、この説を発表しました。

 

 しかし、学会というものは権威を振りかざし、新しい理論を排除しようとします。ましてや専門違いの気象学者の説など誰も認めてくれません。

 

 各大陸間の岩石の分布や化石による生物の分布から、その正当性を論ずるも、当時の地質学者から、「大陸は沈む事はあっても動くことはない」と頑なに拒否されました。

 

 大気熱力学の大家であり、それに甘んじてもよかったと思います。にも拘わらず、諦めず証拠を探すためにグリーンランドに赴き、1930年心臓発作で帰らぬ人となりました。

 

 その死から約30年後(発表から約50年後)、私が生まれるチョット前頃にやっと、マントル対流による地殻の移動が可能であることが提唱され、この説は日の目を見たのです。

 

 私が携わった石英原料調査で分ったのですが、良質の石英が出る代表的な地域は、インド・マダガスカル・中央アフリカ・ブラジルです(他にもありますけどね)。

 

 地図上に当てはめてください。一直線上に並ぶでしょ。繋がっていたんですね。

 

 現在では、プレートテクトニクス理論が提唱され、ヴェーゲナーの功績は高く評価されています。無念だったでしょうね。しかしすごい執念でした。

 

 私も小学生の頃、世界地図を見て同じ事を考えたのですが、考えただけですからね。後からヴェーゲナーの事を聞き、自分も科学者の素質があるのかもと勘違いしたのです。

 

 私にはもう一つ、気になっている事があります。琵琶湖と淡路島・・・、「そっくりじゃん」、何か関連性があるのではないかと執念深く考えているのです(考えてるだけじゃあかんでプンプン)。

 

 皆さんも、考えてみませんか、琵琶湖と淡路島の謎について(勝手に謎にすんなムキー)。

 

 

 

 

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