ヤバイことになった。

 

ここ最近の左衛門佐。

気合を入れてのヒラメ釣り・・・にも行かず、

ずっと家に閉じこもっていた。

何をしていたのかというと・・・。

 

仔猫の世話をしていた。

 

10月も残りわずかとなったある日、

仕事から帰った左衛門佐。

ふと玄関先を見ると・・・。

仔猫が一匹、置き配されていた。

 

左衛門邸の玄関先にはまあ左衛門佐の漁師道具が

ゴチャゴチャと乱雑に置かれているのだが

その中に段ボールがあり、

そこに宅配便の小荷物を置き配してもらったりしているのだが

その段ボールの中に入っていたのだ。

 

・・・注文してねえっスけど!!www

 

う~わ、マジか!!

どこかのママ猫がウチが猫屋敷だということを嗅ぎ付けて置いていったか。

まあいつも庭のニャングルジムににゃんこ達、出てるからな。

 

薄茶~こげ茶色のグラデーションに黒いトラ模様。

可愛いキジトラの仔猫。

めっさ小さい。

放置しとくとすぐにカラスに食われるのでとりあえず家の中へ。

 

 

すかさず体重を計る。

・・・327g。

口を開け、歯をチェック。

乳歯が4本ぐらい生えてるな。

ん~~~、どうだ・・・。

生後3週目終わり~4週目INしたぐらいか。

 

どーすんだ、これ。

 

と言ってもどーすんだもこーすんだも無いよな。

これはダメだ。

もう本格的な冬がすぐそこまで来ているこの時期に

まだこんな手乗りの大きさでは野良では絶対に育たない。

知っての通り、春産まれの仔猫と違い

ただでさえ秋産まれの仔猫は99%育たない。

身体が成熟する前に、

生きていく為に必要な狩りのスキルを覚える前に本格的な冬が来てしまうからだ。

厳しい冬の季節には仔猫でも狩れるような

小ネズミもトカゲもコオロギ、バッタも、

もうどこにも居はしない。

秋産まれの仔猫はたった3~4か月の短い命を終える為だけに産まれてくるのだ。

 

仕事から帰ってきた嫁さんとこの子を覗き込みながら、

 

「これはもう育てるしかないねぇ。。。」

 

と諦める。

 

「でもどうせなら念願のサバトラだったら良かったのにね。」

 

なんて話をしていたのだが、

まさかこの会話に聞き耳を立てていた者が居て、

恐るべき事態が起こるとはこの時の左衛門佐は夢にも思っていなかった。

 

次の日、仕事から帰ってきた左衛門佐。

玄関先で・・・思わず目が点になる。

・・・なんと、また仔猫が置き配されていた。

しかも二匹!!

色はなんと・・・、サバトラとシロトラ!!

まるでママ猫が昨日の会話を聞いていて、

 

「ホワイト系が好みならこの子たち置いていくわね。」

 

といって置いていったみたいだ!!

 

・・・・・・。

 

いや、だから注文してねえって!!泣

 

これはガチでヤバイことになった。

一気に3匹とか、ガチでヤバすぎる。

 

とりあえず家の中に入れ、

速攻で嫁さんにLINE。

後で家族会議を開くことに。

 

まず状態をチェックし、

体重を計る。

シロトラが337g、サバトラが331g。

ついでに昨日のキジトラも測ると344gになっていた。

 

 

トラ猫の3兄弟かぁ。。。

まあ、よくもこんな見事に同じトラ柄で3色産み分けたもんだな。

でも・・・ついに念願のサバトラが来ちゃったよ。

それは正直ちょっと嬉しい。

 

これまた見事な白、青、茶の3色トラ仔猫。www

 

仕事から帰ってきた嫁さんと相談。

3匹ともウチで育てることを決意。

もちろん左衛門佐も野良猫を保護したことは

一度や二度や三度や四度ではないので

その大変さは十分すぎるほどわかっている。

しかし同腹の兄弟を、

この子はいるけどこの子はいらない。

みたいなことは死んでも出来ん。

若い頃、喧嘩ばかりして人としてはDQNの左衛門佐にも

譲れないものはあるのだ。

幸いウチは子供の居ない夫婦だし、

この家ならギリなんとかなるだろう。

 

そこからはもう毎日寝不足の日々。

やる事盛りだくさんなのは経験上わかっていたが

まだ乳飲み子なので今までの保護猫パターンより数倍大変。

ってか、こいつらまだ乳飲みのくせにミルク飲まん!!

寝不足と闘いながらの2週間弱でようやく

キジトラが570g、シロトラが550g、サバトラが530gまできた。

 

まだタマタマが出てきてないのでオス・メスの判断がつかないが

多分キジトラとシロトラがオス、サバトラがメスだろうと予測。

名前は、

 

人懐っこくて物怖じせず、甘えん坊で活発なキジトラを月光(ライト)、

一番身体が大きく(丸いだけ?)、運動神経抜群なのに気の弱いシロトラを白斗(ハクト)、

一番成長が遅く、身体が小さくて臆病なのに気が強いサバトラを碧水(アクア)

 

と名付けた。

 

物怖じせず甘えん坊なライト。(中央)

 

気は優しくて力持ち?なハクト。

 

臆病だけど気の強いアクア。

 

とりあえずまずはカリカリ食べられる大きさにしないと。

そしたらぼちぼち先住猫との顔見せもやっていく。

先住猫は睦月(むつき)と雪晶(ゆきら)以外はもう何でも来いのベテラン猫ばかりなので

問題なく受け入れてくれるだろう。

ウチはボス猫の月凪(ルナ)が超出来る子なので

こういう新しい子の受け入れはとても楽だ。

 

仔猫を育てる労力はめっちゃ大変だけど

その苦労を全然ペイできるほどめっちゃ可愛い。

まだ3頭身の色違いのチビ虎が短い脚動かして

ちょこまか動き回っているのを眺めているのは

釣りに行くより数倍楽しい。

これだけでビールのつまみになる。

1匹だと人間がおもちゃで相手してあげなきゃいけないけど、

3匹だと追いかけっこしたり取っ組みあったりして

仔猫同士で遊んでるから楽ちん。

危険なことしないように見てるだけでいいもの。

3匹いるから可愛さも3倍って思ってたけど

3倍どころか3乗の可愛さだ。

でも同腹の兄弟って初めて育てたけど、

こんなふうに一緒に遊んで、

寝るときは頬を寄せ合って体温でお互いを温め合って寝て、

そんなんしてたら絶対に仲良くなるわな。

 

 

まだまだしばらくは左衛門佐と嫁さんの寝不足は解消されなさそうだ。

魚釣りも今年はもう終了だな。

最も魚がよく釣れる秋の浜名湖。

腕の立つ顔馴染みの連中は皆、アジ・サバ爆釣だのクロダイ爆釣だのキス爆釣だの、

ヒラメ・マゴチ爆釣だのシーバス爆釣だの青物爆釣だの好釣果に沸いてるみたいだけど、

左衛門佐は今年はもう竿終いだ。

 

今のところ3匹ともすくすく育っているけど

アクアの食が細いことが今の悩みの種だな。

なんとか・・・、3匹とも無事に育ってほしいね。