星の遺跡と精霊           夏の山へライド&ハイク | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

昔ここにいた人たちはどこにいったの?

星の彼方の天空の国に行ったのさ

そこで今もわたしたちを見ているんだ

 

(画像と本文は直接の関係はありません)

 

 

 ライド&ハイク、それは自転車でのツーリングに山歩きを組み込むことらしい。といってもその筋でも一般的ではないようで、これといったノウハウもないようだ。このところ岩船山だとか六所の宮山を思いつきで登ったりしたが、これが意外と爽快だったりする。バイクツーリングでもライド&ハイクをやってみても面白いと思った。

 かつて、岩登りをしていたときは、山歩きは岩壁までの退屈なアプローチぐらいにしか思っていなかったけれど、今思うと、ずいぶんと勿体ないことをしていたようだ。結構アスレチックな全身運動で、五感を呼び覚ますにはうってつけだと思う。岩船山や六所では、ついでだったけれど、今回はツーリングの中にしっかり組み込んでみた。

 土浦市の郊外の山あいの小町の里という小さなテーマパークにバイクを乗りつけた。平安の歌人、小野小町ゆかりの地らしいが、たぶん諸説あるのだろう。そしていつものスーパーカブ110プロ。110ccの小排気量ながら、一般道の幹線道路を先頭きって走れる頼りになる奴だ。もちろん排気量の大きなバイクには、あっけなく抜かれます。

 小町の里からのぞむお目当ての名無しの山。山頂部は朝日峠展望公園と呼ばれ、車でも行けるのだが、小町の里からの往復1時間半のハイキングコースもよく歩かれているようだ。家から30km程度のところなので、登った後の疲労度をみて、その後の行動を考える。ちなみにこの日8月11日の最高気温は33℃。猛暑ではないものの、カンカン照りで条件はよくない。ともかく自販機で缶ジュースを飲み、500mlの天然水を1本買っておく。

 少し農道を歩くと、すぐ沢筋の登山口。沢に沿って緑陰を歩く。案外涼しい。

 すぐに沢から離れて急登になる。道は露岩が突き出し、木の根が張り出し、ひどく足場が悪い。おまけに急こう配。山歩きに慣れていないと、もうここでギブアップするかもしれない。この先も悪路が続く。

 ここで一人のトレイルランナーに出会った。露岩で凸凹の道を駆け抜けて行く。まるで天狗だ。道はずっと露岩なので草に埋もれる心配はないな。あと、幾組かの家族連れが降りてきた。なるべく涼しい時間帯に登ったのだろう。それにしても小学生は子猿のように敏捷だ。

 ようやく勾配が緩くなると、道が整備された感じになる。展望公園も間近だ。ところどころにベンチやテーブルがある。ここでは里から山に風が吹きあがり、林間を吹き抜ける風が梢を揺らし、ざわざわと葉が音をたてる。子供が小さい頃、「ざわざわ森のがんこちゃん」という人形劇がテレビで放映されていたが、ここは「ざわざわ森」だなと思った。風のおかげで、登っている間、たいして汗をかかなかった。風と樹のお喋り、気持ちの良いざわざわ。

 そして稜線の観光道路沿いの展望公園の駐車場に着き、天然水のボトルを飲み干して、標高301mの最高点目指して遊歩道を歩く。もうすぐそこだ。

 標高301mの名前のない山からの眺め。関東平野が一望にできる。夏独特の靄がなければ東京スカイツリーもはっきり見えるのだが、この日はうっすら見えるだけで、写真には写らなかった。山頂の芝生にも夏の陽が照りつけるのだけれど、ここも風が吹き抜けて、全然暑くない。体感温度が低いのだろう。しばらく下界を眺めてから、駐車場の自販機で缶コーヒーをのんびり飲んでから下山。展望公園で休んだ時間を除いて、休憩なしで登り45分、下り30分、山歩きに慣れた人の標準的な時間らしい。でも、ざわざわ森のベンチで昼寝をするのも、いい時間の過ごし方だと思った。

 小町の里に降りて来て、全然疲れていなかったので、予定通り、海を目指してバイクを走らせた。鹿島灘に向かう国道354号は気持ちの良いカーブが多く、気に入っている。そして鹿島灘海浜公園の海岸に。ここは離岸流だらけの魔の海岸で遊泳禁止だが、眺めはとてもいい。だけど、ざわざわ森とちがって、暑かった。とても居られず、家路に。

 この日の走行距離は150kmだった。体力的には余裕だったので、200km走っても1時間半程度の山歩きはできそうだ。地図を見ると、そんな感じで登れそうな低山はかなりある。問題は暑さだが、パラグライダーができる山を選ぶのがいいだろう。そういう山は必ず風が起こる。小町の里近くの山もパラググライダーの離陸場がある。夏は風をつかまえるのがいい。

 それにしても、去年まで癌治療を受けていて、一時は即身成仏かというくらいにガリガリだったのが、年齢的にも衰えていく一方のはずなのに、筋肉も反射神経も戻って来て、しんどかった術後後遺症もほとんど消えてくれて、まったくラッキーだと思う。まあ、人間、SHOGUNの歌じゃないけど、「運が悪けりゃ死ぬだけさ。」なので、先のことはわからない。

 

 

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