今年も色づく季節がきました
精霊たちも紅葉狩りです
目にはみえなくても ほら
今 横を通り過ぎていきました
(画像と本文は直接の関係はありません)
小林私というインディーズのミュージシャンにはまっている。去年に美大を卒業したばかりの、娘と同年代の若いミュージシャンだが、もうアルバムを何枚も出している。その美少女めいた容貌に似合わないドスのきいた声と、ひたすらやさぐれた曲が魅力だ。彼の曲に希望などはサラサラにないのだが、その希望のなさがかえって清々しい。彼のジャンルは何だろう? R&Bっぽい感じもするが、まあそれはどうでもいい。ただ、彼のようにアコースティックギター一本で迫力を出せるミュージシャンはなかなかいないと思う。
小林私という人を食ったネーミング。メジャーデビューできる実力はあるし、曲の評価も高いのだが、とにかく音楽プロデューサーの意向に沿う気がサラサラになくて、ライブは嫌いで、時間ばかり長いグダグダな動画配信にうつつをぬかして、売れようとする気がまるでないようだ。「私」でしかいられないから、小林「私」なのだろう。
彼の動画配信は独特だ。とにかくグダグダで、視聴者のコメントもグダグダ。娘に言わせると、彼の配信は「この世のつまはじき者が集うフリースペース」なのだそうだ。僕も見ていて、確かにそう思う。「希望のない者が集う場」があり、その中心に小林私がいる。どこまでもアンダーグラウンドで、アクの強いかれの音楽。僕はそれを人に勧める気はサラサラにないのだけど、個人的にはとてもハマっている。
さて、11月5日(土)、バイクツーリングと山歩きを兼ねたライド&ハイクに行ってきた。すっかり日照時間が短くなったし、気温も低いので、遠乗りは避けて、また茨城県桜川市の雨引山に行ってきた。少し前の記事でも雨引山のことを書いた。まだ紅葉の盛りではなく、山もまだ緑。この日は写真中央の雨引山(409m)とその右の389mの名無しのピークを目指す。
雨引山中腹の雨引観音楽法寺の駐車場にバイクを停める。お寺の裏が登山口だ。
楽法寺の山門。歴史ある古刹らしく立派な山門。
山に登る前に、本堂にお参りした。
さて、登り始める。明るい雑木林。雑木林だけに見事な紅葉は望めないが、僕は地味な雑木林の風情が好きだ。雪の降らないこの土地では、冬には明るい落ち葉の小径になる。
まず分岐点を右に行き、389mピークに。山頂は展望がなく、木の下に小さな板碑があった。いつからあるのだろう。板碑には何かしらの願いが込められている。里山は人々の願いが込められる場でもある。
道を戻り、雨引山頂に向かう。山頂近くは平坦で、平地の雑木林の小径のようだ。
山頂からの眺め。色づいている樹もある、全体的に地味な感じ。
雑木林の地味な紅葉。「小さな秋、見つけた。」という感じか。翌日、家族で行った平地の公園の紅葉の方が鮮やかなくらいだったけれど、地味に葉が枯れて散っていく雑木林の秋の風情もいいものだ。
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