久しぶりにコロナのテーマ。

2021年9月12日、日本テレビ系「そこまで言って委員会」でコロナ問題が取り上げられた。

 



これは有意義な内容であったと思うのだが。

昨夜、この時の番組について触れたブログがあった。→(ここ

しかしそのブログ記事は、事実誤認といってもいいような内容であった。
長尾和宏医師推しの私としては、捨て置けない。

少し長くなるが、そのブログ記事を一部引用させていただく。

ーーーーーーーここからーーーーーー

以前、「そこまで言って委員会」に、尼崎の長尾医師が出演したことがあった。

そこで、新型コロナ患者に対してイベルメクチンを処方することについて、
産婦人科医の丸田医師と討論になった。

長尾医師は当然のことながらイベルメクチン推しで、なぜ患者に処方しないのか!
こんなに効果がある薬なのに!と主張していた。

それに対し、丸田医師は、きちんと科学的にイベルメクチンに効果があるのかどうか調べることが必要で、今のところは効果があるという報告がないことを説明した上で、こんな感じのことを述べた。 

・・・(略)・・・

根拠のない治療や薬剤を使うことは、単なる医師の自己満足なんです。

患者のためにできることをした!と、医師が思いたいだけなんです。 

「医師の自己満足」と言われた長尾医師は言葉に詰まっていた。

・・・(略)・・・

きちんとランダム化比較試験をおこなって、イベルメクチン群が統計的に有意に重症化を予防
できたと報告されれば、大手を振って新型コロナの治療薬として使えるようになるんだけれど、なかなかそのような結果が出ないのだ。

ーーーーーーーーここまでーーーーーーーー
 

私はこの放送をビデオで撮っていた。
終始、非常に友好的な雰囲気だった。

 


上記ブロガーの表現は、実際の放送内容とはずいぶんとイメージが異なる。


そしてイメージのみならず、事実と異なる内容を発信してしまったのは、まずかったのではないだろうか?

大事な所だけ指摘しておきたい。

>「医師の自己満足」と言われた長尾医師は言葉に詰まっていた。

このシーン、長尾医師は言葉に詰まるどころか、丸田医師のその発言のあと、直ちに回答を行っている。
何度見ても0.5秒もかかっていない。

そこで長尾医師はイベルメクチンの効果に疑問を呈する丸田医師に説明を行った。

 


「・・・イベルメクチンについていえばですね、これ世界で63の臨床試験で何万人もして、
そしてメタ解析※、その63の治験のね、62が有効だということで、メタ解析でも有効だという治験がでてる。

海外では普通に使われてるし、まあインドとかアルゼンチンでは、このイベルメクチンを配布した州はもう死亡率が激減、配布してない所は死亡率は高い、この差がはっきりしている。」

※メタ解析:根拠に基づく医療において、最も質の高い根拠とされる。

これに対して丸田医師からは反論はなかった。

 


件のブログから受ける印象は、実際の放送内容とは似ても似つかぬものとなってしまっている。

そのブロガーは、どうして「長尾医師は言葉に詰まっていた。」というような表現をしたのか?どうして、そこで話を終えてしまったのか?

長尾医師のメタ解析等の発言に納得がいかなければ、それについて述べればいいわけで。

つづく

きっと

 

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