【アメリカ大学院留学】2022春セメスターの振り返り〜「実習編・その他」〜 [BOC-ATC留学記録NATA]

こんにちは、Showです。

前回の記事に続き、2022年春セメスターの振り返りをしていきます。

今回の記事の内容はこんな感じです⬇︎

・実習の振り返り

・その他の振り返り(OSCEs)

・まとめ

 

ATプログラムで実際にどういうことをしているのか、

実習ってどんな感じなのか、

気になる方はぜひ参考にしてみてください。

前回の記事はこちら⬇︎

【アメリカ大学院留学】2022春セメスターの振り返り〜「授業編」〜 [NATA-ATC留学生活の記録]

 

 

実習の振り返り

まずは実習の振り返りからしていきます。

前のセメスターの実習についてや、

実習でどういうことをするかについては、

この記事を読んでみてください⬇︎

【体験談】忙しすぎ⁉︎ NATAトレーナー留学の現実 〜初セメスターを終えて

 

実習先について

私の通う大学院では、

1年次に大学のスポーツ学校近くの高校実習をします。

秋セメスターの自習先は、

大学のアイスホッケーチームクラブスポーツだったので

このセメスターは学校近くの高校での実習でした。

春セメスターは1月から4月末までだったので、

ウィンタースポーツ男女バスケレスリング

スプリングスポーツ野球ソフトボール陸上

を主にカバーしました。

 

高校のATと大学のATの違い

学校の規模にもよると思いますが、

高校のAT同シーズンに複数のスポーツをカバーする場合が多い

というのが大学スポーツのATとの大きな違いだと思います。

そのため、カバーしているチームの試合が重なった場合は、

試合会場を行き来したり、

他のスポーツをカバーするATC(時には近くの学校のATC)と

協力したりということもありました。

また、1つの学校で働いているATC自体の人数も少なく

私の行っていた高校には2人のATCがいましたが、

1人しかいない高校も周りには何校かありました。

(これは田舎にある小さめな高校だからという可能性もあります)

あとは、ATルームにある治療器具やリハビリ用具も少ないため、

上手くやりくりしながらやっていく必要もありました。

 

良かったところ

今セメスターの実習での良かったところは、

とにかく多くの実務経験を積むことができたということです。

2セメスター目ということで、出来る(授業で習った)ことも増え

更にPreceptor(担当のATC)にも恵まれたこともあり、

前のセメスターを通して自分が任された仕事量を

初めの一週間で上回るくらいのハイペースで、

怪我の評価やテーピングなどを任せてもらえました。

まだ授業で習っていない範囲でも、

「できるところまでやって、わからないところは一緒にやろう」

と言って、新しい知識や技術を教えてもらいました。

初めは全然自信が無くあたふたしていましたが、

数をこなしていくうちにかなり慣れていきました

個人的に一番ありがたかったことは、

1人で評価を初めから終わりまで一通りして、

それを元に治療(リハビリ)計画を考えた上で、

Preceptorと”答え合わせ”をするという機会を貰えたことです。

授業実技試験だとどうしても部分毎にやることが多いので

こういう一連の流れを通しでできる機会はとても助かりました。

 

 

苦労したところ

このセメスターを通して苦労したことの一つが、

選手達とのコミュニケーションの取り方です。

英語力が足りていないのははもちろんのこと

アメリカの高校に関する知識がないので

当たり前に使われている言葉の意味がわからない

ということも多々あって困りました。

また、相手が高校生(中学生)ということで年齢差もあり、

どういう感じで話しかけるのが良いのかということも悩みました。

Preceptorと選手達との関係性を見ていると、

医療用語を並べて真面目な感じで話すというよりも

分かりやすい言葉を使い、引き締めるときは引き締めるといった

親と子供みたいな関係だなと感じたので、

こういう関係性の築き方もあるのかと勉強になりました。

あとは、個人的に一番しんどかったのが医療記録を書くことです。

前の実習先では書いたことが無かったのですが、

今セメスターの実習先では、

何かするたびに医療記録を付けなければいけませんでした。

これが大事なことなのは重々承知してはいるものの、

地味なことが苦手な自分にとって

書き方に慣れてない英語で書かなければいけない

というのはめちゃくちゃ苦痛でした。。

忙しい時は家に持って帰って書かなければいけないこともあって

時間的にも精神的にもキツかったです。。

Preceptorからも、「これは慣れるしかない

って言われていたので、

今後の実習を通して慣れていくしかないなと思っています。

 

 

その他の振り返り

このセメスターは一年次最後のセメスターだったので、

授業や実習の他に「OSCEs」という試験がありました。

その試験についての振り返りをしていきます。

OSCEs

学校によっても違うかもしれませんが、

私の通う大学院では、それぞれの年次の終わりに

OSCEs(オスキーと呼んでました)という試験を受けます。

OSCEObjective Structured Clinical Examinationの略で

日本語では「客観的臨床能力試験」と呼ばれるみたいです。

私の通うプログラムの1年次のOSCEsでは、

教室内にある10個の異なるステーションを回りながら

10分ずつの試験を受けるというもので、

試験を突破できないと2年次に進めないというものでした。

合格ラインは10個中8個以上で、

7個以下だった場合は、次の日の再試に回ります。

プログラムディレクターからは、

「落とすための試験では無いから心配しなくて大丈夫だよ」

と言われてはいましたが、

去年受けた人たちは8割が再試に回ったということで

とても緊張していました。

授業のテストと違って、

出題範囲は今まで習ったところ全範囲で、

何が出るかは当日まで完全非公開ということで

クラスメイトと、

「準備したいけど、何をしたら良いかすらわからないよね」

って話しながら、

とりあえず出そうなところを復習して試験に臨みました。

 

OSCEsの試験内容

実際にOSCEsで出題された内容はこんな感じです。

・脳震盪の評価(SCAT5)

・脳震盪と診断された後の選手、その親とのコミュニケーション

・試合中の頸椎のけがの評価→担架に乗せる際の指示

・リハビリの計画と指導

・足首の怪我の評価

・腹部の聴診・触診・打診

・試合中の足首の怪我の評価→マネジメント

・骨折した選手の固定(Splinting)

・医師への紹介状(Referral letter)、コーチへの報告書

・怪我をした選手への問診

 

という10個のステーションがありました。

 

試験の結果は。。。

試験結果はその日のうちに

プログラムディレクターからメールが送られてきます。

実際のメールがこちら⬇︎

無事に一発で合格することが出来ました!

他のクラスメイトも全員1発で合格することができ、

みんなで喜ぶことが出来ました。

 

まとめ

このセメスターは色々なことに挑戦・経験させてもらい、

前のセメスターに比べると成長をかなり感じられました。

ですが、それと同時に自分に足りないものや

自分が出来ないことにも気づかせられました。

日本の大学では文系で経済学部だった私にとって

医療分野を学ぶこと自体が初めてなので

全てが新鮮でついていくだけでやっとです。

この先も大変なことばかりだと思いますが、

何とか食らいついていきたいと思います。

まずは、プログラムの残り1年を

充実したものにできるよう日々頑張っていきます。

もっと書ける(書きたい)事はありますが、

長くなってしまうので一旦ここで終わりにします。