釣りで一息。

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22イグジスト登場。これは買うしかない?


こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

釣りフェスティバルが始まって、各メーカーの2022年新製品が続々と発表されています。

新製品だといってそんなに頻繁に釣り道具を買い替えたり買い足したりしたところで、釣果に大きく影響するわけではありません。

そんなことは誰もが重々承知していても、年に一度のこのイベントはワクワクしますよね!

釣り人は皆、少年少女の心を持ち合わせたまま大人になっているのです。

 

・・・ですよね??

 

22イグジスト!

各種新製品の中でも、毎度最も注目度が高いのはリールではないかと思います。

とりわけ世界の二強、ダイワとシマノの新作リールはどんなものが出てくるやら、釣り人達は一様に期待して待っていることでしょう。

そんな中で今年は2018年と同じく、汎用スピニングリールのフラッグシップであるステラ(シマノ)とイグジスト(ダイワ)が再度ガチンコするということになりました。

新たな機構やらコンセプトやらは公式サイトなど比較していただくとして。

 

ステラ[STELLA] | スピニング(汎用) | リール | 製品情報 | SHIMANO シマノ

 

EXIST(イグジスト)|DAIWA

 

セールス的には、まずステラのブランド力というのは圧倒的ですから、現行モデルもステラの圧勝だったでしょうし、新モデルもなかなかその差は埋め難いのではないかと推測します。

 

でも今回のイグジスト・・・イイと思います!

情報解禁になるまでは、ステラのモデルチェンジは確定的ということはYouTube等でも分かっていたので、そちらが気になっていました。

どうやらイグジストも新しくなるらしいと知っても、やはり気になるのはステラのこと。

情報が更新されて、新しいステラを動画やら何やらで見て、オースゲー、20年ぶりにアレが復活するのか・・・これはいわゆる上級者向けなのかな、などとワクワクしていました。

www.tsuridehitoiki.com

 

しかしこれに挑戦するイグジスト無謀だろ・・・なんて失礼なことを思いながらそちらも見てみたんですよ。

 


www.youtube.com

 

いいじゃないですか。

 

今までイグジストというと、あまり興味が無かったというのが私の本音のところでした。

ダイワの汎用スピニングは技のルビアス力のセルテという仮面ライダー的な2種が左右で主役を張り、中央頂点のイグジストはあくまで象徴的存在、しかもちょっと存在感薄めの・・・。

そんな印象でした。

 

でも今回はね〜。

いいじゃないですか。

 

地味?

あまり目玉機構的なところは見られなくて、いや一応エアドライブデザインっていう、ベイトのハイパードライブデザイン的な位置付けの新たなコンセプトは採用されてはいるんですけど。

でもそれはダイワらしい分かりやすい新機構、例えばTWSです!モノコックです!みたいなものではなく、地味なんですよね。

つまり切り口がダイワらしくなく、むしろそこはシマノの新しいステラの方に見られるところが今回ちょっと面白いな、と。

 

高い?

では何がいいのかっていうと、見た目に分かりやすい目玉機構的なものが無いのにフラッグシップをモデルチェンジ、しかもステラにぶつけるタイミングで出してくる。それなのに、価格が超強気

実売はさておき、メーカー価格で見るとステラのもう一段階上で・・・汎用小型スピニングで10万超えですって!?

ということは、これはダイワが絶対の自信を持ってリリースする製品であり、『ステラと比べてみてね』ではなく『最高だから、黙ってイグジストを買え』というメッセージかと受け取っています。

 

デザインが素晴らしいと思う。

そんな勝手な妄想に大金使うんかい!

という話になってしまうんですが、まあその方が楽しいですし。

欲しい、買おう、と思ったものに対してポジティブな情報ばかり得ようとすることや思考にバイアスが掛かりまくるのが人間の性でして。

 

そういう意味では、ある人をその状態に持っていくための要素のひとつとして、モノのデザインというのはとても大切です。

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(引用元:EXIST(イグジスト)|DAIWA)

 

どうですか、この造形。

どうしてもベイトと比べるとパーツに統一感が出づらくて、見た目がゴチャッとしてしまうのがスピニングリールです。

でもこの22イグジストは、スピニングリールなりのミニマリズムの極致とでも言いましょうか、ずっと眺めていても飽きない、大人の趣味の道具、そんな印象を受けます。

もしかすると釣り人には少しウケが悪そうにも思えるんですが、それでもこれを決定案としたのはファインプレーだと思います。

ダイワというと、良くも悪くも"釣り人目線"に徹しているというイメージが強いのですが、それも徐々に、いい意味で変わっていっていることの証左かもしれません。

今やダイワは『大手釣具メーカー』であると共に『超人気アパレルブランド』の名も確立しそうな勢いですから、"最早ライバル社とは見ているデザインのレベルが違うんじゃ!"と企画チームが息巻いたかどうかは知りませんが、ともかくこの造形からは相当な意気込みを感じます。

www.tsuridehitoiki.com

 

でもせっかくここまでやるなら、ローターの"AIRDRIVE"や"MAGSEALED"のレターは要らないし、スプールのEXISTロゴも小さくして位置を変えてみても良かったんじゃないかと思いますけどね。ちょっともったいない。

 

デザイン以外ではローター部分の素材にも注目。

モデルチェンジでフルアルミとしたソルティガとは違い、こちらは引き続きザイオンローターを採用。"自分達はカーボンが得意なんだ!"というプライドを垣間見たような感じがして個人的にはポジティブに捉えています。

 

で、実際に触ってきました。

よくもまあ、見ても触れてもいないのに妄想だけでここまで意見表明できるもんだなと我ながら滑稽に思えてきたのと、近所の釣具屋さんで早速実機が展示されているという情報を得たので見に行ってみました。

まず造形が美しい。各パーツに一体感があります。

18に引き続きスプールのブランキングがありません。ここが高級感を醸し出していて好きです。

そして質感が全体的にすごく良くなっています。最近のダイワは質感にもこだわり始めましたね。

あのベールのパコパコする感じがなくなり、シマノのように起こすとカチッとなります。

なお、一緒に展示されていたカルディアSWはカチッとなりませんでした・・・あれSWリールにこそ欲しいんですけどねえ。でもセルテートSWにもないから、仕方ないのか。

巻いた感じはダイワらしい初動の軽さにしっとりした感覚がありましたが、展示品はノーマルギアだったのでこんなものかなと。私は買うならXHにしたいので、そちらがどうかが気になります。

 

買う?

この新しいイグジストが釣り道具としてどんな水準のものなのかは実際に使ってみなければ何とも言えませんが、私はこの造形と気合の入った価格設定に、今年の各メーカーの新製品ラインナップの中ではダントツで魅力を感じています。

 

購入動機がフワッとしすぎているけれども・・・これは買うしかない。資金さえ許すならば。

 

余談

イグジストの特設ページにある”PHOTO”のリンクを開くと、フォトブックを見ることが出来ます。

これを見ていると、PIER39と世界観を共有しているように感じました。

また今回のイグジストにはオーナーサポートのシステムもあるということで、ブランディングや新たな顧客層の獲得に向けた足掛かりとしても重要な商品と位置づけていることが窺えます。

そのあたりも興味深いですね。