2016年頃の作品で今さらですが三浦さんの作品ということもあって最近見かけるようになりました。

そしてAmazonプライムで何の気なしに開いてしまった。

1話から衝撃的で、約束のネバーランド的な感じなのかと思い次々と見ていくうちに、これはなんて重いテーマなんだろうと・・・
セリフひとつひとつ深く心に刻まれていき、未来のない闇の中にいるような感覚になりました。

ずっと嫌な気分で見ていました。
嫌な気持ちなのにぐいぐいと引き込まれて見続けてしまう面白さ(苦笑)
最後まで明るい気持ちになることはなく見終わりました。

なんとも後味が悪いドラマでした。
こんなに希望のないドラマってある?というくらいどん底に救いようがない。

全体通して構成、演出が素晴らしかったと思います。
俳優さんたちの演技もすごくてセリフのないシーンでも感情が伝わってきました。
子役から大人になっても違和感がない演技も素晴らしいです。
だからこんな重苦しくても引き込まれて最後まで観ることができたのかな


ここからネタバレありますのでご注意を


生まれながら病気でもなく余命宣告を受けながら生きていく、無実の死刑囚のように。

大不幸の中で小さな幸せの欠片をかき集めて「生まれてきてよかった」と終わりを目前にしてやっと出た言葉に切なさを感じました。
出会えてよかったと、そこだけに人生、命の焦点を合わせなければ生まれた意味を納得させることができなかったように感じてしまって辛い気持ちになりました。
主人公側にすれば出会えて1人の人を愛すること愛されることができて生まれてよかったと、大きな心の達成というか救いなのかな?

本当にいろんな意味で深く深く重い重いセリフでした。
真美と美和の最後の叫びが耳に残っています。
美和とトモと加藤の終了の顔が目に焼き付いています。
たまちゃんも終わってましたね・・・・・

もし私が目の前に死が迫っていたらどんな気持ちなのだろうか
怖くて怖くて美和のように震えて泣き叫ぶだろうか

美和は一人になるのが怖かったと言っていた
そのことが美和の行動の全てなのだった
自分の体が自分のモノではないと知りながら生きていく
不安と孤独、絶望を抱えながら毎日どんな気持ちなのだろうか
わたしを離さないでと誰かに叫びたくなりますね本当に。

絶望しかない中で唯一の希望は、恭子がまだ残っていたことです。
宝物ボックスを持ち海へ来た恭子に何かを感じた先生が「これから私の家に来ませんか」と声をかける
冷静に見れば先生がいたこと、サッカーボールが流れて来たことの偶然が偶然すぎてツッコみたくなるけども、闇と病みしかない気持ちの中で、救いの演出だと思いました。

臓器移植のためにクローン人間を絶対に作ってはいけないと思いました。
真美が叫んだように心が、魂がないクローン人間ならどうなのだろうか。
助かる命、犠牲になる命、重く難しい問題です。



ランキングに参加しております。よろしくお願い致します!
人気ブログランキング
人気ブログランキング