じんべえ時悠帖Ⅱ

裁判官の社会通念とは

 福島第一原発事故における当時の東電幹部三人に対する

業務上過失致死罪を問う強制起訴裁判が一審で無罪になり、

検察官役の指定弁護士が、「無罪判決は重大な誤り」として

控訴趣意書を提出した。

 まず、無罪判決の理由の骨子は三つ。

1.大津波が予想されると言う地震予測「長期評価」は

  信頼性がない。

2.当時の社会通念を反映した法規制は絶対的安全性の

  確保を前提としていない。

3.運転停止を経営陣に義務ほどづけるほど確実な事故の

  予見性はなかった。

 

 当然このそれぞれに対し控訴趣意書は反論しているが、

中でも2.の「社会通念」は特に大事なところである。

 原発の「安全神話」と呼ばれるように絶対的な安全性は

国民はもとより、専門家も「そうあるべきもの」であり、

当然「そう設計されるべきもの」という認識であった。

 これが「社会通念」であったが、一審の裁判官は違う、

絶対的な安全性は「社会通念」ではなかったとこじつけた。

 裏を返せば、大災害や不慮の事故で壊れて放射能を撒き

散らしても止むを得ない、が社会通念だったと言うのか。

 「一審は国の原子力政策をおもねった」と指定弁護士が

いうのも当然である。

 二審の裁判官よ、自らの良心に照らして「社会通念」は

どちらだったのか判断して欲しい。

 

 昨日「不安定な大気」の中、「ら・ら・ぽーと」まで

買い物散歩。

そして今朝の二十四夜月

 

 

 

  

 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

jinbei1947
ワイコマ様
風呂敷に資料を入れて裁判所と家の往復だけ、世間知らずの裁判官。
昔はこんなイメージですが、最近は少しは違うのでしょうか。
あまり変わっていないような・・・。
ykoma1949
裁判官も 人の子 苦労人もいればお坊ちゃまもいる
社会通念・・人間社会の「暗黙の了解事項」の一つ。
法律のように明文化されていない・・とか
裁判官の一番個性の出る所ですね
裁判官の技量によって判決の左右は・・
当然あるでしょうが・・あって欲しくないですね
菅総理(菅直人)菅総理??(菅義偉)この人達
きっと何か変わったことが起きそうな気がする
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る