3日前、江戸川で日の出を見た時に天頂には半月が浮かんでいた。
昨日は逆の三日月のほどの細さになっていた。今朝は雲の中。
こんな月は何と呼ぶんだろうと思いつつ、ふと吉田拓郎が歌った、
「上弦の月だったっけ、久しぶりだな月みるなんて」と口ずさんだ。
そして、上弦があるなら下弦もあるだろう。弦は弓の弦、しからば
今見上げている月は上弦か。早速ネット検索。
1.上弦、下弦は半月をいう(確かに弓の弦は直線)
2.新月から満月に向かう時の半月が上弦、逆が下弦
3.西の空に沈むときの弦が上を向くのが上弦、逆が下弦
一方、半月の直線部を弦というのではなく、半月そのものを弦(弓)
とみるという解説もある。
結論すれば、昨日見上げた月は上弦でも下弦でもなく、満月から
新月に向かう二十四夜の月ということになる。
ところで、口ずさんだ「上弦の月だったっけ・・・」の題名が思い出せ
ない。これもネット検索で「旅の宿」と判明。そう、そうだった。
浴衣のきみは尾花(ススキ)の簪(カンザシ)
熱燗徳利の首 つまんで
もう一杯いかがなんて
みょうに色っぽいね
そして3番が、
部屋の明かりを すっかり消して
風呂上がりの髪 いい香り
上弦の月だったっけ
ひさしぶりだね 月見るなんて
(1972年、吉田拓郎4枚目のシングル)
女っ気のない学生時代の終盤、歌の主人公はきっと結婚前の恋人同志
に違いないと想像して羨ましかった。
秩父アラカルト(2日目)