通常ペットショップや
ブリーダーさんから
購入できる子犬は
生後60~90日ほどです。
(生後56日以前の犬・猫の
販売・展示は動物愛護法によって
禁止されています)

生後2~3ヶ月ほどの子犬は
生まれたお家の家族と
母犬や兄弟犬たちしか知らないので
新しいお家にお迎えされるときは
子犬もたくさんの不安を
抱えています。

少しでも不安を解消できるように
心掛けてあげましょう。

また注意点も多いので
しっかりと
心構えをしておきましょう。

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近所の動物病院・獣医さんを確認

子犬をお迎えしたら
必ずお世話になるのが
獣医さん・動物病院です。

病気やケガ以外にも
生まれた間もない子犬は
約1か月ごとに
数回の予防接種が必要です。

自宅から近く
病院内が清潔に保たれ
獣医さんや看護師さんの
対応が良い動物病院を
あらかじめ探しておきましょう。

近所に動物を飼っている人が
いる場合は
口コミ評判の良いところを
見つけておきましょう。

 

お迎えした当日

お迎えした当日の子犬は
環境に慣れていませんから
すぐに遊んだりせず、
できるだけ静かにして
寝かせてあげるようにしましょう。

健康な子犬は通常15~20時間は
寝ますので、
「調子が悪いのかな?」
と心配する必要はありません。

 

夜になると寂しくて
クーン、キューンと
鳴くこともありますが、
ここで声をかけてしまうと
呼べば来てくれると
学習してしまうので、
目を合わせたり
声をかけないようにしましょう。

 

【注意】3回のワクチン完了まで散歩・シャンプーはNG

子犬の間は命にかかわるような
怖い伝染病に
かかるリスクがあります。

子犬は母犬から授乳して
母犬の免疫を譲り受けますが
生後45~90くらいの間に
徐々に効果がなくなります。

これを補うために
1回目のワクチンを接種し、
確実な免疫をつけるため
2回、3回と摂取します。

なので3回目の
ワクチン接種までの間は
免疫力の弱い状態ですので
病原菌に近づけないように
散歩や外出、他の犬との接触と
ストレスのかかる
シャンプーはNGです。

 

ドッグフードの与え方

ドッグフードを与える時間は
ペットショップや
ブリーダーさんでの時間を
参考にしつつ、
お迎えしたご家庭の時間に
少しずつ合わせるようにしましょう。

獣医さんから
聞いたところによると
できるだけ回数は多く分けた方が
良いそうです。

ドッグフードの目安量は
たいていパッケージに
書いてあるので参考にしましょう。

 

1食分のドッグフードを量りましょう。
たいていのキッチンスケールは
スイッチをONにする前に
器を乗せれば、
器の重量を0gとして量れます。

 

生後3か月ぐらいまでは
40℃ぐらいのぬるま湯を
ドッグフードがつかるぐらいに
注ぎ、ふやかして与えます。

20分ほどで
ドッグフードがお湯を吸い
柔らかくなります。

 

3ヶ月を過ぎたら
少しずつふやかしていない
ドッグフードを混ぜるか
少しずつお湯の量を減らすか
どちらかの方法で
徐々にドライフードへ
切換えましょう。

 

与える量の目安はウンチも確認

1日にドッグフードを与える量は
体重とパッケージに書かれた量を
目安にしますが、

ウンチの量が多くゆるい場合は
ドッグフードの量が多いので
次回から少し減らしましょう。

逆に
ウンチの量が少なく硬い場合は
ドッグフードの量が少ないので
次回から少し増やしましょう。

よく食べているのに
痩せている(あばら骨が浮いて見える)
場合はエサの回数が少ないか、
早食いなど食べ方に
問題がある場合が多いです。

また、子犬のうちは
透明のジェル状の
ウンチをすることがあります。
これは消化できなかった
ドッグフードの脂分が
出てきたものですが
心配する必要はありません。
成長するにしたがって
消化できるようになります。

 

【注意】人間の食べ物は与えない

子犬がかわいいからといって
ついつい自分や家族と
同じものを食べさせたりすると
味の薄いドッグフードを
食べなくなるだけではなく、
消化不良や
中毒になってしまいます。

ネギやタマネギ、ニンニク、
魚介類、チョコレートなど
犬に与えては
いけないものとして有名な
食品以外にも

特に注意したいのは
犬の食べ物として
イメージの強い
牛乳や鳥の骨も
与えてはいけません。

牛乳は消化不良になりやすく
鳥の骨は中が空洞になっており
噛み割った場合尖りやすいので
のどや内臓を
傷つける原因になります。

基本的には
ドッグフードと
新鮮な水

おやつを与える場合は
犬用のものを
与えるようにしましょう。

 

トイレトレーニング

トイレトレーニングは
子犬の正確さが大きいので
なかなかできなくても
根気よくしつけましょう。

トイレシーツを噛んだり
破いたりしない子犬の場合は
サークル内に3分の2ほど
トイレシーツを敷きます。

シーツの上で
オシッコやウンチなど
排泄した場合は
しっかりとほめてあげましょう。

ポイントは失敗しても
怒らないことです。

成功が8割ほどに増えてきたら
シーツの面積を減らして
最終的には1枚の上に
できるようにしましょう。

トイレシーツを噛んだり
破いてしまう子犬の場合は
メッシュのカバー付き
トイレトレーを使います。

汚れても清掃が容易な
床面を設置し、
成功時には
しっかりほめてあげましょう。

 

抱っこ散歩

3回目のワクチンが
終わったからといって
いきなり散歩デビュー
させてしまうと
これまで見たことも
聞いたこともない
強い刺激に子犬は驚いてしまい
思わぬ行動をとり、
事故になってしまいます。

なので散歩デビューするまでに
抱っこして家の周りを
5~10分ほど歩きましょう。

車の音などで
怖がっている様子を
見せた場合は
「大丈夫、大丈夫」
など声をかけてあげましょう。

抱っこ散歩でも
首輪やリードをつけて
馴れさせましょう。

 

ホールドスチール

ホールドスチールは
子犬の服従心を養う
トレーニングです。

飼い主さんのお腹と
子犬の背中が向き合うように
抱っこし、
「よしよし、いい子」
など声をかけながら
顎やお腹を片手で
毛の流れに沿って
優しくなでます。

嫌がって暴れる場合は
「ダメ!」と声をかけて
両手を使って
おとなしくさせます。
おとなしくなったら
大いにほめてあげましょう。

なかなか
おとなしくできない場合は
ドッグフードやおやつを
ちらつかせてみるのも
一つの手です。

この時に甘噛みしてくることも
多いですが、
噛み癖がついてしまうので
噛ませないようにしましょう。

 

マズルコントロール

犬の長く伸びた
鼻と口の部分を
マズルといいます。

 

マズルコントロールは
母犬が子犬をしつける時
母犬はマズルを咥えて
従わせる習性を活かして
飼い主に従わせる
トレーニングです。

まずは先ほどご紹介した
ホールドスチールで
子犬を抱きます。

子犬の体を支えていない
片手の人差し指と親指で
子犬のマズルを軽くしたから
つかみます。

マズルをつかんで
上下左右、
つかんだまま
くるりと1回転しても
子犬がじっとしていれば
しっかりとほめてあげましょう。

 

マズルコントロールが
できるようになったら
歯磨きや耳掃除、爪切りなどで
嫌がらないように
歯、耳、手足の指などを触っても
じっとしていられるように
トレーニングしましょう。