母の命日が近づき、ついに喪主生活も終わりが見えてきました。
例によってコロナの影響で集まれないのと、税理士業が多忙なので困った時の「スマ坊さん」でオンライン法要を執り行いました。
葬儀、法事・法要のコロナ対策なら非接触型で簡単なスマ坊さん2万円~(税込)!
時間になりURLをクリックすると4Kの画面にお坊さんが登場。
戒名を書いた卒塔婆?も立ててあり、なかなかに本格的です。
*スマホで再生する場合、機内モードにすると着信で中断されません!(ゴールデンボンバーのオンラインライブの説明で知りました)
15分ほどの読経の後に追加オプションの法話を聴きました。
今回もとても考えさせられる内容で、「山奥で美しく咲く桜のように物理的に人に見られていなくても善いことをしましょう」という部分が強く印象に残りました。
四十九日、初盆、お彼岸、一周忌と一連の法要をオンラインで行ってきましたが、「スマ坊さん」というオンライン葬送サービスがなければおそらく「強制じゃないし〜コロナだし〜仕事忙しいし〜無理にやらなくても〜」で終わっていたでしょう。
私の子供の頃と比べ、お参りというものを簡略化していく流れはあると感じます。
皆生活があり、生きている人を中心に物事を進めていくことは必然で、特にコロナ禍下では人が集まること自体を控えなければならず、特に法事は省略される傾向にあるのではと思います。
しかし、デスクワークをリモートにしたり飲み会をオンラインでするのと同じように、法事もオンラインでするという発想があっても良いのではないでしょうか。
読経を撮影して動画にして送ることは決してお経の安売りではなく、それどころか現代人の関心ごとから外れかけている葬送文化のリバイバルに一役買っているとすら思います。
リアルで集まれなくても、仕事が多忙でも、ネット環境さえあれば時間と場所を問わず故人に想いを馳せ、生き方について考える機会が持てるというのは非常に意義深く、私は一連のオンライン法要にとても満足しています。
「スマ坊さん」という葬送サービスに出会ったことで法要の本来の目的を考えるきっかけになりましたし、相続税やオンライン会計ソフトを取り扱う税理士という仕事柄、良い経験を積めた感があります。
もし母が亡くなるのがコロナ禍下でなかったら〜と思うと、人間万事塞翁が馬、最期に良い体験をさせてもらったと感謝しています。
この記事を書き始める直前に東北地方で3.11の余震とされる強い地震がありました。
10年前の3.11のフワーッとした揺れをいまだはっきりと覚えていますし、当時のお隣さんが福島のご実家のご家族やご友人たちを思いとても心を痛めていらっしゃる様子に母と私とで一緒に心配していたのを昨日のように思い出します。
今日私が元気であること、法事を無事行えたこと、仕事も進められたこと、スーパーの半額寿司が美味しかったことは当然のことではなく、「おかげさま」なのです。