2020年11月3日に京都・二条城前に開業したばかりのHOTEL THE MITSUI KYOTOに宿泊する機会がありましたので記録していきます。
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同ホテルは宿泊はもちろん、京都・三井家を体験できる様々なエクスペリエンスや天然温泉が自慢のサーマルスプリングなどの館内施設も非常に面白くて魅力的。
今回は、館内施設を記録していきたいと思います。
目次
館内施設
[旧福井藩邸跡]
館内施設と言っておきながら、いきなり外からの紹介。
まずは旧福井藩邸跡の史跡。
二条城と同じ堀川通沿いに面しています。
右にホテルのロゴが掲げられた門がありますが、こちらはダミーor非常口(結局何かわからなかった)で、外からは開閉できない、つまりホテルの入り口ではありません。
写真を撮っていたらご近所マダムらしき方に「ホテルの入り口は反対にありますよ」って話しかけられたので、間違われて困っている宿泊者が多いのかもしれません。
そういえば、この前で困ったように停車していた高級車何台かいたな。
[梶井宮門]
それでは敷地内に入っていきます。
まずは全てのゲストを最初に迎え入れる「梶井宮門(かじいみやもん)」
元は河原町今出川にあった梶井宮御殿の門だったそうで、300余年の歴史がある門。
昭和10年から三井家が保有しており、今回ホテルの正門として移築・修繕されたとのこと。
屋根瓦は約半分がオリジナルとのこと。
(門自体は2014年に同地で閉館した京都国際ホテル時代から敷地内にある)
[フロント]
門をくぐると歴史ある常夜灯が置かれた短い石畳の通路を抜け、館内に入ります。
2枚扉を抜けると左にフロントデスク、右にコンシェルジュデスクがあります。(写真では逆)
真ん中のオブジェは現代美術で旧三井家とは関係なし。
[ロビーラウンジ]
フロントを抜けるとお庭をのぞむロビーラウンジが。
ラウンジと言ってもチェックインや待ち合わせに使うフリースペースでいつでも使えます。
邸宅の応接間のような雰囲気。
天井を見上げると竹のアーチが照明を和らげています。
館内ツアーに参加していないので予想ですが、嵐山の竹林イメージ?
[ライブラリー]
ラウンジの左手にはライブラリーが。
歴史・文化を中心とした資料集的な書籍が多いです。
気になった本は客室で読むこともできるそうです。
[棟札と桃瓦]
ライブラリーの向かいには梶井宮門にまつわる大事な資料が展示されています。
棟札は建物内に納められる大切な札で、展示のものは三井家の油小路邸にこの門が移築された時に納めされたもので三井家が所有していたことを示す大切な証拠資料。
ホテル建設に伴い移築・修繕されたため、現在は新たな棟札が門内に納めされているとのこと。
桃瓦は梶井宮門についている魔除けアイテム。
[茶居]
ラウンジの右手には茶居が。
茶居とお点前は千利休を祖とする武者小路千家の家元さん監修とのこと。
技術を習得されたホテルのアンバサダーさんに立礼式でお点前を披露していただけます。
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[千本鳥居廊下]
茶居を抜けるとイタリア料理「FORNI」と客室フロアにつながる廊下が。
こちらはあの有名な伏見稲荷大社の千本鳥居をイメージした、というのはすでに有名な話。
めっちゃインバウンド意識高い・・・。
そういえば、通常は外国人観光客でだだ混みの伏見稲荷も今はガラガラで、逆に映え写真が撮れるとかそうじゃないとか。
奥の深緑のオブジェは月をイメージした現代美術。
[四季の間]
旧三井家「四季之間」という応接間として利用される空間があったそう。
そんな「おもてなしの場」を継承するためホテル建設に伴い総檜造で再建されたのがこの「四季の間」。
梶井宮門とは違い、新築な「再現」なのでピッカピカです。
ホテルの施工主は清水建設ですが、この四季の間だけはより純日本建築に精通した
株式会社 安井杢工務店(やすいもくこうむてん)が施工とのこと。
室内は会食やイベントなど多目的に利用されます。
食事での利用はホテル内の日本料理、イタリア料理問わず利用できますが、やはり日本料理の会食利用が最も利用されやすいシチュエーションかと。
各種慶事での利用の場合、上記のようなプランがあり、個室料もグループ利用と考えればすごい高額、というわけではなく流行りそう。
四季の間の襖絵は現代日本画家の朝倉隆文氏が「庭園の四季」をメインテーマに描いたもので、ルームキーのデザインにもなっています。
襖は春夏秋冬の4枚でルームキーも4種類あるとのこと。
筆者らは「春」のデザインでした。(2枚とも春でした)
エクスペリエンスの一つ、朝のウェルネス呼吸法はこの四季の間で開催。
お庭を眺めながら心を整えます。
本当は檜の香りがかなり強いので、呼吸法中に檜の香りを存分に吸えるはずなのですが、こんな時期でマスクしないといけないので、そんな香りません。
後述しますが、写真奥に写っている少しピンク色の大きな木が桜の木とのことで、
桜の時期は咲き誇る桜を見ながら呼吸法や会食ができるとのこと。
宿泊時はうっすら雪が積もった朝で、それはそれで非常に気持ちの良い景色でした。
[庭園]
ホテル自慢の約1300平米の中庭も旧三井家を継承したもの。
庭と建物が一体化した「庭屋一如(ていおくいちにょ)」という思想に基づいてランドスケープデザイナーという方に再現してもらったもの。
エントランス、ラウンジ、四季の間、水盤、庭全てが一体となって「庭園」だそう。
四季の間の伝統を継承しているだけあって、お庭は四季の移ろいを楽しめる仕掛けになっているそう。
庭園|ホテルについて|HOTEL THE MITSUI KYOTO 公式サイト
庭園側から見るロビーラウンジは水鏡になって非常に幻想的。
左に写っている大きな木が先述の桜の木。(桜の種類忘れました。)
これは見事な桜が期待できそう。
水盤は「水盤」というだけあって1cmほど水を張っているだけなので誤って落水しても少し靴が濡れる程度。
子連れでも安心。
ちなみにPRによると春はこうなるそうです。
是非見てみたい。
イタリア料理「FORNI」とバー「THE GARDEN BAR」はテラス席があるので、これからの時期は絶対予約必須の絶景席になるはず。
目の前が桜の木です。
[サーマルスプリング]
サーマルスプリング
お待たせしました。
最後にサーマルスプリングの紹介です。
地下1000mから湧き出る本当の天然温泉を利用したサーマルスプリング(和訳:温泉...そのまま)
は宿泊者にとっては庭園を超えるこのホテルのアイコンのはず。
ですが、このエリア、撮影禁止です。
なので、今回は記憶を元にイメージ図を作りました!
算数では空間認識能力の乏しい筆者ですが、訓練も兼ねて頑張ってみました。
利用された方ならご理解いただける程度には仕上がっていると思います。
施設の広さは一般的なホテルの屋内プールくらいの広さです。
約4m四方の浴槽が4つ繋がっていて、4つの浴槽やジャグジーの周りは全て薄くお湯が張られています。(2個上の写真参照)
中2つの浴槽の横には定期的にウォーターフォールが降る仕掛けになっています。(冷水)
4本の柱は花崗岩のダイヤモンドと称される、香川県高松市の「庵治石(あじいいし)」を利用。地下神殿感すごいです。
浴槽の周りのはいくつかソファやデッキチェアがあり寛げますが、かなり暗いので読書には向きません。
また、携帯電話など電子機器の持ち込みは禁止されています。
四隅には冷えたミネラルウォーターとタオルが用意されています。
向かって左側には小さなシャワールームとミストサウナ。
右側には脱衣所?みたいのがついた大きめのシャワールームとトイレ。
更衣室はこんな感じ。
パウダールームのアメニティについては、豊富で、メイク、スキンケア、ヘアセット、オーラルケアができるくらい揃っています。
また、更衣室内のシャワールームにはお部屋と同じソープ類がタンクタイプで置かれています。
そういえばパウダールームのシンクがVilleroy &Boch(ビレロイ&ボッホ)製で、このホテルとしては珍しくホテルロゴ以外のブランドロゴがはっきり見えるポイントでした。
更衣室等の利用方法についてはスタッフが丁寧に説明してくださるので困りません。
ロッカーキーが電子キータイプのリストバンドですごくかっこいいです。
少し径が小さく、男性の場合は足首に巻くことはできません。
サーマルスプリング内は水着着用が必須です。
SPA受付で無料でレンタルできます。
現在感染症対応として以下のルールがあります。
- 利用は1時間程度
- 利用前に更衣室ではなく、温泉内のシャワールームでシャワーを浴びること
- 入浴時もマスクの着用必須(受付で不織布マスクもらえます。)
この入浴時マスク着用はかなり苦痛だったのですが、最近の温浴施設では常識なのでしょうか?
[混雑時間帯]
サーマルスプリングの混雑状況はテレビで確認できます。
アンバサダーさんによると、混雑する時間帯はチェックイン時間帯直後の15~16時台と夕食後21~22時台の駆け込み需要とのこと。
夕方19時ごろに「混雑している」表示の時にSPAに電話して来てもいいよって言われたので行った時は利用者5名でした。
5名で混雑ってどんだけ人数絞ってるんだろ...??
ちなみに朝7時のスタートと同時に朝風呂に伺いましたが、この時は貸切。
1時間ほど利用しましたが、最初から最後まで貸切。贅沢でした。
みなさん温泉リゾートで朝風呂する感覚の客層ではないのかな・・・?
とにかくとっても贅沢で最高にリラックスできる朝でした笑
[年齢制限]
ちなみにサーマルスプリングは3歳未満利用不可です。(その他時間帯別年齢制限もあり)
子供の年齢は、予約時orチェックイン時にヒアリングされ各所でしっかり情報共有されていますし、年齢制限がちゃんとしているホテルなので対象外のお子様がいる場合は、お部屋の広〜いお風呂で自由に遊ぶのが吉です!
というかサーマルスプリング自体、水着は着るものの、かなり温泉ライクで、
「泳ぐ」って行為は控えた方がいい、以上に無理。笑
なので、3歳以上でも落ち着いて温泉つかれるくらいじゃないとヒヤヒヤするかもです笑
[プライベート温泉]
同ホテルのサーマルスプリングはプライベート温泉(貸切風呂)を2室用意しています。
実はこれ、Onsenスイートとして提供している客室の並びにあって、ほぼ同じ間取りとのこと。Onsenスイート | HOTEL THE MITSUI KYOTO 公式サイト
なので、客室と同じ扱いとのこと。
SPA受付の横のセキュリティー扉を開けるとOnsenスイートとプライベート温泉計4室並んだ空間があります。
利用料金は1時間15,000円。
Onsenスイートを時間借できると考えたら妥当かもだけど・・・高い!!
こちらは年齢制限ないので3歳未満の子連れでも利用可ですが...
子連れで1時間なんてあっという間でゆっくりできずに終了かと。
借りるのであれば数時間まとめてゆったりが現実的な使い方かな。
[フィットネスジム]
フィットネスジムは現在利用を休止しています。
開業当時は利用できたそうで、小ぶりなお部屋にトレーニングマシーンが並んでいるそう。
[総括]
HOTEL THE MITSUI KYOTOの館内施設などを記録してきました。
新築のホテルながら、その土地自体の歴史が強く、クラシックホテルに負けないストーリー性を感じられるホテルだなと思いました。
ストーリー性のあるホテルステイは非常に楽しいです。
また今回は、差別化...ほどではないですがあえて日没後の写真多めでお送りました。
サーマルスプリングの間取り図のイメージもお楽しみいただけたら幸いです。
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