出資馬ザダル(6歳牡・大竹)の引退がキャロットクラブより発表されました。
- 父:トーセンラー×母:シーザシー (BMS:Lemon Drop Kid)
- 関東 大竹 厩舎 生産:新冠橋本牧場
2021-6-13 エプソムカップ
2022-1-5 京都金杯
(キャロット公式)
「脚元の状態が芳しくないとのことでこちらに戻ってきましたが、まずは時間が経過することによる変化を見るため、改めてエコー検査を実施しました。その結果、右前種子骨靭帯炎を発症していることが判明しました。トレセンでのMRI検査で確認された骨棘様の骨造成が影響した可能性も否定はできず、また、内外の両側に重度のダメージを確認することができ、良好な予後は期待できない状態と言わざるを得ません。脚元さえ回復させてあげられれば、まだまだ活躍できる器と見込んで慎重に接してきましたが、良いご報告ができず申し訳なく思っています」(空港担当者)
「NF空港に移動させて脚元の状態を観察してもらっていましたが、今回行ったエコー検査で右前種子骨靭帯炎を発症していることが分かりました。トレセンのMRI検査で判明した箇所に関しては症例が少ないものでしたから、NFの獣医さんはもちろん、自分の知っている獣医さんや他場の牧場関係者にもいろいろ話を聞いていましたが、正直、その箇所だけでも簡単ではないな…との反応が多く、そのうえ今回は改めて靭帯炎との診断がおりたことを受けて、相談の上、ここで判断することとなりました。デビュー前に右前膝の骨軟骨腫が見つかっただけでなく、2年前の秋には両前脚の手術を行い、また、常々脚元への配慮が必要な馬で会員の皆様には多大なるご心配をお掛けしていましたが、その中でも昨年のエプソムC、そして、今年の京都金杯では素晴らしい結果を残してくれました。志半ばでこのような判断をせざるを得ない状況になり、誠に申し訳ない気持ちですが、ザダルという素晴らしい馬に携われたこと、そして、ここまでご声援賜りましたこと感謝申し上げます」(大竹師)
2歳5月にゲート試験に合格するなど順調に調整されていましたが、その後に右前膝に骨軟骨腫を発症していることが判明しました。また、デビュー戦を予定していた阪神競馬場への輸送中にアクシデントもありましたが、立て直して迎えた3歳1月の中山競馬で新馬勝ちし、その後プリンシパルSまで3連勝を飾ってくれました。4歳秋には両前脚の手術を行いましたが、常々右前脚を中心に負担が掛かりやすく、ケア期間を設けながらの出走を余儀なくされました。しかし、そのような中にあっても全6勝を挙げ、うち4勝はオープンクラスのもので2つの重賞勝ちを収めるなど、輝かしい成績を残してくれました。これからの活躍も期待されていただけに今回の右前脚の不安発症は非常に残念でなりませんが、大竹正博調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様には誠に残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の皆様へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
戦績:16戦6勝(6-0-2-0-1-7)
2015年産から出資を始めた一口馬主第2世代の2016産で、初めてのオープン馬になってくれたザダルも遂に引退の時が来てしまいました。
2018年12月、阪神のデビュー戦は馬運車で暴れてしまい出走取消。2度目の新馬戦・500万下を快勝して日本ダービーを目指しプリンシパルステークスに登録し雹で延期になっても見事優勝してくれました。(出資馬リステッド競争初勝利)
結局日本ダービーは間隔が短すぎて断念し、秋に備えました。
セントライト記念3着後、菊花賞は13着。(出資馬初G1出走)
4歳になってからは中距離に路線を定め、関越ステークス・エプソムカップ(G3)・京都金杯(G3)と計6勝を挙げてくれました。(出資馬初重賞勝利)
一口2年目の出資馬でザダルに出会えて幸運でした。
今まで一口馬主を続けてこれたのもザダルのおかげだと思っています。
今後の事は書かれていませんでしたが、恵まれた馬生を送れることを願っています。
本当にお疲れ様でした。