安くておいしい!を実現する岩倉の大衆中華店

中華編
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ボーノ岩倉

先日「喫茶タクト」のREPORTで“喫茶店の焼肉定食”を溺愛していることを告白しました。当ブログが人気ブログであれば真の焼肉好きから批判や誹謗中傷が殺到し、炎上案件になっていたでしょう。しかし残念ながら過疎ブログなので日々穏やかに過ごしています。実は管理人には“喫茶店の焼肉定食”の他にも愛してやまない料理があり、真の焼肉好きに気づかれていないのを良いことに、この場で発表しようと決意しました。それは“中華店の焼肉丼”です。本格的な中華料理店や高級中華料理店ではハナから存在せず、最近では町中華店や大衆中華店でも見かけることが少なくなりました。おいしいのに。京都を代表する大衆中華チェーンの「餃子の王将」でも昔はグランドメニューに「牛焼肉」があったのですが、いつの間にか消えていました。「餃子の王将」に限らず、町中華店や大衆中華店で「焼肉丼」や「牛焼肉」が提供されない理由は察しがつきます。まず牛肉は豚肉に比べて高価で、牛肉を仕入れたものの消費期限切れになれば賄いで活用するか廃棄するしかなく、お店へのダメージが大きいこと。そして中華料理では牛肉より豚肉の使用頻度が圧倒的で、牛肉は食材としての使い回しが難しいこともあるのでしょう。「餃子の王将」に関しては使用食材の国産化を進められていて、コスト面から和牛や国産牛は使えず、「牛焼肉」が消滅したのだと思います。ただ、中華店の焼肉丼や牛焼肉は本当においしい。韓国料理系のお店が提供するカルビ丼的な焼肉丼もおいしいのですが、ほんのり中華風の味付けがされた焼肉丼のおいしさも人々は忘れてはなりません。そこで今回は、管理人がオススメする“中華店の焼肉丼”をREPORTしようと、岩倉エリアへ向かいました。

白川通宝ヶ池通の交差点を北へ1kmほど行ったところにある中華料理店「ボーノ岩倉(いわくら)」。こちらはネット情報では餃子の王将」で腕を振るっていた方が独立して営業されているお店なんだそうです。叡電「八幡前駅」から徒歩8分程度でお店の向かいには3台まで停められる無料駐車場が完備され、公共交通機関でも自動車やバイクでもアクセス便利な場所にあります。しかも11:30〜18時までの通し営業で遅めのランチも大丈夫。中華料理店なのになぜかイタリア語でおいしいを意味する“buono(ボーノ)”が店名なところに少しクセを感じます。時刻は14時、早速店内へ入ってみましょう。

さまざまなキャラクターが所狭しと並べられていて中華料理店とは思えないクセ強めな店内です。その分、管理人のような不審者チックなお一人様でも違和感なく利用することができます。14時を過ぎているうえ雨だったこともあり、お客さんはいらっしゃいませんでした。こちらはほぼ地元の人限定で利用されている穴場店であり、隠れた名店です。それではメニューを確認してみましょう。

ありました、お目当ての「焼肉丼」(並:¥500・大:¥600)。この値段、凄くないですか?ワンコインで「焼肉丼」をはじめとする各種丼をいただくことができます。定食類も充実していて、最高額メニューは「(A)日替ランチ ②冷麺+からあげチャーハン」¥850で¥1,000を超えるメニューは存在しません。お財布がさびしいときでもお腹いっぱい食べられるお店こそ、もっと評価されるべきです。残念ながら食べログでは“3.01”(2022年5月12日現在)という営業妨害レベルの低評価ですが、何を食べてもおいしいお店なのは間違いありません。大量仕入れなどによる低価格化が可能なチェーン店ならともかく、個人営業の飲食店でここまで良心的な価格で長年営業されているお店は、個人的には“9.85”ぐらいの価値はあると思うのですがいかがでしょうか。まぁ“9.85”の算出方法もテキトーですので、普段遣いに最適!ぐらいの感じで知っていただければ大丈夫です。今回はお目当ての「焼肉丼(並)」と「ギョーザ」¥230の合計¥730を注文してみました。ちなみにすでに季節メニューの「冷麺」¥600も開始されていましたが、ちょっと寒々しい気温だったこともあり、今回は注文していません。こちらだけでなく、これまでREPORTした中華料理店のなかで冷やし中華(京都では冷麺と呼ばれることが多い)を食べていないお店も増えてきましたので、6月に入ってから冷やし中華を目的に再訪すべきか検討しています。

「焼肉丼(並)」と「ギョーザ」が到着。「焼肉丼」は並でもしっかりめのボリュームです。「ギョーザ」は6個入りで「餃子の王将」の「餃子」と比べて少し小ぶりな感じでしょうか。ただ、安さでも人気の「餃子の王将」の「餃子」の1人前は¥264(テイクアウト¥259)ですから、さらに¥30前後安いのもお値打ちです。では、まずは「ギョーザ」からいただきましょう。

豚肉とキャベツの旨味と甘み、そしてニンニクがガツン!と効いている正統派の焼餃子です。皮は「餃子の王将」の「餃子」と比べてちょっと薄めでしょうか、しかし全体的に昔の「餃子の王将」の「餃子」とかなり似ている、なつかしい味わい。現在の「餃子の王将」の「餃子」は、個人的には昔と比べて上品な味になったと感じていて、老若男女に好まれる仕上がりへ進化しているものの、管理人的には昔のちょっとジャンクな焼餃子も捨てがたい。こちらの「ギョーザ」は古くから京都人に愛されてきた焼餃子ではないでしょうか。

そして「焼肉丼(並)」です。まず、何と言っても牛肉の旨味と柔らかさは特筆モノ。豚肉では味わえない濃厚なおいしさで、一般的なカルビ丼やステーキ丼にも負けていません。このクオリティで¥500は感動すら覚えるレベルです。タレは韓国風に中華風がプラスされたような味付けで、ご飯との相性も抜群。そしてタマネギと三色ピーマンの旨味も楽しめ、良いアクセントになっています。大袈裟ではなく個人的にはビブグルマンに認定されていても不思議ではありません。もっとも、こちらのような街の大衆中華店は庶民の味方であり、ビブグルマンなどには似つかわしくないのかも知れませんが。とにかく、¥1,000〜¥2,000ではなく、¥500というワンコインで食べていいレベルではありません。真の焼肉好きも“中華店の焼肉丼”への認識をおそらく改めると思います。ちょっとお財布がさびしいときや普段遣いで気軽に大衆中華を楽しみたいなら、ぜひこちらでお手頃価格の料理をお腹いっぱいご堪能ください。

[2022年5月12日訪問]

ボーノ岩倉
●住所…京都市左京区岩倉花園町360-2(Google マップ
●TEL…075-722-7057
●定休日…月曜日および火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook
※さらに詳細は食べログ「中華料理 ボーノ 岩倉店」でご確認ください。

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