小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて17年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

訃報

2022年05月16日 07時31分00秒 | 雑感

北海道新聞コラム<卓上四季>より

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他力のお笑い
ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんは元々俳優志望で、お笑い芸人の道は考えていなかった。
きっかけは劇団テアトル・エコーの養成所で一緒だった寺門ジモンさんの熱心な勧誘だったという。
お笑いでは素人だった2人が簡単にお客に受けるわけがない。
劇団の先輩であるコント赤信号の渡辺正行さんにネタを見てもらったところ「お前らのコントじゃ10年かかるけど、それでもやる気か?」と問われたそうだ。
自伝「人生他力本願 誰かに頼りながら生きる49の方法」にある。
体を張ったギャグで人気を集めた。
「聞いてないよお」「絶対に押すなよ」など、お約束のフレーズは幅広い世代に親しまれた。
いまで言う「いじられキャラ」を定着させた一人だ。
いじめを助長しかねないと過度な演出が論議を呼んだこともあったが、「永遠の子分肌」には、どこか憎めない親しみやすさがあった。
役者を目指すからと何度断っても、誘い続けた寺門さんがいなければ今の自分はなかったろうと振り返っていた。
芝居もお笑いも他者があって成り立つもの。
感謝の姿勢は生涯変わらなかった。
「無理に自分の弱みを隠す必要ないと思う。弱み見せていい」と自著に記していた。
後輩の面倒見もよく、多くの相談を受けていたそうだ。
「他力」とは仏教で仏の慈悲のこと。
上島さん自身がそんな存在だったのかもしれない。
惜しまれる61歳での急逝であった。

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このニュースは、衝撃だった。

何があったのかは、本人しか知ることはないが、大きな悩みを抱えていたのではないだろうか。

誰もがストレスを抱えながら、不条理に満ちたこの現代を懸命にギリギリで生きているのだと、突然のエンターテイナーの訃報に接し、改めて思った。





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