映画レビュー/概要

646本目 ラ・ヨローナ 泣く女/The Curse of La Llorona
2019年
監督:マイケル・チャベス
主演:リンダ・カーデリーニ
評価:★★★

あらすじ
1673年のメキシコで、一人の女性が自殺。
理由は夫の浮気によるもので、かつ我が子を溺死させたことが一番のきっかけとなった。
以後、白いドレス姿の悪霊となり、自分の泣き声を聞いた子供をさらっていくようになる。

その呪いは現世まで続いており、ソーシャルワーカーのアンナの子供が次の標的となってしまう。


目次
  • 実は死霊館ユニバース
  • ラストの盛り上がりが楽しい



  • 実は死霊館ユニバース

    死霊館シリーズが大好きなのに、恥ずかしながら死霊館との繋がりがあることを知ったのは映画を観ている中でした。

    登場した神父が「あれ、これってアナベルに出た時と同じ神父役じゃんwまた神父役やってるんですかwww」なんて思ったらまったくの同一人物。
    またやってるも何も、同一の神父だから同じに決まってますよね。

    そんなこんなで驚いた鳴海が後からちゃんと調べたところ、しっかりと死霊館ユニバースの続編の1本として位置する作品でした。
    つまり、死霊館シリーズを追う人の必修科目なわけです。

    ホラー映画としての楽しみでいえば、一通りはいつもの悪霊系映画と同様ですかね。
    ・悪霊が出てくるししつこく付きまとう。
    ・神父やそれに準ずるヘルパーが登場。
    ・後半で悪霊と対峙して終わり。

    このシーンは忘れられない程怖い!と思えた箇所は、鳴海としては残念ながら見つからず。
    ドレスが印象的であることは間違いないんですが、曲がりなりにもホラー映画を観ているわけですから、怖いシーンは欲しいですよね。

    とはいえ、その成り立ちやストーリー構成はナチュラルに楽しめたため、★3つを付けております。
    その一端を担ったのは後半のVS悪霊シーン。

    ラストの盛り上がりが楽しい

    アンナと子どもたちを守るべく立ち上がったラファエルさんは、様々な能力持ち。
    なんならウォーレン夫妻と手を組んで死霊館アベンジャーズを結成して欲しいところですが、本筋と逸れそうなので絶対に無理ですね。

    ろうそくが一気に消え、一気に緊張感が高まるシーン。
    プールを聖水に変えてしまうなど、悪霊バトルとしての楽しみがいくつもある後半のカットの数々。

    前述の通り怖いシーンはそんなに多くなかったですが、ここらへんのVS悪霊用ギミックが次々と出てきたり、結局怖いのは人間の”復讐心”や”悲しみ”であることを強く描写するに至るパトリシアの介入。
    それだけで元が取れちゃうなーというのが今作の感想まとめです。





    「あんたの子供もいずれ聞くはずよ。  --パトリシア」
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