映画レビュー/概要

793本目 エクスティンクション 地球奪還/Extinction
2018年
監督:ベン・ヤング
主演:マイケル・ペーニャ
音楽:ニュートンブラザーズ

目次
  • 評価:★★★
  • 宇宙人の正体、実は…



  • 評価:★★★

    こいつぁとんでもないNetflix版宇宙戦争だ!

    予知夢に苦しむ主人公のピーター。
    それが本当に起こるのではと考えていたが、周りは全然信じてくれない。
    しかし、ある日空から突然の空襲。次々と人々を襲う謎のスーツに身を包んだ者たちが虐殺を始める。
    その光景はまさに、ピーターが見ていた夢とそっくりで……。

    という話や武器を見ていると、SFものだし宇宙戦争だよなーこれって思いながら最初は見ていました。
    鳴海だけではなく、ほとんどの方がそう思いながら鑑賞していたことと思いますが、それを裏切る展開は最高でした。

    しかし、そこがほぼ全てで後はぼちぼちな面白さかなーと思ったので★3つです。
    リピートする程の楽しさではなかったですが、一度は鑑賞いただきたい一作ですね。

    宇宙人の正体、実は…

    基本的に宇宙人が襲来して逃げ惑うという構図がテンプレートなのに対し、この作品はそのテンプレートを見事にぶち壊していきます。

    ・そもそも相手は宇宙人ではなく、”人間”
    ・それは侵略者ではなく、奪還しようとしている人間
    ・攻撃を受けているのは人造人間

    この3種類が起点となり、後半の面白さを掻き立ててくれました。
    SF映画としての面白さをぐいっと引き上げていますし、思わず声が出ちゃいましたからね。
    確かに、近未来である点は街並みや仕事場を見ていてわかることですし、相手が使っている武器もどことなく地球の武器のような感じだったので、ヒントはいくつかありました。
    夢が実は過去の出来事、というのも素敵なアイデアですね。

    ともあれ、AIが人間を超えて仕事を奪うという昨今でもまだよく賑わっている話題をうまく映画化したものが今作かと。
    マイケル・ペーニャ演じるピーターの父親としての勇敢な行動にも心動かされますし、何よりターミネーターよろしくな人との情もこうしたロボット系作品とは切っても切れない内容をふんだんに盛り込んでいます。

    個人的にはちょっとばかし娘さんが足かせすぎるところがどうにも気になりすぎちゃいましたけど、SFホラーではよくある話ですし、この作品だけに限っての話ではありません。
    とはいえ、もう少しとんとんと進んでもらってもいいようなと思ってしまったのもリピート性が薄まっている要因の1つかもしれませんね。





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