それ卑屈!?でも「人間の真理」でしょう?

 介護士に向いている人材とは?

どんな職業であっても、しっかりニーズを見出せば需要は見つかります。

ただ現実的に、モデルや歌手になれるのは、業界にあまり関心がない我々が想像するような条件があって、それを満たしていると夢が叶いやすいのも事実でしょう。

クリエイターの中にも、適正や条件があって、トップクリエイターになれるのは「大衆性」に目を向けることができた人だったりします。

これも日ごろからクリエイターになりたいと思わない人は感じ難いことですが、「自身の世界観」とか「独自性」が強すぎると「プロ」にはなれますが「トップ」にはなれないのです。

実際に、ミュージシャンの音楽性がメジャーになって変化し、熱烈なファンの中には初期の音楽性が好きだという人がいたりするのも、「大衆性」が関係していると思います。

では、介護士に向いている人ってどんな人でしょうか。

こみち自身、考え方や人生のステージの違いで、双方にメリットが見出せる関係が存在することを理解しているつもりですが、総じてプラマイ「0」という認識です。

意識として、苦労や面倒を感じていなくても、肉体的精神的に「負荷」をかけないと、「うま味」を作ることはできません。

つまり、3分で作れる料理には3分の価値があって、2時間の料理には2時間分の価値があるということです。

もう少し触れると、プロの料理人は2時間掛けた価値を見出せますが、こみちのような素人が作る場合、時間と出来が一致せず、掛けた労力の大半を無駄にします。

世間ではこの段階を「見習い」とか「半人前」と呼びますが、「一人前」になってから初めて価値観見出せる段階になることも理解するべきでしょう。

3分の料理をイメージした時に、「レンチンで作れる料理」を想像する人もいれば、既に下ごしらえしてある食材が準備されていて、それを使ってどう仕上げるのかを3分で済ませるのとでは結果が異なります。

この違いが見習いと一人前の差でもあります。

つまり、介護士向いている人とは、業務で行う一連の作業を人並みにできるところから判断されるということです。

「一週間で大体の作業ができる」ということで、適正など分かりません。

理解が遅いから早いかよりも、他人から見て「一人前」と認められた後に、どんな信念で介護業界と関わるのかの内容で「適正の有無」が分かるのです。

こみちは介護福祉士の有資格者です。

介護福祉士は国家資格の一つで、医師や看護師などと比較すると取得は簡単ですが、実務経験から取得を目指す場合、3年以上の在籍と540日以上の勤務実績が必須になります。

つまり、有能な人でも3年を費やさないと取得できない点で、介護福祉士の資格は人を選びます。

初任者研修のように早ければ2ヶ月で取得できる「研修」と異なる部分でしょう。

心が優しいから介護士向いているという前に、3年間介護施設で働ける資質がなければ、「適正」を判断する段階にもならないということです。

介護業界の利益は介護報酬である税金がベースです。

制度上、頑張ってから増額されるというものではありません。

つまり、「良い介護」を掲げた時に、時間や手間を費やしても、その大半が「サービス精神」の範疇です。

だとしたら、一回で済むことは一回で済ませないと、それを二度と三度に分けては余分なコストになってしまいます。

芋洗いのように、高齢者を次々に入浴させる介護を見て、「もっとゆっくり入浴させてあげたい」と考えることが経験者の中にいないのは、その分の人件費を捻出できないからです。

言い換えれば、より良い介護サービスを考える人は、介護の方法ではなく、異業種でもいいので介護事業に充てられる「資金源」を見つけることです。

ある意味、異業種で得た利益の中から、社会福祉事業として介護事業を運営するような人でなければ、そもそも介護サービスを向上させられる立場にはいません。

では、こみちのような一般人に限ったとして、どんな人が介護士に向いているでしょうか。

それはズバリ、「相手の自尊心」を大切にできる人です。

自分がした方が早くてキレイでも、相手に説明し時間を費やしてでも「達成感」や「満足感」を満たせるようにサブに回れる人です。

何度も同じことをしてしまう高齢者も少なくありません。

でもそこで怒ってしまう気持ちも理解できますが、それでは介護にはなりません。

自身の仕事を半分の時間で終えて、その空き時間でそんな高齢者にどれだけ「満足感」を与えられるかが介護だと思います。

それはつまり、自身の能力をフルパワーで発揮しなければいけないことでもあり、介護士が疲労してしまう原因でもあります。

つまり、そうしても精神的に疲れを解消できるメンタルが必須です。

介護業界が難しい業務だと思う理由として、異業種での利益確保や人材育成のコストが大きいことも挙げられます。

なぜなら、本当に介護士ができる人は、異業種でもっと稼げるポテンシャルがあるからです。

相手に満足感を与えられるので、営業職などでその能力が活かせるでしょう。

また、介護業務では歌やダンスなどもあり、少し意識を変えればYouTube などもできるはずです。

でもあえて「介護士」という選択をするのは、誰かに「役立つ仕事」として考えるからでしょう。