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2021年3月6日
車種:スバル インプレッサWRX STI
型式:CBA-GRB
年式:平成20年式
作業依頼内容:エンジン異音修理

 

常連さんのインプレッサです。

いつもありがとうございます!

 

今年の一月。

TOOLBOXモータースポーツ部のみんなで鈴鹿サーキットの走行会に行った時の出来事。

微妙な不調(?)を途中から感じながら走行中、様子を伺いながらも1周ほど走行したところ…

 

バックストレートを加速中に異音が発生ガーン

 

異音の発生源はエンジンからの様で、

 

エンジンからカタカタと嫌な音を発生えーん

 

 

…恐らくエンジンブローというやつですねタラー

 

幸いにも積車を持ってきていましたので無事(?)に帰宅。

 

 

 

とりあえず現状確認ですが…

 

診るまでも無くエンジンからすごい音してますびっくり

 

一応確認するとエンジン内部からの音ですから、

 

エンジン載換えorオーバーホールが必要ですアセアセ

 

いやらしい話、我々の仕事はこういった「人の不幸」の上で成り立っています。

でも、身内でこういった事件が起こるとやはり心苦しいというのが本音ですショボーン

 

とはいえ起こってしまったことは取り返しつきません

 

今後、この様なトラブルを避ける為にも原因究明はしっかりしておこうと思いますグッ

 

早速作業開始です!

今回の作業はスタッフ新実くんがメイン。

 

まずは補機類やホース類を取り外します。

 

各油脂類を抜き、左右のドライブシャフトも取り外しておきますグッ

 

エンジンマウントの取り外し時に邪魔になってしまうので、エキゾーストマニホールドも取り外しておきます。

 

エキマニを取り外したエンジン下回り。

外傷やオイル漏れ等も無く、一見すると普通のエンジンに見えてしまいますキョロキョロ

 

このまま中古エンジンで売られていてもわかりませんねタラー

 

余談ですが以前お客さんの持ち込みでエンジン載せ換えを行った際、持ち込まれたエンジンがすでにブローしているという悲惨な出来事がありましたえーん

オークションでこういった物を購入する際は「外観が綺麗だから」という事で判断はしてはいけないんだという事例ですね。

 

ミッションを取り外します。

 

これでエンジンを下ろす準備は完了!

 

いよいよエンジンを降ろします💪

エンジンは上から降ろすクルマなので、エンジンクレーンでエンジンを吊り上げます。

 

配線やホース等の引っ掛かりに気を付けながら慎重にエンジンを吊り上げます。

 

ようやくエンジンが降りました爆  笑

 

このエンジンには「リビルトエンジン」というものは存在せず、エンジンごとの載せ換えの場合

 

中古(30万円)かショップのコンプリートエンジン(200万)

 

という究極の選択並の振れ幅ですw

 

本人的には

 

「2.2L化したい!」

 

という要望は言われていましたが、

 

お金がさらに掛かるからやめよう!

 

と全力で拒否w

基本的にこういった修理をする際は「お客さんが笑顔になって帰る」事を心掛けていますから、今回の様な事件があった時はエンジン本体に関わる作業はおすすめしたくなるトコロです。

 

しかし、

 

彼はサーキットをガンガン走ります❗️

 

そうなると気になるのは「耐久性」。

もちろんボアアップによるエンジン本体への負担も気になりますが、

 

それ以外の要素も出てくるんですショボーン

 

例えば排気量アップでトルクが増すことにより、

 

クラッチがやられます

 

現状でも純正形状の強化品ですが、メタルクラッチは必須でしょうしできればツインプレート化も視野に入ってきてしまいますアセアセ

じゃぁクラッチを変えて対応力を増したら…

 

次はミッションが悲鳴をあげます

 

ダイレクトに大トルクがミッションに伝わる様になると、丈夫なGRB純正ミッションといえど

 

「2年で壊れる」

 

なんて状態になってしまう可能性だってあります。

(まぁそれが普通と思って乗られている人も少なく無いですが)

 

更には、

 

デフが…

 

ドライブシャフトが…

 

ボディが…

 

ブレーキが…

 

などと際限無くトラブルは発生してくるものです。

 

もちろん、大幅な馬力アップになるかどうかはセッティング次第ですから「2.2L化は悪」という訳ではありませんが、基本的に出費は多くなりますアセアセ

 

彼が乗っているインプレッサは、

 

メーカーが多額の費用を掛けてセッティングをとったチューニングカー

 

開発費に何億円も投資されいる所に「この方が良いよ」って気軽にいじって改善できる人がいれば、

 

きっと自動車メーカーから高額でスカウトされています爆  笑

 

ですから、我々がチョット手を加えた程度で速さだけでない耐久性やコスト面を考慮した「純正より優れている」状態は作れません。

 

もちろん、

 

トラブルを乗り越えながら愛車を自分好みに仕上げていく楽しさもありますけどねグッ

 

ただ今回は彼の事情を考慮して、無理なカスタムになってしまわない様に優しく(?)説得しておきました爆  笑

 

仲間のみんなも”心配して”様子を観にきましたw

 

まぁこういった事例をシェアし合えるというのは大事なことですし(彼らも水平対向エンジン)、「誰かの失敗は自分の失敗」と考えて生かしていきたいですね!

 

さぁ作業はココからが本番!

 

次回はエンジンをバラしていきます💪

 

次回に続く。

 

 

 

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