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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[大腸]食生活について語ろう

2023年03月26日 | 美容ダイエット

・大腸Large intestineだいちょう
 腸は、大きく小腸と大腸の2つに分けることが出来、小腸は順に十二指腸、空腸、回腸に分け、大腸は盲腸、結腸(上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)、直腸に分けられています。人間の腸の全長は7~9m程度で、3分の2は小腸の長さで、大腸は1.5mほどで占めています。
腸内細菌は、小腸から大腸まで、自分の住みやすい場所に分布しています。 消化液が多い胃や十二指腸では菌が少なく1gあたり1万個以下ですが、それより下の小腸(空腸~回腸)になると、1グラムあたり1000万個以上の菌が見つかるようになります。人間からすると腸に細菌の住処(すみか)とさせることにより、細菌からは人間の腸に棲みつくことによりそれぞれの個体だけではできない生物活動を行い、互いに生きのびていくための生理物質を作り出しているのです。
 私たちの行動や思考を左右する微生物が腸内に、特に大腸に多く存在しているといいます。大腸では微生物のほかに有用な物質が関与しています。同時に全固形成分の約1/3ともいわれる多量の腸内の細菌を排泄し、細菌に対する防御機構も働いています。
食物が腸内細菌で発酵し短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸など)が作られます。短鎖脂肪酸は全身のエネルギー源、腸管が蠕動したり粘液産生を亢進し粘膜が再生腸管透過性を正常化させるエネルギー源として利用しています。脂肪細胞は短鎖脂肪酸を感知して脂肪の取り込みを抑制し、交感神経も短鎖脂肪酸を感知して全身の代謝を活性化します。またプロピオン酸は脳に作用して食欲を抑制する作用があります。
微生物の中には脳を活性化させ、細胞の新陳代謝を活発にしてくれる有用菌がいます。
ヒトの腸内には微生物がほぼ1000種類、100兆個、1.5kg、排便の30%を占めるともいわれます。善玉菌20%、悪玉菌10%、善玉にも悪玉にも属さない中間菌(日和見菌)70%もの細菌が棲みついて人の健康に与える影響は大きいのです。主に大腸は、水分やミネラルを吸収し、便を作る働きをしています。食事をしてから便が排泄までは通常24〜72時間ほどになります。直腸が便でいっぱいになると排泄したくなるようです。

食事に含まれるビタミンの多くは小腸から吸収していますが腸内細菌の中には、酵素的働きをするものが多く存在しビタミンビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、αーリポ酸、ビタミンKなどを合成)、ホルモンの産生に関与し肝臓にある酵素より多いといわれます。
乳児では少なく、高齢者では特有の腸内細菌が存在して病原菌に対する防御力の衰えが見られ感染しやすくなります。
さまざまな種類の細菌がヒトの腸内で増えたり減ったりして健康状態にも影響を与えています。
有用菌としての善玉菌にはビフィズス菌などの乳酸桿菌などがあり、これらの菌は乳酸や酢酸など有機酸を作って腸内を酸性にし、腐敗菌の生育を阻害し、免疫力を高めます。
一方、有害物質を生成する悪玉菌はウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌などで悪臭のもととなる腐敗物質を産生したり、窒素酸化物のニトロソアミンなどの発ガン物質などを作り出したりします。
乳児の腸内は、善玉菌のビフィズス菌が殆どを占めますが、離乳期を過ぎるとビフィブス菌は減って悪玉菌が増えていき、加齢とともにその傾向は強くなります。
日和見菌は善玉菌が優勢な腸の中では健康に役立つように働く一方で、悪玉菌が増えると悪玉菌の味方をする菌です。
 食生活の乱れ、ストレスなどにより腸内の細菌のバランスに乱れが生じ悪玉菌が多くなり、腸内の環境が悪化すると、肌荒れや免疫力の低下、生活習慣病や大腸ガンのリスクを高めることになります。
腸内環境を良好に保つのに、栄養素のバランスが大切になります。
 発酵食品注目が集まっていますが、その中のポリアミンPolyamineという物質も関与しているといわれます。
ポリアミンは腸管には栄養や水分を吸収する役割と同時に、腸管内に現れる炎症原因物質やアレルゲンを体内に侵入させない役割があります。この働きに関わる種々のタンパク質合成を、活性化させます。
さらに大腸の上皮細胞は粘液を分泌して粘液層を形成し、さらに抗体を出すことで有害物質の侵入をガードし、この働きもポリアミンが関与しています。
新陳代謝を高めアンチエイジング物質としても期待できます。 
ポリアミンPolyamineは、300年ほど前に発見し全ての動植物の細胞内にあって3個以上のアミノ基(NH2)を持つ、たんぱく質性の脂肪族アミン、炭化水素の総称です。
アミノ酸のひとつであるアルギニン、メチオニンより体内でも合成している低分子の有機化合物であり細胞の増殖、分化、再生、悪性化、ストレス反応など生存に不可欠なものとして存在しています。
前立腺、膵臓、顎下腺(がっかせん)、がんなど分泌活性や蛋白質、核酸合成の盛んな組織中に多く含まれ、加齢により合成能力が衰えてきます。
細胞の炎症を押さえ、ストレスへの抵抗性を高め、動脈硬化を抑制するのです。大豆、きのこ類、納豆、チーズ、ヨーグルト等の発酵食品に多く含み発酵する過程で増加します。
アルギニンArginineはマカに多く含まれていることで知られています。またアミノ酸強化に栄養ドリンク、スポーツドリンクが健康食品として出回っています。

  食物は胃から酸性粥状になって十二指腸に送られ、その刺激によって、アルカリ性で中和され、消化酵素の膵液、胆汁、腸液の分泌が促されます。主として小腸上部で消化を下部に行くに従い吸収をつかさどっています。
 小腸:約7m(十二指腸12cm-空腸2.5m-回腸3.5m)で消化作用を充分に受けられずに大腸に送られた内容物は、主に食物繊維等で腸内細菌の酵素によって消化、発酵が行なわれます。
蛋白質の分解によって腐敗が助長されることもあります。大腸から分泌される液は、アルカリ性で粘ちょう性があり、消化酵素はほとんど含まれていません。
発酵食品に含むポリアミンは、大腸に到達すると腐敗物質の発生を発酵食品に含む善玉菌とともに防ぐ役目を担って、さらに新陳代謝を活発にして免疫力の強化に役立っていたのです。
大腸にとって発酵食品は、アンチエイジングの大きな味方なのです。
高蛋白食でトリプトファンから腸内細菌によって発ガン物質のインドールが生成されることもありますがポリアミン、乳酸菌、食物繊維の多い豆類、野菜類のセルロースを取ることによって発ガン性の腸内細菌が抑制されるといわれます。
乳糖不耐症、胃腸障害等も腸内細菌が関係しているともいわれています。栄養バランスを整え、phの調整、細菌バランスを整えるのがよいようです。

 

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