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[大豆生産の推移]食生活について語ろう

2021年10月21日 | 美容ダイエット
・大豆生産の推移Trends in soybean production だいずせいさんのすいい
 戦後急速に世界における大豆の消費拡大が見込まれています。
国産大豆の生産需要をめぐる動向 (maff.go.jp)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/attach/pdf/index-133.pdf
近年における大豆の作付面積は14.2万ha(令和2年:2020年)、生産量は21.8万トン(令和元年)でした。日本の大豆栽培については、気象災害の影響を受けやすく、年ごとの単収の増減が大きく、生産量(H5・1993年:10万トン)も変動しています。
平成30年度で国内生産量25万トン、国内消費し向け量356万トン、ひとり年間消費量6.7kg/人・年です。
食用大豆の需要見込みについて各業界団体による、商品を購入して実際に消費したり加工したりするための需要のことで実需(じつじゅ)者にアンケートを実施した結果、今後5年間全業界を通して大豆需要量は増加見込みを示しています。
国産大豆についても、全業界を通して、需要量は増加する見込みとしています。
令和元年度需実績として豆腐・豆乳・納豆・煮豆・味噌・醤油・その他1,019千トン(H30年度国産実績203千トン)で特に豆腐・豆乳・納豆の需要見込み増加が見られています。
その大豆の原種といわれているのは、つる性の植物・ツルマメ(ノマメとも)、大豆は今のように世界各地にある作物でなく、古くは中国、東アジアを中心に栽培が始まりながら進化をしていったマメといえまでしょう。
サイズは大豆より小さいく、縄文後・晩期(4000~2300年前)におけるダイズ栽培の形跡が見られています。栽培ダイズの由来は、イネ等とセットになって大陸から伝わったと推定しています。
粒が大きいダイズと言える圧痕が残る縄文土器の時期は、年々遡(さかのぼ)っています。草創期(約15,000~12,000年前)におけるツルマメの利用の発見もあります。藤豆をつる豆と言う地域(石川県金沢市)がありますがフジマメはマメ科のフジマメ属としています。
大豆は日本には朝鮮半島を経由して約2000年前に伝来して利用されてきたといわれてきましたが約5,500年前の縄文時代中期には、すでに大豆の栽培が盛んだったということが、遺跡などから明らかにしています。 古事記(712年)には大豆の文字が使われており、古くは「おおまめ」と呼ばれていたようです。
中国との往来が盛んになった7世紀以後に大豆の利用が行われ、豆腐・味噌・醤油・納豆などの大豆食品が発達してきました。
奈良時代(710年~794年)初期にはすでに大豆を粉にして使われており、平安時代の和漢辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に大豆を引いて粉にした「未女豆岐(まめつき)」という記述が残っているようです。
日本で広く栽培が始まったのは鎌倉時代以降といいます。
その頃には仏教が広く普及しており、その影響で肉食を禁止していたため、身体に必要なたんぱく源を味噌や納豆から得ていました。また、戦いに出かける侍や農民たちの食料・保存食としても大豆・大豆製品が欠かせませんでした。
豆腐、味噌、醤油、高野豆腐、湯葉など現在にも残る大豆食品は、中国から伝来のもありますが、この時代の僧侶たちが肉食が禁止のご時世に創作したものです。
これらを組み合わせによって精進料理や会席料理も誕生しています。
こうして大豆の栽培が広まっていき、時代とともに加工技術も発達していきました。そして、味噌、納豆、醤油、豆腐、きな粉、おから、ゆばなど様々な加工品が作られ、私たち日本人の食生活になくてはならないものになっていったのです。
大豆の加工食品が江戸時代になると庶民にも広まっていきます。
欧米では大豆を食べるという習慣はなく、栽培も行われてきませんでしたが、1758年にイギリスの船乗りが中国からアメリカに大豆を持ち帰っています。1854年来日のペリーが大豆をアメリカに持ち帰っています。1908年ブラジル移住の日本人が大豆栽培を始めています。
当初はコーンベルト地帯に大豆は家畜の飼料として利用が主でした。アメリカでは、食用油の原料、高タンパク質飼料の原料として、1829年ごろから大豆栽培が行われるようになっています。第一次世界大戦(1914~1918年)後から大豆の生産規模を拡大し、第二次大戦後には生産量、輸出量とも世界一です。
トウモロコシは連作を続けると地力が低下したり病害虫の影響を受けやすくなることから、生産農家は、トウモロコシ→大豆→トウモロコシ→大豆といったように、トウモロコシと大豆を輪作しているケースが多く、地域によっては大麦、小麦、綿花、ソルガムなどの他の作物がこのローテーションに加わることもあるようです。さらにまた、大豆の作付け時期はトウモロコシと比較して若干遅いことから、トウモロコシの作付けシーズンに悪天候により作付けが順調に進まない場合などには、一部の作付けを大豆に切り替えるといったケースも見られようになりました。そして大豆を搾油した後に発生する大豆かすは飼料として使用していました。
1980年代には世界の大豆生産の65%を占めるまでに至っています。
現在世界ではアメリカ、ブラジル、中国、アルゼンチンなど世界中で3億2千~3千万トン程度生産、栽培し、その用途は主に搾油です。 南北アメリカ3国で世界の生産量の約8割を占め 輸出量もアメリカとブラジルがともに約3割と拮抗しています。
2021/22年度の世界の大豆生産量は、国際価格が高水準であることから前年度比6.2%増の3億8553万トンと2年連続で増加し記録的な水準になると見込まれています。
近年の中国は 世界最大の消費・輸入国です。
特に大豆油や飼料用として世界の貿易量の約6割を占めるといいます。
アメリカでは当初、搾油用に栽培していましたが、最近では大豆の優れた生理的有用性認められて、食品としての利用を推奨し始めています。日本でも大豆の栽培が国の施策により奨められていますが、年間約10~25万トン程度であり、大部分は輸入に頼っているのが実情です。平成30年度で国内生産量25万トン、国内消費し向け量356万トン、ひとり年間消費量6.7kg/人・年(18.4g/1日)です。
 牛肉に比べて栽培コストが低い大豆はこれからの食料不足を解決する食物と考えられています。現在では動物性タンパク質と同じくアミノ酸スコアは100とアミノ酸組成に優れ、タンパク質を多く含み「畑の肉」とも称しています。
大豆に含まれるイソフラボンIsoflavone(フラボノイド、ポリフェノール化合物:胚芽、種皮部分に多い色素成分)が女性ホルモンと似た作用をします。
美肌効果、カルシュウムの流失を防ぎ(欧米よりCa摂取量が1/2であるが骨粗鬆症の発症率が少ない)、サポニンの便秘改善・血流改善など、抗酸化作用があるとして注目しています。
しかし大豆・大豆製品といえども完全な栄養食品ではありません。ビタミンD,B12を含まず、ビタミンA、Cの成分は、微量にとどまっています。緑黄食野菜を一緒に取りましょう。栄養バランスの取れた食生活が望まれるのです。




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