年度末が近づくと、税金関係の詐欺が増えてきます。中でも国税庁を装ったメールやショートメッセージは、特に注意が必要です。この記事では、そうした詐欺の特徴、国税庁からの正規のメッセージとの違い、発見した際の対処法などをご案内します。正しい知識でご自身を守るためのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
不審なショートメッセージやメールの特徴
- URLを含む: 不審なメッセージにはURLが含まれていることが多く、そのリンク先がフィッシングサイトであることがあります。
- 不自然な日本語: 文章に違和感がある場合や日本語が不自然なものは要注意です。
- 不明な発信元: 国内キャリア直接のSMS配信サービスを利用したものでない場合、怪しいと疑っていいでしょう。
(https://aicross.co.jp/zettai-reach/the-smart-sales/smishing/)
国税庁からのメッセージとは違う点
- 国税庁はSMSを利用しない: 国税庁は、ショートメッセージにURLを記載した案内の送信は行っていません。国税の納付や差押えに関するショートメッセージやメールの送信もありません。
- 正規のURLと異なる: 国税庁の公式ウェブサイトアドレスは “https://www.nta.go.jp” であり、これと異なるアドレスを使用することはないため、URLを確認することが重要です。
迷惑メールフォルダで見つけた”国税庁”のメール
迷惑メールフォルダの確認: 普段開かない迷惑フォルダも時々チェックすると良いでしょう。なけなしの“国税庁”を称するメールが見つかることがありますが、これらも詐欺の可能性が高いため、開かずに削除すべきです。(https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm)
個人情報のリスクと公開情報の見直し
情報の公開に慎重に: 名刺交換や会社のウェブサイト公開などで必要以上の情報を公開しないよう注意しましょう。不特定多数の相手との情報交換は、詐欺のターゲットにされるリスクを上げます。
なりすましサイトのブラウザアドレスを識別する
URLの見分け方: 国税庁など正規の機関ではないような不審なブラウザアドレスが含まれている場合は警戒が必要です。
PayPay利用通知と偽ったフィッシング詐欺
偽の利用通知メール: PayPayカードの利用通知を装い、本物のウェブサイトに誘導するかのように見せかけたメールにも注意が必要です。
フィッシング対策協議会の役割とは
フィッシング対策: フィッシング対策協議会のウェブサイトには、フィッシング詐欺の詳細や報告例が掲載されており、疑わしいと感じた場合はこちらも確認すると良いでしょう。(https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm)
開いてしまった不審なメールの扱い方
個人情報の入力は避ける: 怪しいメールを開いてしまった場合でも、個人情報など入力しなければ被害は免れるでしょうが、リンク先へのアクセスは今後の被害につながるため、開かずに削除することを推奨します。
まとめ
正しい知識を身につけて、詐欺メールやショートメッセージから自分自身を守りましょう。怪しいと思ったら、すぐに正規機関の情報を確認したり、警察や関連機関に相談することも大切です。また、絶対に個人情報を入力したり、リンクをクリックしたりしないでください。安全なインターネットの利用を心がけていきたいものですね。