人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

春の狩り祭り(石田さん編)

また狩り場に出たのは3月。何となく春になると狩りに出たい。
でも昨春はなんだか狩り意欲がなくてあまり活動しなかったし、キコンパ行くのも疲れちゃって久しぶりのマッチングアプリ発動!再登録2年振り?

他にもやってみたいマチアプはあるけど、とりあえずリハビリ。最近は獲物も狙えなければ狩ってもいなかったから、ほんと勘が鈍ってる。今考えたら、Mクンとのお別れを肌で感じてた気もする。前彼もそうだけど、入れ替わる時期は何となくわかってたと後で気づく。

 

今回私はプロフィールに

メッセージのやりとりよりは、15分サクッとお茶したいです

それでお互い良ければ次回食事に誘ってくださいね

と書いた。

どんなにテキストが良くて写真が合格でも、会えば別人があるあるな世界。

お互い様だから、とりあえずサクッと15分お茶して、それで良ければ次のデート、我ながら効率派だよね。

そんな訳で何名かお会いして、だいたいダメで(苦笑)一人はお茶約束のハズが飲みに行ったけど、私の気持ちが全く盛り上がらずダメで、もう一人は会った瞬間ダメ。

別のもう一人は、メッセージ来たその日にお茶の約束をした。ちなみに宮迫クンとデートの前時間。デート無ければもう少し話してみたいと思わせた人。

 

ちょっと年上で話が早くて賢そうで、写真は悪くないが金髪。職業が専業主夫って書いてあって、何この人??って感じで興味津々。

待ち合わせたカフェで先に入ってたその人を見た瞬間、ヤバい…と思ってしまった。

何がヤバいって、目がね、瞳が、大好きだった彼氏に似てるんだよね。

 

私の最も好きなタイプは、目が死んだ魚のような虚ろな感じなのに、目力強い人。

ちょっと斜に構えてて口数少なくて、冷たくて賢い人。昔からこのタイプに弱い、何故かこの瞳と性格ってリンクするから、この瞳のタイプは性格も元彼と似てると思う(私的プロファイル)

そして、こうゆうタイプは私が辛くなるから止めておいたほうが良いと、心の警報が鳴っている。どうせ不倫、楽しく過ごせる人が良いに決まってる。だけど私は吸い込まれるように金髪の前に座ってしまう。

 

やーん、めっちゃこの冷たい瞳好きかも。でもこの人とは絶対短い恋だよね。

それでも良いから翻弄されたい、いやいやダメじゃん、また悲しい気持ちになるのは自分だよ・・・

 

頭の中では自分との対話、顔は笑顔で勝手に会話を繰り広げてる。

やっぱり思った通りニヒルな人だし、何だか投げやりな感じだけど色っぽい。そうなんだよね、このタイプに私は色気を感じる。きっと他の誰も気付かないフェロモンを、私だけ感じてる。

 

この人は二度目の結婚で、現妻との子供達を専業主夫しながら育ててるらしい。人生的には石田純一みたいだから、石田さんと仮名。

わかってる、こうゆうタイプは遊び相手が欲しいだけ。私の望む愛され方はしない人。

なのに目が離せない。

 

LINE交換して、次会いましょうって約束してその日はバイバイ。

その後もなんとなく石田さんの事を考えてしまい、次は飲みに行きたいと私からおねだりした。

お酒飲んだら彼は、そしてブレーキ踏まない私は、どうなるんだろうって思って。考えても仕方ない、短かろうが長かろうがご縁に任せてみたいと思ったり怖くなったり。

飲みは楽しかった。私のいつも行くお店に行きたいと言われて焼き鳥屋さんのカウンターで乾杯して、他愛ない話をして。

石田さんの間の置き方とか視線とか、やっぱり好きなタイプで嫌になっちゃう。何でもない話が楽しいのもヤバいと思っちゃう。

私は普段、あまり自分の事を話さないけど、何となく乗せられてついつい話してしまうし心地良い。

二軒目バーに行って、出た所でキスされた。さり気なく手を繋いで駅まで歩く。

 

「まだ電車ある?私はギリかな」

 

「んー無かったらタクシーで帰ろうかな」

 

「えーけっこう遠いじゃん、うち泊まる?」

 

「それマズイでしょ」

 

「泊めてあげられないけど、言ってみた」

 

私的色気のある男ってどうしてこう惑わすんだろう。普段なら絶対言わない事も、さらっと言葉にしてしまう私も弱い。

駅の改札入って、お互いのホームに分れる前に

 

「もうキスしなくていいの?」

 

あの瞳で見つめられてそう言われたから、もう何も考えられなくて抱き合ってキスしてた。誰が見てるかわからない駅の構内で、いい歳のオジサンとオバサンなのに。

 

 

その後、次のデートも日にちもすぐに決まった。だけど今、なんだか私のテンション急下降気味。

 

やっぱりマチアプで知り合うと、相手のログインとか気になるよね。

石田さんはアプリはかなり長く使ってて、日記を読んだりしてるし辞める気は無いと言ってたの。前の彼女と付き合ってた時期もアプリは辞めなかったと言ってて。

一方私も、そんな石田さんにムキになって、プロフ写真を変えたりプロフィールの文言変えたり、何となく他にも会ってる風な日記も書いたりした。まだお互い付き合うと決めた訳じゃないし、他にも良縁はあるかもしれないし、第一、石田さんの事を私はずっと警戒してるし、きっと遊び人。

好きになっちゃいけない人な気がしてる。私がどこまで割り切れるかなんだけど。

 

なんだかそんな葛藤の中で過ごしてたら、考えすぎてどうでもいい気がして。もう会わなければ痛い思いもしなくて済むし、と思い始める。他にもお茶約束あるし。

 

でも、もう一度だけ会ってみたい。

 

元々LINEの時間も回数も気まぐれな感じだけど、追う程の気持ちも私には無いし、アプリにはログインしてるから生きてるのは確認してる。そうゆう私もアプリで別の人とメッセージしてるし。

なんか翻弄されてるなぁ〜

 

もう既に悲しむ自分が透けて見えて、私も怖くなってる。だって私は幸せに過ごしたい。恋には落ちたいけど、それは映画『マディソン郡の橋』のフランチェスカみたいに、短くても情熱的な互いに求めあう恋で在りたい。

もう自分ばっかり好きで苦しい恋はしたくないよ。でも恋ってそんなものよね。

 

だから他にもお茶アポいれた。

だって春だもん。

 

恋に落ちたい。

でももう恋したくない。

どっちも本音だし、もう恋の始まりに浮かれる歳でも経験値でもない。

 

・・・

春だからアンクレット欲しい。どうせ切れちゃうから安いのでアレルギー対応のがいいなぁ。自分的欲しいものリストw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイバイ元気でね

Mクンとお別れした。ホワイトデーデートの2日後。

 

昨年末からすれ違ってる感覚はあったし、私もいつまで頑張れるかなぁとは思ってたけど、こんな形でお別れする事になるとは思わなかった。

ホワイトデーデートはいつも通りに仲良かったし楽しかった。その翌日夜中に彼からLINEが来て、何故か普段は夜中にスマホを触らない私がそれを読んで、でも朝になったら送信取消されていた。そのLINEでは、私の本名や夫の事を知ってしまったと書かれていた。

 

きっとMクンはすごく悔しかったのだろうし、バカにされた気分だったのかもしれない。私は彼に本名も年齢も仕事も、全て本当の事を告げていなかった。知れば絶対に面白くないから。特に実業家として沢山の借り入れをして奔走しているMクンにとって、会社経営をしていればやりたい事を全部総嘗してリタイヤした夫の事はかなり腹立たしいだろう。その夫に甘やかされて、適当な事業をしている私の事も憎いだろう。

 

同じような事を元彼の時に経験済みなので、私は男達には自分の素性を話さない。だけどどうしても経営者やフリーランスは格付けに拘る。いや拘るからこそ事業を興すのかな。そして勝手に負けた気になってプライド傷ついて、罵るか去るか。

ああ、Mクンを傷つけてしまった。私は能ある鷹にはなれなかった。

私は、男達にフラれて背中を見送りたいと願っている。いつかは終わる、その時に男のメンツを保って、要らなくなった私を捨ててくれればいい。それがいつ来ても覚悟はできてるし、そうゆう役目と知ってる。

だけど今回は、私が言い出さなきゃならない。Mクンはきっと随分苦しかった、だから最後の言葉は私が告げよう。

 

思えば、今年に入ってからずっと、私や夫の事を探るような発言は多かった。夫のゴルフ会員権や会社の所在地を尋ねられたり、私の仕事の内容を尋ねられてた。その都度適当に、真実を言ったり言わなかったり。

一方で私にも不満が重なっていた。元々Mクンは棚ボタみたいに、彼が私を見つけてアプローチしてきた。私には縁がないと思ってた高身長の好きな顔、オシャレで自信家で強引だったのに、最近は会う頻度も少なくなったし、いつも彼の都合で約束が変わる。

仕事が優先なのは仕方ないとしても、飲み会やゴルフの予定は先に決めていて、隙間に私と会おうとする。

最初から私そのものというより、自分の好みの人形のように扱われていて、服はコレ、下着はコレ、靴はアレを履いてきてと言われるのも、下着の写真を送って欲しいと言われることも(送らないので拗ねる)地味にイヤだった。だけどそもそも棚ボタの男だし、好きな容姿の好きな顔で、会えば全部赦してしまう。彼の希望は出来るだけ適えてあげたいと思ってしまう。

それに性癖がMで、普段私が出さないS性を発揮できるので、良い事も嫌な事も相殺してゼロにするみたいな気分だった。でもだんだんと噛み合ってない気はしてたし、気付かないふりしてやり過ごしてた。

これ以上あれこれLINEでやりとりして、証跡が残るのも嫌だった。万が一にも夫に迷惑が掛かっても困る。男のプライドとは女には想像できないほど高くて脆い。不可抗力とは言えそのプライドを傷つけて終わるのは、私としても辛かった。

予め時間を決めて通話で。

ひたすらにMクンの言い分を聴くことに徹する。

私だって言いたいことは沢山ある、でも言えなくてこの会話が最後になると思うと切なさで胸がいっぱいになる。不満はあっても叶えてあげたかった彼の希望を思い出す。

私の作ったお弁当を持って花見に行きたいとか、ゴルフ一緒に行こうって約束したのはほんの二日前なのに。

 

「じゅりちゃんも忙しいし、俺が仕事優先なのは変えられないし。会いたくても会えないのに、付き合ってる意味あるのかなって思ってた」

 

やっぱり、彼は自分の都合の良いお人形が欲しかったんだろうな。

私が忙しいのは主に自分の趣味で、仕事してる俺を優先されないことが嫌だったんだろう。だけどそんなに一生懸命仕事してるMクンより、片手間に仕事してる私の方が豊かで自由なんて、男として知りたくはなかっただろう。なんで知っちゃったのかな。

いや、そうゆうタイミングだった。その時が来ただけ。

彼との恋愛の賞味期限が切れただけ、愛に昇華しなかっただけ。

そもそも、彼は愛を目指していなかった、わかってたのに・・・

 

ずっと頭の中は、岡村靖幸のカルアミルクが流れてる。

私もちっちゃな根性で頑張った。

あともう一回あなたから またもう一回の電話で僕らはでなおせる

でも こういったことばっかり続けたら あの思い出がだめになっていく

がんばってみるよ

優勝できなかったスポーツマンみたいにちっちゃな根性身につけたい

 

三日前に戻りたい。本当にそう思うけど戻れない。

 

「二年半ありがとう、バイバイ元気でね」

 

最後に笑って言えた。私の笑顔は通話じゃ見えないけど、大好きだから見送らないと。

彼に必要な期間、傍にいられて幸せだった。私の天塩にかけて、もっと大きく成長させたかったし見届けたかった。なんでビジネスの規模が勝ち負けになっちゃうんだろうな。

 

ちょうど男友達と雪山に行ってた時だったし、予定が詰まってて寂しく感じる暇もないほどで、こんなタイミングで私も強運と思う。そう言えば元彼とお別れした日はMクンの胸で泣いたんだった。彼とMクンは終わり方まで似てるけど、何故か涙も出なかった。

強くなったのかも。

 

さ、狩りに出よ。春だしね!

いい歌なので、靖幸のカルアミルク、置いておきます(聴いてね)

 

 電話なんかやめてさ 六本木で会おうよ いますぐおいでよ

 仲なおりしたいんだ もう一度 カルアミルクで

youtu.be

・・・

何でも値上がりしてるけど、お花も値上がりするんだって。

母の日カーネーション、早割がオススメ。

 

惚れた弱み

ひらひらと雪が舞う、白い世界。

夫と友達数人と、私と夫のゆかりの地へ旅行へ。

何度も皆で訪れてる場所だけど、コロナもあり久しぶりだったのでとても懐かしい。

道中本当に楽しくて毎日夢中で、お酒も沢山飲んだしよく笑ったし、何より夫が楽しんでる姿がとても嬉しかった。ああ、私はこの人に心底惚れて結婚したんだった、と思い出した。

 

‘‘惚れる‘‘って

‘‘好き‘‘より‘‘愛してる‘‘より、もっと強い気持ちだよ

あなたはお父さんに今も執着していて、だから良く似た人と出会ったんでしょうけど、そうゆう理由はどうでもよくて、もうすっかり惚れてしまってるのよ、それでいいじゃない。惚れてる人と一緒にいる、幸せなことでしょう?

 

夫と出会った時、どうしようもなく夫に振り回されていた時に、ある方に言われた言葉。確かに私はファザコンで夫と父はよく似ているし、私達夫婦の年齢差は一回り以上二回り以下の歳の差婚。老年期を過ごす夫と、あと何回こうして楽しい時間を共有できるんだろうと思う。

これが絵本の世界なら、結婚式のハッピーエンドで終わるとこ。だけど現実はそこからが長いわけで、渦中にいる私は、もう幸せの定義も見失ってる。

 

夫の事は今でも好きだし大事。でも惚れてた頃の情熱はないし勿論SEXもしない。魅力的に見えた男らしさも傍若無人なだけだし、博識だと思ってたらモラハラだった。私もそれなりに猫を被っていたし、恋愛フィルターは全てを肯定的に美しく見せるから、若い頃の私には『この人しかいない』と縋る思いだった。

ただ、一緒に生きてきてきて歳を重ねて、そうして家族として寄り添える人がいて、今はとてもありがたいと思う。私には他に家族と呼べる人も繋がりもない。きっと夫を看取った後も、私は未亡人として夫の家族を続けるのだろう。社会的に孤独にならずに済む事は、後の私の人生にも大きく影響する。過去に天涯孤独を経験しているので本当に夫には感謝しかない。

 

男を恨み、夜の世界でささやかな仕返しをしながら男を騙して搾取して生きてた私に、日の当たる場所と社会的地位と自立のチャンスを与え、励まし育ててくれた人。自分も大きな痛手を被りながら私を守ってくれた、だから大事にしたいのに。

何故私は、他の男達と不倫してるんだろう、とふと思う。男達と一緒に過ごす私は、遠い別世界の、別の人のような感覚に一瞬陥る。

外はハラハラと激しく雪が降り注いで、雪が私のあちらの世界を覆い凍らせ、閉じてしまうような、それが妙に小気味良い感覚。

 

私は元々非日常の感覚が薄い。そもそも私の日常がエキサイティングで退屈でも平凡でもないから、不倫に置いて非日常を求めてる訳じゃない。

私の恋人達は私の日常にしっかり根付いてる。彼等とのデートは私の心のビタミンでスパイスで必要な時間だ。だからこの、遠ざかるような自分が乖離していく感覚が不思議で、忘れないないようこうして記録しておく。

 

私の不倫は、そもそも年齢差による夫の性的不能から夫が言い出したことなのだけど、そもそも結婚してから自分が不倫することなんて想像もしてなかったので、それだけでも今の状況は私的には奇跡的。

あの時性生活を諦めたくなかったのは確かにそうだけど、だからと言って恋愛感情無しにSEXが楽しめるタイプでもなく、結果的には恋愛感情を伴う不倫に今は落ち着いたし、元々は好きな男を一人に絞れないポリガミー気質なので多頭飼いになってしまった。逆に言えば夫が私を抱きさえしてくれれば、いや抱けなくなったとしてもそれを二人の間で納得したり、別のスキンシップができていれば、私は今でも結婚という呪縛から逃れずに夫だけに心を向けて、それが『結婚における正しい在り方』と信じていたと思う。

 

呪縛が解けたことが良いのか悪いのかはわからない。不倫だって最初から順風満帆ではなかった。恋愛の仕方を忘れた中年女だから、男の前でかっこつけてみたり言いたいことが言えない事もあった。男を乗り換えてアップグレードしながら、今の優秀な男達で落ち着いてるけど、それもいつまで続くかわからない。

ただ、今はお互い身体だけじゃなくて、心が繋がってる感覚を体験してる。それは私の不倫観の中では副産物的な体験で、私が心を尽くすことはあっても相手からそこまで心を尽くされることがあるとは想像してなかった。だって不倫だから。男にとっての不倫は欲であり夢で幻だから。それを現実にしたければ、二人で大きな痛手を覚悟して腹を括って社会と対峙する。かつて私の夫がそうしたように修羅場を潜る。だけど痛手を被りたくないから不倫の中で夢を見続ける。

 

でも私は、現実にしたくなればアッサリと今手にしてるもの全てを捨てられるとも思ってて、ただそんな風に思える‘‘惚れる‘‘男には出会えてない訳で。

不倫相手としては非常に優秀な私の男達、思いのほか刹那の愛を私に見せてくれた。

今はそれがとても美しく儚く、だけどそれ以上に育つ気持ちでもないことに軽く失望している。

日本の男の不倫の多くは、父や夫と言う家庭での役割とは切り離された、男というアイデンティティが生きる場所だから。女の不倫も似ているけれど、女は切り離さずに様々なアイデンティティを並行して生きてる。だから女のほうが本気になって家庭を捨てる率が高い。悲しいかな私も根は女なのだ。

 

そうか、私は何もかも捨ててもいいと思えるような恋に落ちたかった。例え結果的に成就しなくても、それほど心を揺さぶられる人と人生最後の恋をしたかった。

 

過去形なのは、きっとそれは敵わないと知ってしまったから。誰のせいでもなく、私の心が揺るがないだろうから。

そして、夫を超える男なんて、そうそう見つからないって事もわかってしまったから。

 

旅の途中、楽しそうに笑う夫に触れたいと思った。今でも時々手を繋いだりハグはするけど、それは夫がそうしたい時に‘‘させてあげてる‘‘と思ってた。でも私が望む前に夫はそうしてくれてただけかもしれない。私の心が寂しく枯れないように、私に気付かれないように、ずっと大事にされてたのかもしれない。

だからこそ、私は自分の心の空虚を埋めるような不倫をしないで済んだ。いつだって楽しいきらめくような恋だけを求めて楽しめた。最初に夫から不倫を認められた時は、そのショックの方が大きくて悲しんだものだけど、彼なりに私を愛して苦しんだ結果だったのだと思う。呪縛に絡めとられたままでもきっと私は幸せだったけど、ある日突然、外飼いにされた猫のように好き勝手に徘徊できるようになって、色んな家で様々な名前で呼ばれて飼われて、それでも安心な寝床のわが家を今は感じてる。

 

いつか夫だけの元に帰ろう。まだもう少し先だけど。

私が‘‘好き‘‘より‘‘愛してる‘‘より強い気持ちで、惚れた男は夫しかいないんだもの、今のところは(きっとこの先も?)

・・・・・

最近は逆バレンタインで頂くことが多いので、お返しのホワイトデーをどうしようか悩み中。なんかお中元お歳暮の文化が企業内で廃止になっても、結局こうゆう形でギフト交換って終わらないね。とか言いつつ自分用にも買ってしまうんだけど。

 

王道リンツ、みんな大好き

 

スイーツお菓子ランキング1位のプリン、絶対食べたい

 

ソムリエ@ギフトさんの品は、かなり利用している!このメーカー直送マカロンは包装とか頼めないけど、メーカー直送でお得だしラッピングを自分でするのも楽しいよね、バレンタインにも大活躍だった

 

バレンタインデートマラソン4日目ラスト、Mクン(R18 )

*今回は後半ややエロ描写なので、R18指定です*

事業家のMクンは忙しい、そして自分の時間の優先順位がとても低い。だから自ずとデートも隙間時間になりやすい、それは理解してるし彼を応援してる。だから私も贅沢やワガママは言ったことはないし、急な予定変更も臨機応変に対応してる。

だけどだけど、、デートの時間と場所をなかなか決めてくれないのは本当に困る!

 

ざっくり日にちとランチかディナーかは約束していて、場所はだいたい良く行く3か所の駅のどこか。お互いその3か所なら出やすいので、ギリギリの呼び出しでも行けることは分かってる。でも私にも都合はあるし忙しいのよ!

 

前日に

 

明日、何時から会えそう?

ってLINEが来たので

何時でも大丈夫だよ

と返信したけど、それっきり。当日朝8時に尋ねるも、既読になったままスルー。

ランチの約束だから、11時半~12時半なのはわかってる。行先も3か所の駅のどこかだけど、決めてくれたらそれに合わせて仕事も出来る。だから返事を待ってたけど、朝9時過ぎても返事が来ない。何日も前から、下着や服装のリクエストはしてくるくせに、肝心の待ち合わせ時間と場所決まらないってどうゆうこと?

私を蔑ろにしてるんじゃなくて、彼はそもそも自分のプライベートを優先していない。そのことはこの2年でよくわかってるんだけど、さすがに待ってるのムカついてきて

10時までに決めて返事くれないと、今日は会いません

と追いLINE。

遅くなってごめんね、12時半で〇〇でどう?

と即レスが来た。もう、やればできるじゃん。きっと行きたいお店とか検索してて、決めたらLINEするつもりだったんだろうけど、ざっくりでいいからこうして教えてくれないと、私と会う気が無いのかと思っちゃう。

そうかと思うと、待ち合わせの駅には30分前に着いていて、先にお店に入って飲んでた。自由だなぁ、まぁご機嫌でいてくれて良いんだけどね。

 

私の顔をみると、いつも少し照れるMクン。

 

「じゅりちゃん久しぶりだね。髪伸びたね、巻きもイイ感じだね。どう?ビールでいい?このサラダ美味しいよ…」

 

「もう、朝の連絡!」

 

「えーごめんごめん、ごめんね」

 

個室の焼き肉店で、既に私の好きなツマミを頼んで待っててくれた。待ち合わせの連絡が10時までに来なければ、今日は本当に会わないつもりだったし、今後2度と会えなくなっても構わないとさえ思ったのに、笑顔で謝られると全て赦してしまう。

この顔、やっぱり好き。ホント彼のルックスに絆されてる。183㎝の身長と、若い頃のいしだ壱成似の顔立ち。壱成君と同じフェミ男(もう死語?)っぽくスリムで長い手足にオシャレな服装。最初にLINEくれた時、誰かと間違って送って来たのかと思う程。このスペックが私を望むってあり得ないって思ったら、ドМだった…やっぱりSとMって臭覚で引き寄せ合うんだろうなぁ。私のS性も隠し切れずに匂い立つんだろうか。

 

頼んだ料理が配膳されると、私の隣に座り直してひたすら謝り倒してキスして来る。もう可愛い。Mクンは棚ボタで付き合ってる気分だから、いつでも捨てられると思う反面、可愛くてついつい許容してしまう私も悪い。私が満更でもない顔をすると、すぐに私の手を取って自分の股間に触れさせる。そうしてまたキスして、今度は私の胸を弄る…

 

「ちょっと調子に乗りすぎ!」

 

と叱って彼の腿を抓ると、嬉しそうに痛がる。ああもうプレイ始まっちゃった、さっきまで怒ってたことなんかどこかに吹っ飛んでしまう。

 

 

って事で、食事もそこそこにホテルにインしてすっかりモードに入ってるMクンの首絞めて、服を脱がしながらゆっくり触れて、少し攻めたらもう逝っちゃうって言い出す、確かに我慢汁出てる…ちょっと早すぎ!寸止めして選手交代、彼の髪を掴んで私に奉仕させてからの再び加虐。

こんな可愛い顔なのに彼はビンタが好き。胸を抓られるのも噛まれるのも好きで、ペニバンも玩具も好き。ちなみに道具や衣装はMクンが自ら調達したもの(勿論新品)を、私が預かり管理してる。この日はペニバンの気分だったけど、ペニバン装着まで待てないって喘ぐから私が指で虐めたw つくづくSはMに尽くすと思う。多くの人は逆だと思ってるだろうけど、SはMの望みを必死で叶えてあげたいんだもの。

Mクンの望み通り、ビンタして言葉で攻めて、時々奉仕させてヘタクソって蹴ったりしてたら相当興奮してたみたいで、ローション使う間もなく絶頂に達しちゃいそうで、手で触って欲しいって懇願するから少しさすったら呆気なくフィニッシュ。最後まで自分でさせないあたり、私もまだまだ甘いのよねぇ、反省。

 

相変わらず私達は性交しないSEXだけど、精神的にはすごく満たされた。

プレイが終わるとごく普通のカップルの私達、ハグしてキスしてバレンタインのチョコを渡した。万年ダイエット中だから小さめのチョコにしたけど、Mクンはすっごく喜んでくれて可愛かったなぁ。

 

私の人生の中でもうSMプレイは無いと思ってたから、Mクンと出会えた奇跡はホントに棚ボタ的。だから彼とはその瞬間だけで恋してる。本当は誰でも刹那だけで生きられたらいいのにね。

 

帰宅してからは、ラスボス夫とバレンタインディナーですき焼き。昨日サムギョプサル、今日のランチは焼き肉、ディナーはすき焼きと、デートもご馳走もやや胸焼けなマラソンでした!無事に完走!

・・・・・

彼のご要望の下着はこんな感じ

 

Mクンがよくプレゼントしてくれるガーター風のタイツも便利

 

 

バレンタインデートマラソン3日目、寿クン

 

良い天気、この日の待ち合わせは朝10時。少しゆっくり。

寿クンとのバレンタインも4回目、前もって『バレンタインデートだから、バッグ大きいので来てね』と伝えておいた。片道2時間、電車に乗って来てくれる寿クン。いつも一緒にお酒も飲むし、忘れずにチョコレートをしっかりバッグに入れて持ち帰ってもらいたい。こうゆうこと、あけすけに言えるのも4年の月日のお蔭かな。

 

何度か一緒に来てる海沿いの公園駅で待ち合わせ。天気が良かったらお散歩したいと私からのリクエスト。去年の今頃は、山の麓の梅祭りに行ったんだって。だから今年は、海沿いで梅を見れたらいいかなと思って。

 

すごく良い天気で穏やかな海。遠くに富士山も見える。早咲きの梅も咲いてる。

相変わらず寿クンは私の写真を撮りまくって時々2ショットも撮る、毎度こんなにたくさん写真撮ってどうするんだろうって思うけど、会えない時に眺めてるらしい。

そんな寿クンの事はとても愛おしい。だけど宮迫クンと違って、天使の欠片同士とは思わない。なんだろう、根底には僅かに緊張感があるというか、勿論信頼して安心できる人だけど、手放しでは無いと言うか。

だからこそ、寿クンとは恋人同士という認識がとても強くて、私も少しイイ女ぶって演出してる気がする。寿クンは私と知り合うまで、すごく狭い世界で生きてて世間を知らなかったので、私は水先案内人役を務めてる。彼の見聞が広がるように、様々な提案をして一緒に出掛けて、同じ時間と場所を共有した思い出を糧に彼との時間を積み重ねてる。

 

寿クンもまた、私の全てを信じてはいない。いつか私が心変わりすると恐れながらも、その時までは一緒に居たいと願ってる。彼とはそれでいい、その距離感で良い、そう思う。

寿クンが私を盲目的に溺愛するのは、彼の人生の薄さや虚しさを私で埋めているから。退屈で少し苦しい現実から逃避するために恋が必要だから。だからよく‘‘非現実‘‘というワードを使うんだけど、私には非現実感覚はないのでよくわからない。ただ、彼の必要な私で在ろう、必要なら与えられる私で在ろうと願う。愛っていろんな形があるもんね。逃避からの恋愛が悪いわけじゃない。私も恋で満たすものがあるから続いてる。

 

 

どんな理由や背景があったとしても、愛されてることに変わりはない。私も愛してる。たとえ刹那の恋だとしても、それでいい。

 

寿クンとも色んな話をした。会えない間に私が送った写真の細部まで見ていて、あれこれ指摘してくるのはいつもなんだけど、たまたま手に持って映ってる限定品を調べてたのは驚いた。ホント、じゅりんマニアなんだな。

お昼は韓国料理、また寿クンの未知の世界を私が案内する。寿クンの‘‘初めて‘‘を一緒に体験してる。初めての不倫、初めてのタイ料理、初めてのフェス、初めてのイルミネーション、初めてのカフェ…あといくつ彼の初めてがあるんだろう?すべてし尽くしたら私は不要なのかな、なんて一瞬思う。未来を危惧する程には、私も寿クンが大切なんだよね。

 

たくさん食べて飲んで、いつものデイユースへ。この日は何だか寿クンが激しくて、シャワーもさせてくれずに抱き合う。彼なりに何か感じていたのか、冬は会う頻度が少ないからなのか、わからないけど激しかった♡

 

帰り際、バレンタインチョコとギフトを渡して、バッグに入れるまで見守る。

うっかりすると置き忘れちゃう人なので、バッグのファスナーも私がしっかり閉めた。

次はお泊りしようね、春は桜もみようね、夏にはバーベキューもしたいねって次々と約束して。そうして私達は、細くて脆い関係を繋いで先に先にと伸ばしてる。

 

帰りはまた、片道2時間かけて帰る寿クンを見送る。私はここからドアツードアで30分かからない。いつもここまで来てくれて感謝しかない。

 

何度も手を振って、ジェスチャーで『LINEするね』って言い合って、寿クンを乗せた電車が動き出して。

見えなくなるまで見送って、私も家に帰った。来年も一緒のバレンタインを過ごしたいな…

 

と言いつつ、翌日はバレンタインデートマラソン最終日!

Mクンとランチにデートして、夜は夫とバレンタインディナーです!

・・

寿クンにはチョコと一緒に、TABIOのソックスあげたよ。スポーツする時に履いてもらう!

 

 

バレンタインデートマラソン二日目、宮迫クン

バレンタインデートマラソン、初日が4時起きで雪山へ行ったのに、翌日は5時起き。宮迫クンとの待ち合わせは6時半の早朝デート。我ながら体力あるよね(笑)

私、言いたい放題だし我慢しないけど、男の希望は出来る限り叶えてあげたい。だから早朝でも夜中でも、逢いたいと言われて都合が付けば逢いに行く。案外尽くす女なのよ、自分で言うけど。

 

宮迫クンとは、普段のデートも朝から晩までってコースも多いけど、休日早朝に待ち合わせて早めに解散するってコースも割と好き。天気の良い日の朝6時半に待ち合わせて、2~3時間一緒に歩いてモーニングを食べて、そのまま解散する日もあるし、お籠りすることもある。早朝は人も少なくて空気も綺麗、これからの季節は梅や桜も咲き出すし、新緑も美しい。朝ご飯が一緒なのもすごく嬉しい。

この日はお互いの乗り換え駅で待ち合わせして、一緒に電車で移動した。現地集合じゃなくて移動からデートってところが、少しでも一緒に居たいと思われてる気がしてグッと来る。

 

「おはよう、今日も可愛いね」

 

宮迫クンはLINEはマメではないし武士みたいに男気が強い人なんだけど、いつも私の事を褒めるのは欠かさない。そして嘘はつかないのも最近よく分ってきたから、彼には本当に可愛く見えてるんだろうね、恋って魔法だね(笑)もう可愛いって年齢でもないんだけど恋愛フィルター恐るべし。

 

目的駅まで一緒に電車に乗って、公園をお散歩。少し日差しは温かくなってきたけど、それでも朝はまだ冷える。最近の出来事をおしゃべりしながら歩いてたら、不意に宮迫クンが私の手をつなぐ。ドキッとする。

 

「どうしたの、手繋いだら無言だよ」

 

「うん、なんか恥ずかしくて」

 

「誰も見てないのに?」

 

「それと…嬉しくて。宮迫クン、今日もありがとう」

 

「可愛いな、じゅりちゃん」

 

本当に不思議、宮迫クンと一緒にいる私は小さな女の子みたい。彼は私の日常のとりとめのない話を、すごく面白そうに聞いてくれる。そうしてふっと身体のどこかに触れて、私の心ごと優しく包んでしまう。出会った頃はSEX以外はつまんない人だと思ってたのに、今は一番心穏やかに一緒に居られる人。何時間でも楽しくて、一緒に居る時間があっと言う間。波動が合うってこうゆうことなのかなぁと思ってる。

 

2時間位お散歩して、予め探してくれてた定食屋さんへ。早朝から営業してる定食屋さんは朝からビールも飲める。誰もいないお店で乾杯。

 

「今日は割とゆっくり帰ればいいんだ、午後遅めに帰ることにしてるから」

 

これは、食事の後はお籠りしようって彼なりの隠語。家族にどんな言い訳して休日の早朝から一人で家を出てくるのかわからないけど、すごく努力して時間を作ってくれてるのは分かってるし、このまま解散と思ってたから嬉しかった。

勿論、もしお籠りになってもいいように準備はしてきたけど、健全解散でもそれはそれで嬉しいし、気持ちはいつも矛盾と葛藤で揺れてる。

 

いつもの手順通りに、一緒に並んで歯磨きして一緒にお風呂に入る。この二年で二人のリズムは出来上がって、流れるように自然に抱き合う。宮迫クンとは最初から身体の相性が良かった、肌の温度も滑らかさも、キスの質感も性器の凹凸も、全てが過去イチぴったりで、ただ互いの肌を寄せれば完成するような不思議な感覚があるし、この完成度もどんどん上がってる。既に完成されてると思ってたのに、それを更新する快楽と密着度。お互いの境目が消えてなくなるような感覚を、私はこの歳で初めて知った。

彼の腕枕で事後トーク

 

「宮迫クンの身体は、私の身体に合わせてオーダーされたみたいにぴったり。ほらこの腕も、私の頭がすっぽりハマる感じで」

 

「え、誰かと比べないでよ」

 

「え、そんなつもりじゃないよ」

 

「いやいや冗談だけど(笑)でもホント、俺もじゅりちゃんの身体がぴったり合う、こうしてる時も」

 

「そうなの。私達、きっと天使の欠片同士だね」

 

「天使の欠片?なにそれ」

 

「うふふ」

 

人間として地上に降り立つ前の天使に成り損ないの二人、私達はきっと、成り損ないの二人で一人だったから、お互いの欠片を今も探してる。そんな気がしてる。

私、けっこうロマンチスト♡(自分で言う)

 

 

何故か宮迫クンの前では、ドSを発揮できないのでMだと思われてるんだけど、まぁそれも良し。男によって私のキャラは変わるんだろうし、宮迫クンには甘えてるんだと思う。

 

チェックアウトしてから宮迫クンとお買い物デート。デパートで、宮迫クンの欲しい物を品定めしながら歩くの楽しかった。その後一杯飲んで途中まで一緒に電車に乗ってバイバイ。時間を気にしながらギリギリまで一緒に過ごしてくれて、すごく嬉しかったな。

その後、どんな顔して家族の元に帰るんだろうって思うけど、嘘はつかないけど余計な事も言わない人だから、夕飯時はいつものパパの顔になってるんだろうな。

 

ちなみに宮迫クンには既にバレンタインチョコを進呈済みだったので、本日密かにボディストッキングを持参してサプライズしたよ!着てご披露してみたら、2回戦目始まってしまったww
これ可愛いの。送料無料だしおススメ。

・・

まだバレンタインデートあと2日あるよ!乞うご期待!

 

 

 

 

 

 

 

 

バレンタインデートマラソン一日目、プラトニック彼氏

今年のバレンタインウィークは、何故かデート続きでデートマラソンとなってしまった。4日前からバレンタイン当日まで、毎日デートを駆け抜けたので記録!

 

私には恋人とも呼べるSEXを伴う不倫相手3名がいるけれど、その他にもちょっと好きなプラトニックな男友達が何人かいる。彼等はお付き合いって訳じゃないので年イチしか会わない男も、毎月会う男も、たまにフラッと連絡して会う男もいる。

だいたい毎月、冬は同じ趣味があるので毎週のように会う男友達が、私的には一番近いプラトニックな心の恋人。絶対向こうだって私の事は好きだと確信してるけど、付き合いが長すぎる事、私の夫とも親しい間柄なのとで一線を越えることは無い。実際何度も二人きりで同じ部屋で寝泊まりしてるけど、お互いに手出しはしない。

でも色気のない関係では無くて、意識して超えない一線のエロティシズムは、もしかするとSEXを伴う不倫よりずっと美しく尊いのではないかと感じてる。

 

そんな彼とバレンタインデート。

同じ雪山が趣味で、雪上では師匠と弟子の関係のような私達。昨年私は長らく目標としていた試験に合格したのだけど、それもこの彼がずっと指導し応援してくれたから合格できた。だからお礼も込めてバレンタインは毎年派手にチョコを渡す儀式。

前日から彼が行ってる雪山に、私も日帰りで出かけた。駐車場で待ち合わせ、このシーズンは毎週のように会ってるけど顔を見ると嬉しい。

他にも共通の友達が3名一緒ではあったけど、私達がすごく仲が良いのを知ってるので、他の友達がさり気無く配慮してくれて移動やリフトはずっと彼と二人。んーもう、我ながらじれったい、小学生みたいだけどそれも良き。

 

「ねぇ、他の人からもうチョコ貰った?」

 

「いや、まだバレンタイン4日も前だよ」

 

「だから今日来たんだもん、一番に渡したくて」

 

「今年もじゅりんちゃんからチョコ貰えるの?」

 

「当たり前じゃない、めっちゃ色々考えて今年も美味しいの選んだから」

 

「嬉しいなぁ、マジかぁ!」

 

「期待して!帰りに渡すね。忘れないでね」

 

並んで座るペアリフトの上で、こんなこと言い合いながら肩をぶつけ合う。

私達のスキンシップはこの程度、頑張ってもハグまで。だからこそイイ、この心のテンションアップ!なんていうか初恋のテンション?

目が合う、照れる、伏せる、でもまた目を見る、目が合う…これの繰り返し。このループを永遠に繰り返す仲、進展しないけど終わらない関係。片想いじゃない、でも両想いでもない、友達だけど友達じゃないこの関係…こうゆうの、この歳だからこその醍醐味かも。余裕を持って楽しめるというか。

仲間がそれぞれバラバラと帰り、彼と私は駐車場で着替えて荷造りして、それでもまだ何となく帰りたくなくて話し込んでる。これからの予定や最近あったこと、ご飯に行こうって約束、キリがない。

 

「帰りは渋滞するかなぁ…」

 

「そうだね、裏道通って帰る方がいいよ」

 

この会話がいつも終了の合図。あんまり遅くなると雪の夜道の運転が怖い。

 

「じゃあ、今年も…ハッピーバレンタイン!」

 

ずっと手に提げてたチョコの入った紙袋を彼の胸に押し当て、そのままハグ。

もう恥ずかしいから、ギュっと目を瞑って思い切って彼にダイブする私、片手でチョコを、もう片手で私の背中をギュっと抱きしめてくれる。んー幸せ♡

毎年同じ事してるのに、毎年照れてすぐ身体を離す。なんとなくモジモジする私と、袋の中身を見てる彼。

 

「わぁ、今年もたくさんあるね」

 

「うんうん、メインのチョコと、面白そうなチョコと、今日の帰りに食べるおやつ用のいつものチョコ、食べてね」

 

お酒も強いけど超甘党の彼は、普段からチョコ中毒なので好みはバッチリ把握してる。

彼からのホワイトデーのお返しも、毎年私が好きなお菓子屋さんの詰め合わせ。

はぁ、今日も幸せだった、ウキウキで運転して帰る一人旅。帰ってからもウキウキして眠りたくなかったなぁ~

ちなみにこの彼、独身バツ無し。

時々、もしかして将来ずっと私のそばにいる人はこの人なのかもしれない、なんて思うこともあるんだけど、寝たら忘れちゃうんだよね。でも大好きな人。

 

(ここから続けて怒涛のバレンタインデートが続きます!)

・・・

Mクンから貰ったこのヘアオイル、めちゃくちゃ良くてリピ買い。
No1とNo2を貰ったんだけど、私は少し重めのNo2がお気に入り。

おススメ!