人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

心の中の宝箱の人

私が今欲しているのは、恋でも恋心でもなく、淡い情緒的な時の流れと、そこに在る刹那な感情の揺らぎ。久しぶりにプラトニックなボーイフレンドからのデートのお誘いで、私の心は満たされた。

 

何度かLINEはやり取りしてたけど、会うのが2年以上ぶり。まぁ元々年単位で会わない事が多いんだけど。

前回会った時のブログには『先生』と呼んでたけど、この前まで付き合ってた先生と被るから、このプラトニックボーイフレンドの事は、ここでは先生改め『教授』と呼ぶことにする。しかし、ブログ書いてて良かったよね、色々読み直して思い出した事もあった。前回は息子同伴の3人でのデート↓

jurinrin.hatenadiary.com前回は息子がいたから、何となく視線を絡めて色っぽい雰囲気だったけど、今回は二人きり。ビルの一階で待ち合わせして、会った瞬間ちょっと照れる。
攻めた春色のニットのワンピースを着たかったのだけど、日中はMクンとデートだったから、Mクンの要望で網タイツに黒のハイヒールを身に着けることになり、攻めニットは断念。だけど自分的にも気に入ってるカシュクールのワンピースにしたから、まぁまぁかな。

教授はいつもの通りのスーツ姿で、いつも通りに手ぶら。私、男の人が手ぶらって何だかすごく好き。今の男達は全員何らか鞄を持って歩くから、久しぶりにスーツで手ぶらな教授にドキリとした。私より年上なんだけど、見た目は相変わらず若いしスーツが良く似合う。昭和の男って感じ。お互いの近況など話しながらエレベーターで移動中、やっぱり少し恥ずかしくていつもよりおしゃべりになる。

 

「じゅりんちゃんは変わらないなぁ、昔も今も素敵だよ。たまにこうして会ってくれて嬉しい、本当にありがとうね」

 

サラリと私を褒めて感謝を口にするのも忘れない。もちろんエレベーターも私を先に乗せてくれる。さり気なく私の荷物を持ってくれる。ん~完璧、出会った時期が違えば、完全に私の男にしたかった。いやでも、やっぱりプラトニックな関係だからこそ今も続いてるのかもしれない。良い意味で上手くすれ違ってる。

 

予約してくれてたのは、夜景の見える素敵なお店の窓際。今回はアラカルトで、二人でメニューを覗きながらお料理を決める。顔が近づく、なんだか良い感じ。

時々目が合う。なんとなく微笑む。

 

‘‘やだ、やっぱり私教授の事好きだわ‘‘

 

なんて一瞬思うけど、気の置けない友達のポーズは崩さない。私達はこうして、友情のふりをしてすれ違い続ける。そうして永遠に少しだけお互い好きで、たまに会って少しときめいて切なくなって、そうしてまた暫く離れる、そんな関係。

 

「俺ね、実は今日定年退職の日で会社のセレモニー出てたんだ」

 

「え、ってことは教授、60歳になったんですね。それはおめでとうございます」

 

「ありがとう、もうジジイだよ」

 

とても60歳には見えない。最初に会った時と印象は変わらない。

最初に出会ったのは12年前、ビジネスで。とあるプロジェクトチームの打ち合わせ。彼も私も、其々の専門家として招集された。

彼が私の事を、みんなの前で‘‘めっちゃタイプ‘‘と言ったのがきっかけで、冷やかし半分みんなで飲みに行くようになって、何となくいつも大勢の中で、仕事もアフターファイブもよく一緒に過ごしてた。

彼はバツイチで、まだ学生だった息子達と暮らしていたし、私のほうも、当時の私の夫は割と束縛が厳しくて、貞淑な妻をこなしてた時代。お互いに好意があるのは分かっていても、手も足も出ない上に、私の同僚(独身女)が彼を好きだと言い出して、何となく複雑な関係になってしまった。
その後プロジェクトも終わって他の人達とは縁遠くなったけど、私は自分の研究課題のために自分の不得意分野を教授にお手伝いをお願いして、その後も時々会ってた。

そうこうしてるうちに、教授の職場にいた派遣社員の女性と教授が、突然お付き合いすることになり、今度は私が教授に呼び出されて彼の恋愛相談をされるという、奇妙な立場になってしまって。その時まさに、教授は‘‘恋に落ちた‘‘という感じで、信頼できる私にだけ、その恋心を打ち明けた。もちろん私はショックだったけど、どこかで安心もしていた。このまま永遠に私のボーイフレンドで居て欲しい、そのためにはどこかでこの熱を冷まさなきゃってずっと思ってたから。

聞き分けの良い友達というポジションで、好きな容姿の男を眺められる。それはそれで幸せな事だと思う。どうせ私達は触れ合うこともない。それならこのまま、ずっと友達ごっこでいたい。

その後、まさか私が夫から解放されてオープンマリッジとなり、男達と不倫することになるとは当時夢にも思ってなかったから、私達はこんな関係でずっと続くご縁だったのかもしれないと今は思う。そしてそれは結果的にも良かった。

 

教授の息子達の事や奥様の話、勿論仕事の話やこの先のライフスタイルの話。どれも他愛ない日常の会話なのだけど、言葉が音のように意味を持たずに私の心に響いてる。知らない国の歌を聴いているような気分。お酒を飲んで楽しそうに笑う教授、彼が幸せで良かったと心から思う。不思議と嫉妬は湧かない、長い付き合いの中で様々な期待を捨ててきたせいか、この瞬間を心から慈しむ気持ち。

 

冗談のように笑いながら話してるけど、教授は老いに対する言い訳をしているような、諦めを語ってるような時も多かった。

 

「それでもまだ、僕とまた会ってくれるのかい?」

 

「もちろん、教授はずっとお変わりなく見えますよ。それに歳は平等に取るんだから、私も教授と同じだけ歳を取ってる訳です」

 

見つめ合い、微笑みあう。そうして思う、やっぱり最初から私達は何も変わらない。

教授はモノガミーだし一途な人だ。最初から私とは結ばれないと感じたはずだし、当時の私もそうだった。だからお互いを心の中の綺麗な宝箱に仕舞った。私は理由を付けて教授に会いたかったし、多分教授も同じだった。奥様と出会って、彼女に恋した気持ちは嘘じゃない、だけどそれと並行に私の存在は宝箱に仕舞われてたまま。

 

ずっと昔、彼氏がいるのに別の男とも付き合ってた頃、今ほど私も割り切れてなくて、その男に『私じゃない好きな人を作って』と言った事がある。そうしなければ、男と私のバランスが崩れて、いずれ彼氏とも男ともダメになる、そう思った。あの時は若くて不器用で、そんな言い方しかできなかったけど、その男もまた、私の心の宝箱に今も在る人。友情になれなかったから縁が途絶えてしまったけれど、恋人というポジションではない形で大事な存在があることを、今の私は痛い程わかってる。人によってはそれが初恋の人だったり、初めての人だったりするのかもしれない。私の場合、恋とも呼べない淡い付き合いなのに忘れない男。深く知らないから、ずっと好きなのかもしれない。

 

随分飲んで、結局教授にご馳走になった。いつもご馳走になってばかりなので、たまには私が、と言って見たもののスマートに支払われた後だった。

 

「今度はもっと本場の屋台みたいな、ちょっと汚くて座りづらい椅子のエスニック店に行きません?教授が嫌じゃなければ」

 

「僕は全然、本場の屋台も好きだったし。でもじゅりんちゃんをお連れするには…」

 

「ってか、教授と本場の屋台に本当に行きたいなぁ、海外の」

 

「えー言ってくれるね。じゃあその前の練習で、国内の本場の屋台風に行こうか」

 

「決まり!じゃあ私の知ってるお店にご案内するので、今度こそ私に奢らせてください」

 

さり気無く次の約束。また数年経ってしまわないうちに、今度は私がお誘いしなきゃ。

教授の駅とは反対の、私の乗る電車のホームまで二人で歩く。いつも遠回りして私の乗る電車の改札口まで見送ってくれる。こうゆうところ、ほんと紳士だなぁって思う。

それまでじゃれ合って騒ぎながら歩いてたのに、人気のない地下廊を歩くと無口になって、私の肩を軽くたたいてた教授の手はポケットに突っ込まれてしまった。今なら手を繋いで、そのままキスするタイミング。だけどお互い無言のまま前を向いて歩いてる。これで良い、でもこれで良いの?いやこのままで…私の気持ちも落ち着かない。

 

改札口の前で、どちらかともなくハグ。

これは完全に友情のハグ、よしこれで良い。自分にも言い聞かせ。

また心の宝箱に今夜の記憶を仕舞って、時々眺めてはニヤニヤして頑張れる。

この歳になってみて、こうゆう人がいて良かったと思うし、惜しい事してるとも思うけど、どっちも私の本音だし、やっぱり良かったんだろうと思ってる。

♡♡♡

これ、4月16日までクーポンで66%オフ!前は別のサプリを買ってたの。お手頃でこれに買い替えたんだけど、ローズの香りまでは自覚できないけど、自分の体臭口臭がホントに気にならなくなるので買い足した!おススメです♡


 

これも気になる!いま飲んでるプラセンタがあるから迷う…


 

・・・

 

じゅりんのTwitterはこちら↓

 

@jurinjurinjurin

 

どうでもいいこと呟いてます。フォローしてね💛