ノベルの森/アメブロ

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オリジナル小説、今はSF小説がメインです。今日からは「多次元文章世界」と題して、ノンフィクション(ショート・ショート含む)とエッセイを展開していきますのでどうぞ応援してください。

☆二次小説「もうひとつのラスト」



完結しました。長い間ご愛読頂き、有難うございます。

今日からは「多次元文章世界」と題してSFとエッセイとノンフィクション(ショート・ショート含む)を展開していきますのでどうぞ応援してください。 




あのバン・クライバーンが絶賛した辻井伸行さんのピアノ演奏!素晴らしいです。コロナウイルスの影響下、ストレスが溜まりがちな今、奇跡の音色が心を癒してくれます。どうぞ耳を傾けてみて下さい。
















※すべての文章は、マトリックスA (沢田 佳)のオリジナルです。無断の転用、転載はお断りします。






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年の初めにあたり、ミーの伝説は一回休みまして
可愛い「母娘」のお話しを・・・。





正月の3日、近くのショッピングモールの食品売り場で

かわいい声が聞こえてきた。

「ママ、またそれ買うの?」
「え、ヒナちゃん(仮名)これ好きだったでしょ?」
「そうだけど、同じのお家にあるよ」
「え、本当に?」

小学2年生?くらいの女の子は小さくため息をついて

「ママ、この間もパパに叱られたでしょ『同じものいくつも
買ってくんなよ』って」

若いママさんはペロッと舌を出して

「そうだったね、ママうっかりしてた・・・へへ」

「今日も同じもの買って帰ったらまたパパに言われるよ」

「何て?」

「買い物に行く前に冷蔵庫の中をよく見てみなさいって」
「あ、そっか、そうだったよね・・・」
「ママ、これからは気を付けましょうね」
「あ、はーい」

と、若いママさんはまた舌をチョロっと出した。どうやら
癖らしい。


思わず笑顔になるほっこりしたやりとりでした。

ありがとう可愛い母娘さん、いつまでも仲良くね (^^♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もポチっとお願い致します。(^^♪

 

 

 





 

 

それからの「ミー」





三毛猫の「ミー」はあれからも変わらず
 

あらかじめ母が少しだけ開けておく裏手の勝手口から
 

侵入を果たし、朝食時の我が家の居間で立ち止まり
 

「ニャー」と挨拶をして玄関の入り口を開けるように促す「ニャー」を残し
 

て縄張りを巡視すべく出ていく。

 

 

思い出したが、2回目の時だけは「ニャー」のあとで
 

家族全員による「お早う」の挨拶を受けて顔が空間に張り付いたようになっ
 

たミーだったが、気を取り直したのか直ぐにいつものように目を細めて
 

「ニャー」と鳴いて去って行った。

 

 

そうこうしている内に季節は脚を早め、涼しさは寒さに席をゆずる決意を固
 

めたらしく、早朝に吐く息は白くなって登っては消えるようになった。

 

 

そんなある夜のこと・・・。
 

布団以上の重みを感じて目が覚めた。股間の辺りだと気づく。

 

「ニャー」

 

驚いた!まさしくミーお嬢だったのである。
 

「ミー?」
 

「ニャー」(わたししかいないでしょ)
 

変かも知れないが、そう言っているように聞こえた。

 

しかし、よくも懐いたなここまで・・・
 

股間の間で丸くなって寝ている姿、それはそれは可愛くて
 

とても
 

「どいてくれよ」とは言えないなあ・・・。

 

 

けど・・・そう、けれどもである。僕はすこぶる寝相が悪かった。
 

このままだととても眠れそうにない。どうしよう・・・。






 

 

 

というところで今回を収めます。

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三毛猫の「ミー」  第2話




三毛猫の「ミー」はあれから毎日、それはほとんど朝ごはんの最中だったが
仮住まいの我が家の勝手口から入ってきて居間を経由し表玄関から通りへ出
ていくようになった。
家屋を迂回するより近道だとお分かりのようで・・・実に賢い。

「それだけでは無い」

こう申しましたのは父でありました。わたしが「賢い」と申しましたことに付け加えることがあったわけですね。

箸を休めて続きを聞こうと家族全員が父に目を向けました。

「『ミー』はいっぺん立ち止まって、食事中のわしらに向かって『ミャー』と鳴いたな。あれは挨拶だな『おはようございます』だろう・・・だがわしらは誰も返事をしなかった。恥ずかしいな・・・今度からはちゃんと返事をしよう」

そう言って父は食事を再開した。ぼくらもそうしたが、僕は気になったことがあって・・・。

「おはようって言うの?」と父に問いかけた。

「そりゃあそうだろ、お前は人間なんだから『ミャー』と返事をしたらミーが戸惑うかも知れんぞ」

何だか納得した僕は大きく頷いていた。

 

 

しかし、頷いてみたものの人間の言葉が通じるのか通じないのか?

 

 結果的に通じたのかどうかを判断出来るのか?

 

結局のところ自分で判断するしかない事だけれど

 

僕は、そういうことを試すのって大好きなんだ。



その日僕が学校から帰ってしばらくすると、表玄関で「ミャー」と声がした。
急いでドアを開けると、思ったとおりミーがいた。

 

「ミャー」と言ったので僕はワクワクしながら「おかえり」と言った。
 

ミーは何だか嬉しそうにもう一度「ミャー」と言って裏の勝手口から帰って行った。

 

 

その日の夕食時、父にミーとのやり取りを話すと

「そうかやっぱりミーは賢いんだな。人間の言う事が分かるんだよ」

父の判断が僕と同じで、嬉しかったこと憶えてる。

 

そして

 

ミーのお陰で楽しい一日だったこと、忘れない。








 

 

今日も読んで頂きありがとうございました。
応援のポチもよろしくお願い致します。(^^♪



 

 

三毛猫の「ミー」


僕が16歳の年、我が家が新築することになり
家族は近隣に空き家となっていた民家に仮転居した。

仮住まいでの暮らしに慣れた頃、一匹の猫が我が仮住まいを通過するようになった。

この猫は裏手に居住されるYさんの飼い猫で三毛猫(レディ)の「ミー」
だった。Yさん宅と我が家は家族ぐるみ親しくさせていただいていた、とても気さくなご一家。
だからなのか?「ミー」は初日から裏手の勝手口を器用に開けて台所に入り、居間に姿を現した。

突然の訪問に我が家の反応は「え?」「ん?」「あ?」「お?」これは男共の反応。

「あら、ミーちゃん」これは母の反応。

母とYさんの奥さんは特に親しくさせてもらっていて、お互いの家の勝手口で、ある時は買い物の途中で立ち話、等々男子禁制の話で盛り上がる間柄だ。だから「ミー」とも旧知の仲だったわけである。

「ミー」は母の姿を認めると立ち止まり「ニャー」と甘い声で挨拶をした。

あれはおそらく忖度している声である。
きっと母は普段から「ミー」に餌をあげているのではないか?
次の家族会議で公開質問しようと思った。

ところが「ミー」は表玄関に向かって歩き始めて直ぐに立ち止まると今度は僕に目を向けた。


僕は潔白でしたよ!彼女に忖度されるような事案は何もない。
家族全員の目が僕に注がれていた。怪しいと言いたそうに・・・。

 

 

いや、僕にはやましい事など何もない。この時我が家にはすでにアメリカンコッカスパニエルの「リリ」がいて、彼女以外にエサをあげたことなどないのだから。




 

 

 

 

風雲急を告げる展開となって参りましたが、これより先のお話は次回へ持ち越させて頂きます。
「次も読んでやろうか」と仰るお方はどうぞ応援のポチを
お願い致します。(^^♪



 

突然ですが・・・そして勝手ながらですが

どうしてもK君のこと、書けそうにありません。

彼に関することは絶対に毛先ほどもフィクションには出来ない。

けれど彼との思い出の中には、プライベート過ぎて

第三者の方々に披歴することがかなわない事が沢山ある・・・。

なので短編小説だったり、ショートショートだったり色々

な内容になりますがカテゴリーはこのまま「短編小説」としておきます。

どうぞよろしくお願い致します。(^^♪





                      マトリックスA







応援よろしくお願いします。

 

 

 

 


 

​​
またもや「化石賞」をわが日本が頂きました。

でもどうでしょうか、日本は大気汚染問題に本当に後ろ向きでしょうか?

先日逝った僕の友人K君も、以前から憂えていたことがあります。
何故か今の日本人の多くが自らの国を否定する海外の意見を鵜吞みにしがちなこと。

この「化石賞」にしても、アメリカ、カナダ、ロシア、オーストラリアなども頂いている賞です。
なのに日本が代表的な存在のように言われるのを、積極的とさえ思える潔さ(これ皮肉、分かりますよね)で受け入れています。

私の6カ国の友人たちは言ってます。

「簡単に受け入れるから、言いたい放題言われる国になったんだよ」と・・・。

彼らが言う通り、日本はただ手をこまねいて大気汚染を受け入れているわけではありませんよ。

水素で走る自動車を造り始めていますし、ハイブリッド車はどんどん普及しているじゃありませんか。



因みにあまり悪い事言われない中国と日本の大気汚染に関する関係を一つ示しましょうか。



「2014年度から日中間で行われた取り組みとしては、日本が持つ大気汚染対策分野における知見やノウハウを中国の主要都市部における能力構築や人材育成などに活用しました。

また2018年までの5年間で、揮発性有機化合物の測定方法の明確化や自主的測定や情報公開の仕組みの構築、発生源解析などによる重点対策地域の特定などにも日本の対策技術が導入されています。

これによりPM2.5の濃度など、中国国務院が2013年に制定した大気汚染防止行動計画の目標を全て達成するに至りました」


どうです?こんな事日本のメディアが発信してますか?

我々の先祖が代々築き上げてきたこの国をもう少し大きな公平な目で見てみませんか。


正当な評価を自分の国に、子や孫たちのために!

K君が読んでくれて褒めてくれていると信じて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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親友が15日に急逝しました。

一日に何度となく彼との思い出を回想している自分がいます。




今をさかのぼること、遠い遠いある日。

幼稚園に入園した日、ぼくは一人で砂場にいました。初期だったとは言え小児リュウマチを患って皆より2週間・・・(確かそのくらいだったと思う)遅れての入園だったので一人も友達がいなくて心細かったこと今も憶えている。



そんな時、彼が一人で砂場にやって来て、こう言ったのです。

「なあ、友達にならんか?」

照れ臭かったけれど、とても嬉しかった。

早速その日から打ち解けて、一緒に帰宅すると、なんと道の真向かいに新しく引っ越してきた家に彼は入って行きながら


「なんだよ!すぐ前の家だったのか?」

彼は四国から移転してきたのでした。

こうして親友K君との交流が始まったのです。












若き日、新宿のライブハウスで働いていた私を訪ねてくれたK君との思い出。
丁度この曲が流れていたのです。​

The Beatles/Penny Lane お聴き下さい。

Thank you The Beatles ♪ for up this song.







お読みいただきありがとうございました。
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  秋なのに・・・3​​


 

 

 

 

 

 

 

 

「秋なのに・・・2」事件の次の日曜日、12時30分 B君の部屋


 

 

彼はたった今目覚めたところだ。
いつもの日曜なら出勤なのだが、夕べは運悪く新米歌手のレコーディング
でギタリスト担当に割り振られて赤坂のレコーディングスタジオ「ミントンハウス」で明け方近くまでお仕事。


と言っても新米歌手はボーカルのパートだけ仮録りして先に帰ってしまった。

「お疲れ様~」とか言っちゃって手なんか振りながら・・・。
疲れるんだよ・・・。


だが残されたミュージシャンたちは流石に本物のプロだけあって、キッチリ、テキパキ仕事をこなした。

そこへ社長が登場。B君の肩をポンとたたいて

「オ・ツ・カ・レ・Bちゃん、もう上がっていいよ。今日は一日ゆっくり休んでていいから」

「そうすか、じゃあお言葉に甘えてお先に失礼します」

と頭を下げて帰っていったのであった。



 

 

B君、寝起きの一服を楽しみながら昨日を思い出す。

(ワンフレーズずつしか録れないなんて、あれでも歌手か?・・・
さてと・・・下でモーニングでも・・・)


「キキッ! キキ―ー! ガシャ!!」

(こ、この音って・・まさか!またAがチャリンコ飛ばして来たのか!? 勘弁してくれよーもう・・・)

B君の無言の願いは叶えられなかった!




 

「トントントン、トン・・・」

(この能天気な足音は、Aだな・・・寝たふりするか・・・)

ドンドンドン!

「おーいBー!開けろよー!」

「今開けるから、んなにドンドン叩くなよー!」

ガチャ!

Aの顔・・・暗い。

「お前さあ、今度来る時は、『遊びに来いよな』って言ったろ!?
なに問題抱え込んで来てんだよー」

 

「悪い・・・そう思ってこれ・・・」

A君が差し出したのはマックの紙袋。

B君、何故か問い詰める気ゼロの顔になって受け取る。

「お!ビッグマックセットにマックシェイクLサイズ! お前気が利くじゃん! 

そんなとこに突っ立ってないで上がれ、上がれ!」


A君「夜ならビール、昼間ならマックセット。分かり易い奴」

B君「ん?なんか言ったか?」

A君「いや、とにかく喰おうぜ!」


 

 

10分後

B君「よし、腹ごしらえは済んだ。さあ、聞こうか・・・」

A君「うん、実は夕べな、うちの社長に頼まれて例のT会の仏教講座に行って来たんだ・・・」

B君「おいおい、大丈夫か?T会って問題あるって話だぜ」

A君「それは大丈夫。T会の幹部にうちの社長と大学時代にバンドやってた人がいて、社長から『みんな悪いけど交代で顔だけ出してやってくれ』って頼まれててね、みんな『お仕事』の延長で行ってるだけだから。


 

B君「そっか、それなら大丈夫だろうけど。・・・ところでまた此間みたいに青い顔してんのはどういう訳だ?」

A君「それがね、あの講座・・・つまんない話だしお仕事の延長だから、右から左へ聞き流してたんだけど・・・」

テーブルの上にあったマックの残骸を手早く片付けながらB君が言った。

「だろうな、あの手の話は退屈なもんだと相場が決まってる」

B君「うん、オレも思いっきり退屈してたんだけど・・・終わりかけて俺の中でフェイドアウトしかけてた話が今度はフェイドインしてきてね・・・」


 

講師「皆さんは、人が死ぬときってどんな風だかご存知でしょうか?
この話は書き物としては残っていないのですが、昔ある高僧が自らが見込んだ弟子に口伝えで残す『口伝』という方法で今に伝わるものです・・・」


A君「・・・何となく興味が湧いてきたんだ」
B君「・・・まぁ、分かるような気がする・・・」
A君「で、その講師が話した『人が死んでいく時のパターンの1つ』っていうのがさあ!」

B君「なんだよ!急にでかい声出して!・・・」
A君「ごめん、聞いてくれ・・・その講師の話の内容がな・・・」
B君「お、おう・・・」
A君「こないだ俺が体験した事とまったく同じなんだよ!!」

B君「!・・・・・ビール買って来いよ、ビール!!」
A君「全部ちゃんと聞いてくれたらな!」

 

B君「 分かったよ・・・けど、お前が聞いてきた『話』と『現象』の順番が問題だよな・・」

A君「そこなんだよ!あの話を先に聞いてたら、あの夜のことは事前に刷り込まれた俺の思い込みによる幻覚だと言えなくもないが、俺の体験した現象の方が先だった!って訳よ・・・」

B君「ううー・・・背中がぞくぞくしやがる! ビールじゃ物足りない!確
か前に社長からもらった日本酒が・・・」


 

ガサゴソ、ガサゴソ・・・「あった!」

 

B君「これをお湯割りで飲む!お湯を沸かすから待ってろよ!」
A君「おう!なるべく早いとこ頼むぜ!オレも思い出したら震えが止まらなくなってきたぜ・・・」







おー怖!・・・というわけで自己満足しながら
この話、これで完結です。ちなみにこの2人は後日、とある神社に詣でてお祓いを受けまして、その後何の支障もなく暮らしていますのでご安心を。







 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
応援のポチをよろしくお願いいたします。(^^♪



 

 

 

 

 

 

 

 

秋なのに・・・2





やばい話のつづき・・・・・です。





グビッと凍結寸前のビールを飲み干したA君、ぶるっと身体を震わせて。

「あのオヤジ・・・冷やし過ぎだって! だからイギリス人が寄り付かないんだよー」
「隣のティムな、あいつ温かいビール好きだもんな、気持ち悪!」
「ほっとけよそんなもん、あいつの自由じゃないか!」
「はいはい、そうでした・・・・・ってお前何か忘れてないか」

「・・・あ、続きな、やばい話の・・・」


 

(やっぱり、やばいのか・・・)

 

「んでな、俺の部屋に御厨子あんだろ。(小さな仏壇のような入れ物で仏像や経典『巻物など』を納める容器)あれから遠くへ遠くへ持っていこうとするんだよ何かが・・・であっち行ったりこっちへ跳んだり・・・」

 

「ごめん、やっぱ夢だと思うぞ俺は・・・」
「違うって、夢ならなんで俺が固まって寝てる俺の姿を見下ろしながら、部屋ん中飛び跳ねてんだよー」


 

「なんだとー!お前が寝てるお前を見下ろしながらぶっ跳んでんのか?」
「そうなんだよー怖くてちびりそうだってのによ、俺、見ちゃったんだ」
「何を?」

 

「部屋の天井の一番端の一角がぽっかり空いててさあー・・・そこに吸い込まれそうになるんだよーー!」
 

「な、なんと・・・夢だって言えよ夢だって、今なら許すからさあ・・!」
「最後まで聞いてくれるって約束したろ?ビール要らないのか!」

 

「い、いる・・・」

 

二人は指先を小刻みに震わせながら、おまけにあちこちビールをこぼしながらグラスに注いで飲み干した。

 

そして再開!

 

「で、・・・」
「そうな・・・・・・で空いてしまった向こう側が見えたんだが、きれいな星空だった」
「バカ言え、今日はずっと曇ってんじゃねえの昼間っから・・ずっと」
「だからヤバいんじゃないか・・・ただの空間とか星空じゃないってことだろ?」
「そう・・・そうかな?」

 

「なんか意味もなくそこに吸い込まれたら最後だって、そう感じたんだ」
「馬鹿野郎!吸い込まれてんじゃねえよ!頑張れよ!」
「あ、ああ、で俺おかしなことに気が付いたんだ」

 

「なんだよ・・・」
 

「その空間に吸い込まれそうになるんだけど、その途中に御厨子があってそこの前を通ろうとするとスピードが落ちるって発見した」
「それだ、それそれ、何とかしろ!」
「分かってるよ、俺、父さんや兄貴が実家でやってるように、手を合わせてみたんだ」

 

「その・・・お厨子にか?」
「そうだ・・・」
「そしたら・・・」ごくっと唾を飲み込む音がした。

 

「噓みたいに、跡形もなく空間が消えた!!!」
「お前、やったじゃん!偉いよ、やったやった!」
「おう!やったやった!・・・ビールあと2本飲む?」
「飲む飲む!このままじゃ眠れないよー!」


 

 

A君が降りていく、トントントン。







 

 

 

続きます・・・。怖かった?
いつものように応援のほどよろしくお願い致します。(^^♪