6月後半、やっとワクチンも打って
少し自由な身になったおババに、
「わーい!もう飛行機乗ってハワイに来れるじゃん!」
ってワクワク声かけたら、
案外なテンションの低さで・・・
「いいのよ。大丈夫。もうババは飛行機のってどっか行こうなんて気にならないから。。。」
って…。
それは指定機関でのPCRだ、QRコードだって、
おジジが亡くなってから、何度か練習して
やっと一人でも来られるようになったハワイが、
おババにとっては、またいきなり、
「い~じんさんに、つ~れられ~て~♪」
みたいな遠い場所になっちゃったから、
マミーが「迎えに行くから!大丈夫!」
って日本にババを迎えに行ってきたのが8月初め。
そして、
ビックリ、ハワイに来て大きな空をみて、
風に吹かれて気持ちが大きくなったところで、
到着二日目にまさか庭でコケて
手首を骨折しちゃったおババ。。。
痛っぁ~
あ、なんか吐き気がする~
って言われて、
もう片方の手で押さえていた怪我した方の手首を
見せてもらって・・・
うわっ!!
ダディーが一言
「あ・・・折れてる。ごめんね、ババちゃん、ERだ」
ERでは折れた骨が
互い違いにずれてるのを見せてもらって、
それを局部麻酔して引っ張って定
位置に戻してくれました。
そして、その後、ラニの手首骨折の経験から
このままギプスで1か月とか?って
素人見立てを経ててたところ、
紹介された整形外科で
レントゲンを撮ってもらうと、
意外なショックな診断で・・・
「手首の角度が通常よりも15度程度上(甲側)に向いてしまってるので、出来れば金属プレートを入れる手術をするのがいいんですが、お年寄りは案外痛みに強いのと、麻酔やら、手術を嫌う傾向があるので、それでしたらこれから先の暮らしに、手首を使うスポーツをするとか、子供を抱き上げるとか、仕事で手首を使うっていう事がないことを考えると手術をしない選択もあります。私が自分の父が同じ状態にあったら手術を勧めますけどね。手術をしないと逆に後遺症が残りますから・・・。手術をするなら、骨が完全にくっついてしまわないうち、1週間以内にはした方がいいので、今日お家でよく考えて、明日にでも決断をきかせてください。」
って。
そしたら、おババが
「手術します!したいです!してください!」
って。
早っ!
見合い写真みただけで
結婚まで決めちゃったみたいな勢いだったんで、
いやいや、手術のあれこれ聞いたり、
日本語でネットで調べたりしなくていいんかい!?
あまりの早い決断に先生も笑っちゃって、
「いや、明日のお返事で結構ですから、今日一応ご家族とお話して・・・」
って。
実はね、
おババは数年前に同じ右手の小指を折ったんだけど、
それをキチンと直さなかったから、
今でも痛くて不自由に感じることがあるので
それで「後遺症」よりは「手術」を勢いよく選んだんだって。
手術は一週間後に大きな総合病院の手術室で
同じ先生が執刀して行われました。
ただ一つ、
おババが即決した時に予想していなかったのが、
全身麻酔の手術だったってこと。
手術にかかった時間は40分程度でしたが、
病院にいた時間は前後を入れて3時間くらいかな~。
前日の健康チェックから、
当日の手術準備、麻酔、処置室での時間、
マミーが通訳だったので、通常なら家族が入れない
手術準備室と術後処置室にも入れてくれて、
おババと一緒にいられなかったのは、
実際の手術中だけでした。
こんな強そうなもの入ってます。。。
横から見たら、このネジがまたエグい感じ。
おババの不安も最小限だったし、
マミーも特別に入れていただいて
ありがたかったのですが、
病院のスタッフが全員、通訳していたマミーに
凄く感謝してくれるスタンスで、
とても親切で、おババの緊張を和らげようと
一生懸命日本語の単語まで覚えてくれて・・・。
通訳がいない場合は、
手術までの工程、術後の工程を説明するビデオが
何か国語かでビデオが作ってあるようです。
それから、
街の大きな病院(クイーンズとか、カピオラニとか)は、スケジュールが合うと、ボランティアの通訳を
付けてくれるみたいです。
さて、さて、
この治療費ね。。。
羽田でさあぁ~
飛ぶ直前に海外保険入って来たんだよね~。
空港行く前にネットで申し込もうとしたら、
「旅行期間30日以上の購入は、取り扱い窓口で購入してください」
って出てきたから、
空港の有人窓口で申し込もうと思ったら、
コロナの影響で全店閉店中・・・。
ありゃ〜
JALのお姉さんが調べてくれて、
出国手続き後、ゲート付近にあった
キオスクみたいな、機械で申し込んできました。
いちいち、タッチパネルのキーボードで
名前も、住所も一文字ずつ入力する
根気がいるやつね。。。
「ジジが買ってたのが多分コレなのよね~」
っていうプランで8万円払って。
実際こうして使うことがなかったら、
何がカバーされているのかもよく見なかったと思うけど、このプランが今回の治療費、治療期間までの交通費、薬代、術後のリハビリ代まで全てカバー可能でした。
日本に帰っても、来年2月までにかかる費用を
全て保険金が支払ってくれるそうです。
保険会社(東京海上日動)とのやり取りも
LINE電話で出来るので、
とても便利で時差無しの24時間対応でした。
最初は自腹で払った後に払い戻しがありましたが、
高額なので途中からハワイ現地の仲介会社に請求が行く様に手配していただきました。
なので、途中までの請求額しか確認していませんが、
ERの部屋使用代だけで2500ドル
ERの医師の診断、治療費で3800ドル!これね、あの手を引っ張って骨の位置を戻してくれた作業の部分は3296ドルって・・・。そうだよね~。
このほか、レントゲン代、薬代、等ありましたが、
肝心な手術費はいくらかかったのか・・・
恐らく百万円単位だと思います。
もう、ERにコロリンおねんねしただけで
8万の保険料元をとりましたが、冗談じゃなく、
やっぱり保険て大切だわ。
皆さんも、
クレジットカードなんかについている保険、
そのカードで旅行代の支払いをしていないと
適応されないことも多々あるようなので、
規約を調べて置いた方がいいですね。
先日、外科にフォローアップの診察に行きましたが、
「後2週間たったら、何をしてもいいですからね!」
って言っていただきました。
2週間後・・・
おババ日本に帰るころだわ~。
ま、丁度良かったってことにしましょうな。