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“Verity” by Colleen Hoover

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⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

今日は最近すごく話題で超人気作家Colleen HooverさんのVerityです。Colleen Hooverさんは以前、一作品( 『Regretting You』その時の感想はこちらから) 読んだことがあり、ブックチューブでもよく読まれている作家さんだったので知ってはいましたが最近(というかここ一年ぐらい)すごく話題になっていて、TikTokでもみんながオススメしている作家さんのようですし、本屋さんでもColleen Hooverコーナー見たいのを見かけたりしました。私の印象では若い人に人気があり、前に読んだ作品がなぜか図書館のYAコーナーにあったのでYA寄りの作家さんなのだと勝手に思い込んでいたのですがこの作品は特にかもしれませんが大人向けな内容でした。

Colleen Hooverさんは複雑な恋愛小説で有名ですが、この作品はホラー色も入っていると聞いていたので以前からとても興味がありました。最近は歳のせいか怖いのが苦手になってきているのですがこの作品はロマンスあり、ホラーあり、ミステリーありみたいな感じで紹介されていたのでこれなら行けるかもと思い読んでみました。

あらすじは売れない作家のLowenにある日突然素晴らしい仕事のオファーがきます。それは事故にあって小説を書くことができなくなった人気作家Verity Crawfordの人気シリーズの続きをCo-Writerとして完結させるというものです。最初はためらうLowenですが、人前に出ないことを条件にこの素晴らしい報酬の仕事を引き受けることにします。小説のリサーチのためにその人気作家の家に数日泊まって彼女の書斎で資料を探すことになります。Verityには旦那さんのJeremyと5歳の子供Crewがいます。その書斎でLowenはVerityが書いたと思われる誰も読むべきではない自伝を見つけて読み始めます。その恐ろしい内容に戸惑い、悩むLowen。この事実をどうすればいいのか悩みながらJeremyに惹かれていくLowenの物語です。

星はなんと4つ。とにかくエンターテーメント性が強く、続きが知りたくてサクサク読んでしまう作品でした。文章も使われている単語なども難しいものはないので内容に没頭できました。感動とか美しいとかそうゆう感情は湧かないし、再読もしないけど、でも娯楽としてすごく人を惹きつけて最後まで読ませる力があるなあと思いました。まさにページターナーという感じでした。彼女の作品が素晴らしいかどうかは別にしてやはり読ませる技術みたいのが上手だなと思いました。さすが人気作家です。

まず驚いたのは作中にかなりの割合でセックスの場面が入っていることでした。勝手にYA寄り?と思い込んでいたのでこれにはびっくりしましたがまあきっとキャラクターを作り上げるために必要だったのかもしれません。それにしてもちょっと多すぎじゃない?というのが率直な感想でした。しかし少しづつ散りばめられたホラーはすごくクリーピーで、でも過剰な怖さでもなく私的にはちょうど良い感じでとっても良かったです。そして作中のロマンスもミステリーも気になって本当にどんどん読んでしまいました。

これは好き嫌いが分かれる作品と聞きましたが個人的には娯楽性が強くとても楽しめました。最後の終わり方が嫌いという意見も聞いたことがありますが私としてはまあ特に好きでも嫌いでもなくという感じでした。もっと違うツイストも自分の中で考えていたのですがそれは外れていて良かったです。セックスシーンが多いので途中これってポルノ小説?と思ってしまったぐらいなのでそのようなのが嫌いな方は避けたほうがいいと思われます。

まあそれぞれのキャラクターにも色々問題があり、話の内容としても納得いかないところもありましたがまあそこはエンターテーメントとして割り切ってしまえばそこまで気になりませんでした。前に読んだ『Regretting You』の感想(読みたい方はこちらからどうぞ)にも書いてありましたがColleen Hooverさんの作品はもしかしてスランプの時に読むといいのかもと思いました。前のスランプ時に読んだみたいだし、今回もキング先生のながーい作品でダラダラしてた後だったので余計にサクサクと読み終えたことが嬉しくての高評価なのかもしれません。

それにしても作品の始まりがまたドラマチックで驚きなのですが今考えるとあのシーンは必要なかったのではないかという疑問が湧いてきました。確かにドラマチックなエフェクトはありますがただそれだけのために入れた感が少し残りました。

この作品は残念ながら誰にでもお勧めできる作品ではないけどセックスシーンが嫌でなく、そしてちょっと怖いミステリーを読みたい方にはお勧めしたい作品です。本当に娯楽として深く考えずに読めばなかなかの作品だと思いました。現時点(2023年1月)では私が探した限り日本語版は出ていないみたいですが、これだけ人気のColleen Hooverさんだから近いうちに翻訳出ても不思議じゃないですよね。

訂正:日本語版ちゃんとありました!日本語版の題名は『秘めた情事が終わるとき』でした。ということで日本語で読んでみたい方は日本語でどうぞ。

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