花の香 九拾 新酒













令和1BYから、花の香ブランドは「和水町テロワール」として、全量和水町産の酒米のみで醸されるようになりました。
こちらは精米歩合90%と、あえて磨かないことで和水町の個性を表現しています。

考察

香りは鋭い中にも甘さもあり、まるでサイダーのようです。
発泡してるわけではありませんが、香りとも相まってラムネ感を覚えました。
とても精米歩合90%には思えない美しさからなる、上品な辛口といった印象です。心地の良い酸味があります。

日本酒バーにて

これを飲んだ人、ほぼ全員が口にする言葉は、「これが精米歩合90%!?」です。
そして、ほぼ全員が「これはおいしい」と口を揃えるのでした。
精米歩合90%という情報がなくても同じ感じ方なのか、それとも90%だという頭で飲んでのギャップなのか、気になるところですが、なににしてもおいしいことには変わりません。

作家の感想

低精白といえば雑味があり、その雑味がクセになる、というお酒が多いように思いますが、こちらは雑味を酸味として活かしつつも綺麗にまとめたお酒です。
最近は低精白で、きれいなお酒を作っているところが出てきました。
各蔵の、腕の見せどころですね。
こちらもその1つで、雑味を活かしておいしくする、非常に技術のいる造りだと感じます。

冒頭にも記したように、今年度からテロワールを意識した酒造りを行っている花の香ブランド。
あえて磨かないことで、より和水町の、その土地の良さを引き出し、昇華させた作品になっています。


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