教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

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1/22 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「疲れ・血流・呼吸にも影響!?身体の硬さが招く意外な不調」

身体の硬さが招く不調

 今回は身体の硬さがどのように健康に害があるかを紹介。特に困っていないと放置している人が多いと思うが、特に困らないと放置している人が多いだろう。しかし実は健康に対して悪影響があるのだという。

 そもそも筋肉は使わないでいると萎縮して硬くなってしまうのだという。それによって関節の可動域も狭まってしまうのだという。番組では身体が硬い人を集めて実験している。

 

 

身体の硬さの診断方法

 最初の診断は手を後ろに組んで足を揃えてしゃがむことが出来るか(かかとを上げない)。身体が軟らかい人はすんなり出来て安定しているが、身体の硬い人たちは見事に全滅。これは足首を曲げる為の腓腹筋が伸びないからだという。これが硬くなると血流が悪くてむくみやすくなる上に、ひざにつながっているからひざが悪くなるのだという。

 2つめは立ったまま靴下をはけるか。被験者は全員△で何とか履けたものの、かなりフラフラしている。これは腸腰筋が硬いのだという。腸腰筋は歩く時に足を前に振り出したりするのに使用するという。この筋肉が硬くなると歩幅が狭まり疲れやすくなるという。またこれが進行すると、転倒して骨折するリスクがます。

 3つ目は上半身の硬さを見るテストで、これはトレーナーを脱ぐというもの。これがスムーズに出来ない人は肩甲骨回りや肩関節が硬くなっている可能性があるという。すると血管も硬くなって血流が悪くなるので肩こりや腰痛の原因になり、冷え性にもつながるという。またひどくなると硬い血管のせいで脳梗塞などにつながる危険もある。

 さらに姿勢が崩れることで呼吸が浅くなってしまうという影響もあり得るとのこと。

 

 

解消の為の万能ストレッチ

 解消方法としてはストレッチとなる。万能ストレッチ1は、壁の角の部分に立って、壁に手をついて両手の肘を伸ばして片足を前に出してひざを曲げて腰を落とす。ここで顔を出来るだけ上に向けて20秒キープするのだという。これは腸腰筋を伸ばせるストレッチだという。万能ストレッチ2は両手の肘を曲げて片足を前に出し、両手よりも顔が前に出るように身体を壁に近づけて20秒キープする。ここでかかとを浮かさないことで腓腹筋に有効だという。万能ストレッチ3は両手の肘を伸ばして片足を前に出してつま先を上げ、頭を下げてへそをのぞき込むようにして両方のひざを伸ばして20秒キープ。これは肩甲骨回りの筋肉に有効。以上を足を入れ替えて1セットで、1日3セット実施とのこと。

 この万能ストレッチを先ほどの被験者に1週間実施してもらったら、スムーズにしゃがめるようになって、前屈の記録も一気に向上、また歩幅も大きくなるという結果になってつま先も上がっているので転倒もしにくくなったという。さらに自覚症状として疲れにくくなったという。それは身体が軟らかくなることで余計な筋肉を使わなくなったからという。また肺活量の向上もあり、冷え性も解消されていたという。


 と言うわけであまりにも効果が抜群で「ホンマかいな」という気がするが、まあ身体が硬いということに良いことはないだろう。私も実際に身体が硬い(四十肩を患ってから、覿面に肩の可動域が狭まった。 

 

 

忙しい方のための今回の要点

・身体の硬さが不調につながることがある。例えば腓腹筋が硬いと血流が悪くなって足がむくみやすくなり、ひざも悪くなる。
・腸腰筋の場合は歩幅が狭くなって疲れやすくなり、転倒の危険も増す。
・肩甲骨回りの筋肉や肩関節が硬くなると血流が悪くなって肩こりの元になったり、血管が硬化して脳梗塞などにつながる危険もある。
・解消方法としてはストレッチを紹介。これを試した被験者が体調が良くなったという結果を紹介している。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあ効果があまりに劇的すぎて眉唾な感もなきにしもあらずだが、ストレッチをすることが悪かろうはずはないのでやってみるのは良いだろう。実際に身体が硬いとそれだけで怪我をしやすくなるから。

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