2025/01/01

Gabriel / Sweet Release ('76)

A1Love DisguiseB1Sweet Release
A2Don't Tell Me NoB2Chain Lightning
A3It's Gonna Be a Hard NightB3Making Her Cry
A4The Evening of My TearsB4Took the Love of a Woman
A5In the Middle of the NightB5Higher and Higher
 シアトルのB級ロックバンドです。
 かつて拙ブログで紹介した『潮風のバラード』のシンガー兼ギタリスト、フランキー・ブルーが過去に在籍していたことで、ごく一部のファンにほんのちょっとだけ知られています。

 どうせ『潮風のバラード』には遠く及ぶまい、と確信しつつも買ってしまいました。
 大して興味もないバンドのアルバムに手を伸ばしてしまった理由はただひとつ、映画音楽家ベイジル・ポールドゥリスがアレンジャーとして名を連ねているからです。

 ベイジル・ポールドゥリス。
 本作の時点では、B級ロックの編曲などで食いつなぎ、音楽業界にかろうじてつま先を突っ込んでいたにすぎません。やがて'80年代にはその軸足を映画界へ移し、映画のスコアを手掛けてめきめきと頭角を現すようになります。

 例えば『ロボコップ』のテーマ曲。作曲した人の名前は知らずとも、あの旋律はみなさんピンとくるでしょう。
 あれを耳にすると、ガシャンガシャーンとロボコップの歩く様子が浮かんできます。ついでにレイパー佐藤のネタまで思い出してしまう始末。

 ポールドゥリスは決して、モーリス・ジャールやヘンリー・マンシーニのような映画音楽の大家ではありません。しかし『コナン・ザ・グレート』や『暴走特急』など、いわゆるジャンル・ムービーの数々を仰々しいスコアで飾り立てた功績はもっと評価されるべきでしょう。たとえ本作での仕事が『元気が出るテレビ!!』の野口五郎くらい無益だったとしても。

 さてジャケットの裏には、バンドのメンバーが乱交をしているかのような写真がありますよ。

 乱交というより輪姦ですかね。女性をモノ扱いしている感じがたまりまへんな。まるで釣った魚を掲げて見せびらかす釣り仲間たちのようです。どいつもこいつも、めっちゃ楽しそうな笑顔しとる。女性以外は。
 左から2人目、われらがフランキー・ブルーも参加しています。さんざん肉欲に耽っておいて何が『潮風のバラード』だこの野郎。
★★★

Produced by Dallas Smith
Engineered by Bruce Ellison
Recordist: Ron Gangnes
Recorded: Kaye-Smith Recording Studios, Seattle, Washington
Mixed: ABC Studios, Los Angeles, California
Art Director: Frank Mulvey
Photography: Antonin Kratochvil
Illustration: Maxine Miller
Technical Assistance: Saulius Pempe
Hair and Make-Up: Arthur Treble and Lynn De Bon
Model: Karen Davenport

Gabriel
Frank Butorac: Guitars, Vocals
Stacy Christenson: Fender Piano, Hammond Organ, Clavinet, Piano, Synthesizers, Mellodion, Vocals
Mike "Thumper" Kinder: Drums, Percussion Effects, Vocals
Terry Lauber: Guitars, Pedal Steel, Vocals
Gary Ruhl: Bass, Vocals

Percussion (B3): Luis Peralta
Tablas (B2): Chris Leighton
String Arrangements (B1): Basil Poledouris
Electric Guitar (A3): Pat Flynn

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