合わない、とひとこと、あなたは僕の目を見ずに言うだろう

それとも

合わない、とひとこと、僕があなたの目を見ずに言うのだろうか?

いずれにせよ、

あなたも、僕も、

合わせられない、とは言わない、

合わせたくない、とも言わない、


合わせられない、と言えば相手の身勝手を責めているみたいだし、

合わせたくない、と言えば 角が立つ


合わない、と言っておけば、なんとなく、

あなたのせいではない、僕のせいでもない、

誰が悪いのでもなくて しかたのないことなのだ、と言っているように聞こえて

あたかも、

お互いに相手を悪者にしないよう、相手が自分を責めないように、

心配りをしているように見せかけているけれど、

腹の底では 自分の不誠実さを、うすうす自覚してないでもない、のであって、

本当のところは自分さえ悪者にされなければ 相手のことなどどうでもいい、のであって


つまり、ようするに、

合わない、とあなたが僕の目を見ずに言うとき、

合わない、と僕があなたの目を見ずに言うとき、

あなたも、僕も、

もはや 合わせようという意志を とっくの昔に失って、


頭の中では さっさとこの気づまりな対面を終わらせて、

新しい風の中を歩きたいと、もうそれしか、それだけしか、考えていない。

 

 

 

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