「皮膚は何も通さない」
これが人のお肌の自然になります。
死んだ皮膚細胞が15層にもわたって積み重なってできている。わずか0.02ミリほどの厚さの角質層。
この層が水分を遮断し、体内への異物の侵入を阻んでくれている。角質層はまさに
“壁”
のような役割を果たしてくれているのです。
人体の部位で、外部のモノが体内に入ることを許している場所はといえば、口と鼻の二ヶ所だけ。 皮膚へは何も通してはならない。
皮膚から侵入してくるものは、すべてが異物。ビタミンCであろうと、コラーゲンであろうと、セラミドやヒアルロン酸。どんな美容成分であろうと、全部異物。
皮膚を通して、筋肉に打ち込まれる。そんな筋肉注射の『遺伝子ワクチン』などは異物中の異物。 人体の構造から、このようにいえるのです。
角質層が万全でありさえすれば、
・何も通過させない
・自力で保湿できる
・乾燥下でも肌には潤い
・加齢でも水分・皮脂量を維持できる
異物を遮断し、体内の水分の蒸発をも許さない。角質層はまさにバリア、このようなものになるのです。
でも、その鉄壁の防御をいとも簡単に破壊し、異物の侵入をオールスルーにしてしまう。そんな物質が、
「界面活性剤」
この薬剤は言うまでもないのですが、石鹸にだって界面活性力は備わっている。だからどちらであっても、なるべく使わないように!
体を健康で健全、そして加齢でも美しい自然美を実現したいのなら、界面活性力の入った化粧品や洗浄剤などを避けること。
このことが大切になるのです。
■水と油・・・
界面活性剤の構造は、
“親油基と親水基”
この2種類の物質から構成されています。
水に馴染みにくく、油に馴染みやすい物質をして、「親油基」。
油に馴染みにくく、水に馴染みやすい物質をして、「親水基」。
このように分けられているのです。親油基と親水基を混ぜ合わせたものが『界面活性剤』。
石鹸ですと、植物性のオイルや獣脂などから親油基の脂肪酸を抜き取ります。
そして親水基の方は、塩から作った苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を結合させます。この結合は
“鹸化”
と呼ばれる工程なのですが、鹸化によって石鹸となり、そこに界面活性力が備わることになる。
一方の合成界面活性剤の方は、親油基も親水基も、どちらも石油由来の人工の化学物質から取ります。合成界面活性剤とは、
『ダブル石油系化合物』
こういうことになるのです。
よく自然食品店などに行くと、『自然派合成洗剤』みたいなものが売られていますが、この仕組みは親油基は植物性オイルを使い、親水基は硫酸などの人工の化学物質を使う。
石鹸と合成洗剤との合いの子、このようなものといえるのです。
■痩身美のために
合成界面活性剤の人体への作用は、強力であることが問題視されています。
体を守ってくれている角質層を破壊して、薬剤は60兆もの細胞へと浸透していく。石鹸よりもその浸透力はすこぶる高い。このように説明されているのです。
細胞にまで浸透した合成界面活性剤は血管に到達し、血液の流れに乗って全身を
「駆け巡っていく」
体は当然この事態をキケンと判断するため、脂(油)分である脂肪細胞。これを大量に作り出すことで、そこに薬剤を吸着させようと懸命になる。
それは血液から異物が全身に回っていくことを食い止めようとするための必死の作業といえるのです。
合成界面活性剤や各種薬剤、農薬、添加物などの人工の化学物質を使っている限り、痩身美を実現することは
「困難」
になってしまう。ヤセたいのなら、体に使うものは可能な限り自然であることが求められるというわけです。
※参考
『脂肪の蓄積と生活環境の知られざる関係とは?肥満の思わぬ原因に迫る!』
合成界面活性剤は、製造コストが安く、効率的に大量の薬剤を作り出すことが可能です。
安いモノには裏がある、このことを肝に銘じて、なるべく体に直接使うものは自然でムリのないものを使っていく。
この必要があるのではないか?私はそう思っているのですが、あなたはいかが思われるでしょうか?
台所用洗剤はありふれた生活用品の1つと言えますが、殺虫スプレーなどの比ではないほどの強力な薬剤になります。
殺人事件のほとんどは近親者や友人、“顔見知り”だなんて言われていますが、台所用洗剤だって
“侮ることなかれ!”
身近だけどキケン、こうしたものといえるからです。
“似ている!”
このことを理由に新コロ騒動は大騒動へと発展していきました。
SARSウイルスといえば、感染すれば致死率10%を超えるといわれた超キケンなウイルス。このように騒がれ、2000年代初頭に大騒動になったのが経緯になります。
でも、国立感染症研究所によると、
「台所用の合成洗剤は新型肺炎のサーズウイルスを殺す効果がある」
と公表しています。1ℓのぬるま湯に5~10㏄の台所用洗剤を入れた濃度で、効果があると述べているのです。
5㏄といえばお料理でいうところの“小さじ一杯”。台所用洗剤はわずか小さじいっぱいの少量で、あの致死率の高いSARSウイルスさえも亡き者にしてしまう。
環境臨床医の三好基晴氏も、『薬の常識はウソだらけ』(廣済堂)の中で、抗生物質でも死なないようなSARSウイルスが
「家庭用の合成洗剤で死ぬのですから、いかに有害かが分かります」
と警告を発しているのです。
デトックスなんて言葉がありますが、これは新たに毒を入れずに、過去に入れた毒を排出させることを意味しています。
実に理に適った健康法ではないか?と思うのですが、もしあなたがデトックスを心がけているのなら、何よりもまずは最初に合成界面活性剤の使用を
“やめる!”
このことが一丁目一番地でなければならないはずなのです。
何かを新たに買うのではなく、この洗剤をキッチン周り、浴室周り、洗濯機への投入。そしてシャンプーやボディシャンプー、さらには化粧品類も可能な限り使わない。
この重要性を思うばかりです。
■参考文献
■無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト
■自然食業界キャリア15年のOBが綴る