か弱くて脆いの真相は?夏の食材、その安全性を再度復習! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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以前も触れた話になりますが・・・、

日本人の大好きな野菜の1つに

「キュウリ」

があります。キュウリは食卓を飾る名脇役であるのと同時に、居酒屋においてもモロキュウ、梅キュウ。

酒のつまみとしても不動の地位を占め続けている。

キュウリは私たちの食生活に欠かせない。そんな食材の1つといえるのです。

でも、私たちが食べているキュウリのほとんどが、本来のキュウリではない

こうした現実をご存知でしょうか?

農業において、キュウリといえばか弱い野菜。このように信じ込まれて久しいものがあるのです。

栽培してもスグに病気になってしまうので、モノスゴイ量の農薬を使わざるを得ない。あくまで目安なのですが、栽培期間中に、

「約50回」

くらいの殺虫剤・殺菌剤を浴びせかけられている。莫大な量の農薬、これが使われ続けているのです。

農業において大切になるのは、『収穫量』。農家の方々は収量!収量!と盛んに気にされるのが通常なのですが、これは偏に自分の実入りに直結するから。

1本のキュウリの苗からたくさんのキュウリを採れば採るほど、農家の手取りは多くなっていく。ぶっちゃけ儲かる。

だから株と株との間を狭くして、ギュウギュウ詰めの満員電車のような状態にして1本でも多くのキュウリの苗を植え付けようとするのが常。

そこに有機であれ、化学であれ、肥料を散々に与えていく。

たくさんの収穫量を確保しよう!、こういうことだと思うのですが、でもそれでは当然、風通しは悪くなり、苗は病気がちになってしまいます。

さらに無肥料・無農薬の自然栽培の文脈においては、肥料を与えれば与えるほどに、虫や病気の発生源となっていく。

こうして大量の農薬が必要になるというわけです。

自然食品店や有機野菜の宅配などでも事情は同じ。キュウリの無農薬モノは、ほとんど出回ることがないのです。

こだわり野菜のお店であっても、かなりの量の農薬が使われている。そう疑ってかかるのが、正しいあり方ではないか。

何十回にもわたる、延命に次ぐ延命処置を施した結果、スーパーの店頭で、

"2本198円!"

なんて値段で売られている。

それがキュウリを巡る栽培の状況といえるのです。

 


(※我が家の四葉といわれるイボイボキュウリです)

■か弱くて脆い・・・
キュウリにはたくさんの農薬が使われることに加えて、自分の根っこで

「育つことができない」

そんな野菜の代表格としても位置付けられています。カボチャなどの強い根っこを借りないと、一人前には育たない!

このように思い込まれているのです。

多くの人が食べているキュウリは、ブルームレスといわれる品種になります。

濃い緑色で表面がピカピカとした、白い粉の出ないキュウリがほとんど。

よく目にし、よく食べる、私たちがお馴染みのあのキュウリは実はカボチャの根っこに繋げて育った確率が高いもの。

 

真相を確かめようにも、情報公開がされていないため実際のところはよく分からない。

お店の人に聞いてみたところで分からない。これはナスやトマトにも言えることなのです。

分からないものは疑ってかかるのが身を守るための術になるのだから、カボチャ根のキュウリがほとんどと思った方が無難ではないだろうか。

キュウリはか弱い作物だから、自分の根っこではどうにもならない。 

太くて、強力な根っこを持ったカボチャなど作物の力を借りることで、どうにか病気に耐えることができ、初めて多収穫が可能になる。

キュウリは非力な野菜の代表格!そう扱われてしまっているのです。

そういう目線で眺めてみると、どことなくカボチャっぽいような感じがしてくる。

食べてみると、キュウリ本来の香りが乏しく、シャキシャキとした歯ごたえもすこぶる弱い。

だって半分はカボチャのようなものですから・・・。中には、ネッチョリとした感じで正真正銘、カボチャっぽい味・・・。そんなものまであるのです。

自分の根っこで育つことができず、それでいて散々の農薬がかけられてしまっている。

自前の根っこで育った本物のキュウリは

「自根(じこん)キュウリ」

といわれますが、それはほとんど見かけることのない貴重品であるのが現在の状況になるのです。
 
■イノチとは?
でも、キュウリは本当にか弱くて、脆い生き物なのでしょうか?

ウイルスのように他の生き物の細胞に寄生しないと生きられない、そんな軟弱な生命なのでしょうか?

キュウリは今から1500年ほど前に、中国から日本に伝わったといわれています。

カボチャの語源はカンボジアから派生したといわれていますが、当時からカボチャの根っこと一緒になって、海を渡って来た!とでもいうのでしょうか?

 

そんなことは断じてない。当然、自分の根っこで育つことができるし、ましてや農薬なんて一切不要なもの。

1500年もの長きにわたって、日本の土壌で生き抜き、今日に至るまでタネを繋ぎ続けている。

強くて、歴史の長い野菜こそがキュウリ。それが本来の姿ではないかと私は思っているのです。

実際に日本各地には、たくさんのその土地に根づいたキュウリの品種が残っています。

我が家でも毎年夏に、自家採種した地面を這わせるタイプの「地這いキュウリ」も育てていますが、強力な生命力で畑を縦横無尽に這い回っていく。

下手をすると、公道にまで飛び出してしまうほどの旺盛かつ活発な生命力で、どこまでもツルを伸ばしていく。

この地の風土に適した、力強い野菜こそがキュウリ本来の姿といえるのです。


(※スマートなのも、太っちょなのも)

■汚れた土と汚れた水
生きものの本質は、

「不足に強く・過剰に弱い」

このように言われています。今の農業はあまりに肥料・農薬に頼り過ぎてしまっている。

キュウリが弱いのではなく、過剰な養分供給にキュウリの根っこが耐えられないだけ。

これが本当のところなのではないでしょうか。

カボチャほどの強さがなければ、多過ぎる栄養を耐え凌ぐことができない。

その現実を直視することなく、キュウリは弱い!と一方的に決めつけられてしまっているのです。

これは私たちの健康も同じであろうと思います。

栄養!栄養!と盛んにいわれ、飽食であるにも関わらず、栄養不足が散々に叫ばれ続けている。

メディアを通して、煽りに煽られ続けた結果、サプリメントなどの栄養のカタマリを飲まされ続けているのです。

過剰栄養が病気を招く、大きな原因になっているのではないかと思うのです。

海や川に、窒素やリン酸などの養分が過剰に流れ込めば、

「青潮・赤潮・アオコ・ヘドロ」

などが発生するものです。これらの汚染は不快極まるものですが、窒素やリン酸は植物の三大栄養素。

窒素・リン酸・カリの中の、2つに当たるものなのです。

海や川にこれらの養分が流れ込めば、それをエサにする植物性プランクトンが増殖していきます。

そうなれば今度はそれを捕食する動物性プランクトンも同時に増えていくわけです。

こうして水の中は飽和していき、次第に酸素が減っていき、死の海と化していく。

余った養分は底に沈殿し、周囲に悪臭を漂わせ、水質を汚染する“ヘドロ”となっていくのです。

私たちは海や川の汚染に対しては、敏感に反応する傾向がありますが、農地における

"肥料汚染"

については、甚だ鈍感で無頓着といわざるを得ないのが現状です。

有機であろうと、化学であろうと、肥料過多による土壌汚染・地下水汚染・作物汚染は返す刀で、私たちの健康にそのまま跳ね返ってくるのです。

『その国の国民の健康状態は、その国の農地の状態を見れば分かる』

そんな言葉があります。 

私たちはもっと田畑に使われる肥料に対して、敏感な感覚を養う必要を思うのですが、あなたはいかが思われるでしょうか?
 

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