徐福(じょふく、シュゥフゥ)は、秦の時代の方士で、
不老不死の薬を求めて、日本に渡ったという伝説の人物です。
方士とは、この時代の天文学、呪術、祈祷、気功、
医薬などに通じた学者で、後の時代には
道教の道士となる職に就いていた人たちです。
秦の時代というから、2200年ほど前の時代です。
古代中国では、神仙思想が強く、修行や霊薬により、
仙人になったり、不老不死になることが信仰されていました。
徐福は、始皇帝に、「東方の三山に不老不死の霊薬がある」
と進言し、始皇帝の命を受け、3000人の若い男女と、
多くの技術者、財宝と五穀の種を持って、
東方に船出をしたが、三神山には至らず、
平原広沢(広い平野と湿地)を得て、王となり、
秦には戻らなかったと《史記》にあります。
歴史書では、ここまでの記載なのですが、
この徐福が到達した場所として、
根強い伝承が残るのが日本で、
しかも各地に徐福伝説が今も残ります。
今回ご紹介するのは、中でも有名な2カ所です。
機会あれば訪れてみてください。
◆佐賀県
金立神社:徐福を祭り、穀物の神、水の神とされています。
しかも、50年に1度だけ開催される例大祭があり、
徐福が上陸したとされる場所から、金立山まで辿った道を練り歩きます。
https://www.asobo-saga.jp/search/detail.html?id=17
https://www.sagabai.com/main/3776.html
徐福のお墓があります。
徐福にまつわる伝承があったことから、観光振興もあり、
徐福公園という中国風の門を構える公園に整備されています。
和歌山県 徐福公園
https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/75/