WBCも気になるがF1も?

F1サウジアラビアGP開幕。
上位チームに次ぐ速さ?
ローレンス・ストロール?
グリーンレッドブル?
日本語のタトゥー?
歯痒いライバル達?

WBCの侍ジャパンは、イタリア戦に快勝し、準決勝へと進み、21日に試合が行われる。
野球で日本の侍達が活躍しているが、F1でも侍が輝きを取り戻した。


F1の開幕戦、バーレーンで、メルセデスやフェラーリを下して、3位表彰台をゲットしたアストンマーチンのアロンソの勢いが止まらない。



上位チームに次ぐ速さ?
昨晩からF1サウジアラビアGPが開幕したが、フリー走行では、優勝候補のレッドブル、マックス・フェルスタッペンの次のタイムを叩き出し、他チームは騒然となっている。


アロンソはF1デビュー時のミナルディの時から好きな選手で、2度のワールドチャンピオンに輝いたドライバーだ。年齢は41歳と今のF1では最高齢になったが、ドライビングは今もアグレッシブで、若手に負ける事は無い。


今年のF1のレッドブルの敵は、メルセデスでもフェラーリでもなくアストンマーチンのアロンソだ。

ローレンス・ストロール?
レッドブルの空力責任であるのダン・ファローズを引き抜いてデザインされた今年のアストンマーチンのマシンは、3台目のグリーンレッドブルとも揶揄されている。


アストンマーチンのオーナーはアロンソのチームメイトである、ランス・ストロールの父親、ローレンス・ストロールだ。カナダ人でファッションブランドへの投資で成功したローレンスは破産したフォース・インディアを買取り、その後、レーシング・ポイントに改名し、ウイリアムズからF1デビューを果たしたものの、その後は鳴かず飛ばずの状態の息子のランス・ストロールをF1ドライバーに抜擢した。



ただの親バカに見られがちなローレンスだが、F1に関わる事で、勝利に対する欲望が出てきた。

ローレンスは、2020年に自動車メーカーであるアストンマーティンの筆頭株主になり、みずから会長に就任して同社の経営に乗り出し、レーシングポイントをアストンマーティンのワークスF1チームにすると正式に発表した。

経営実権を握ったローレンスは、経営難に陥っていたアストンマーティンを立て直すため、毎年1モデルずつ新型車を投入し、これを7年ひとサイクルとし、以降はフルモデルチェンジを順次行っていくというのがセカンド・センチュリー・プランを立案した。F1に参戦する事でアストンマーチンのスポーツカーとしてのイマージアップに成功したのだ。

グリーンレッドブル?
バーレーンGPでアロンソが乗るアストンマーチンが3位をゲットしたが、表彰台に並ぶ、1位のフェルスタッペン、2位のペレス、3位のアロンソを観て、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、「レッドブル3台が表彰台を獲得」と皮肉を言った。

マルコが何故、皮肉を言ったかと言うと、ローレンス・ストロールがレッドブルの空力責任者である、ダン・ファローズを引き抜いたからだ。

F1解説で有名な津川さんによると、ローレンスはダン・ファローズ引き抜きの際、ダン・ファローズに対し、「君が望む資金と人材を集めるから、自分の実績をF1界に残さないか?」と口説いた様だ。


男なら誰でも名を残したいのは当然であり、ダン・ファローズは移籍を決断した。

当然ながら、エアロダイナミクスはレッドブルと酷似する事になり、巷では「グリーンレッドブル」とも言われている。

日本語のタトゥー?
フェルナンド・アロンソは、首と背中に日本語のタトゥーをフェラーリ時代に入れている。


スペインの Marca によると、フェルナンド・アロンソは「葉隠」の影響を受けたという。



「葉隠」は、江戸時代中期の藩士山本常朝が武士道について語った内容をまとめた書物。「武士道と云ふは、死ぬ事と見付けたり」という文言が有名だ。


アロンソはレースに勝つ為なら、死ねる覚悟であり、侍そのものだ。

歯痒いライバル達?
アストンマーチンのマシンのPU(パワーユニット)はメルセデスだ。
アストンマーティンの躍進にヤキモキしているのは同じエンジンを積むメルセデスに違いない。


しかし、2023年のメルセデスは失敗作だと言われており、ドライバーのハミルトンもそれを認めている。過去には7年連続コンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスだが、2023年に復活するのは絶望的だ。

フェラーリのルクレールは2022年にチャンピオンになれた筈だが、チームの戦略ミスで優勝を何回も見逃した。


セーフティカーがコースに入っている間にレッドブルはタイヤ交換をしたが、フェラーリはステイアウト。新品タイヤに抜かれるフェラーリのドライバーの憤りは計り知れない。

また、ピットストップでは、同時に2台をピットインさせるという失態も見せた。
フェラーリの歴史はF1の歴史でもあるが、どこか間抜けなチームなのは確かであり、今年もワールドチャンピオンは無理だろう?


戦略ミスが無ければ、2022年のワールドチャンピオンはフェラーリのルクレールだった。

今年はアストンマーチンの躍進でF1が面白い。
因みにWBC同様にアストンマーチンのチームウエアは手に入らない。

WBCの侍もF1の侍にも期待している。
今年はF1の侍も大活躍だ。