2022年9月17日土曜日

【惜別 特急かもめ乗車備忘録】 22'9/15

夏季休暇が1日だけ残っていたけど使う機会がなく過ぎていき使用期限は9/15。
西九州新幹線開業の9/23までラスト1週間って事は特急かもめもラスト1週間です。という訳で夏季休暇のラスト1日は9/15に特急かもめ号に乗るために長崎へ。

撮り鉄は8月に一応してたけど乗り鉄はしていないので今回は乗り鉄オンリー。
今回も往復の航空券はスカイコイン等を使用して出費は0円。その分、いつもケチるお昼ご飯は長崎市内まで足を延ばすので
長崎の伝統料理である「卓袱料理」を堪能してみる事にします。

前回は荷物が多くて元気もなかったから出来ませんでしたが今回はリュック1個だけであり伊丹空港までは単車で向かいます。往路は伊丹8時50分発のANA781便というのんびり出発なので自宅を7時過ぎに出発。が、7時台なので既に京都南IC付近は混雑していてのろのろ運転。名神に乗っても既に交通量は多くかっ飛ばせず。とは言いながら空港の駐輪場には8時過ぎには到着しエンジニアブーツからスニーカーに履き替えて保安検査場に向かいます。



以前なら大阪モノレールの駅下とかに単車を無料で停められたのに遠い所になった上有料になってもた。有料と言っても1日200円だから車で来て停めるよりも格安なので出来る限り単車で来たいもの。久々にQちゃんことプロペラ機のQ400を期待していましたがあさイチの781便は737-800でした。
別の伊丹到着便のグラハンを見届けて搭乗し定刻に伊丹を発ちます。




この日の航路は概ね晴れ。離陸後の甲子園球場やポーアイ、神戸空港を眺めながら上昇し順調に進みます。
この日はRW14運用のようで北から回り込むのでしょう。博多湾と共に福岡空港の真上をパスして佐世保方面に向かっています。



佐世保上空に来るとハウステンボスや針尾送信所等が見えてきました。佐世保は3年前にひでさんと長崎・雲仙・天草touringでさらりと通過しただけですがこうして上空から見ると改めて美しく腰を据えて訪ねなければならないと思った。




翼のちょうど下にある3本の塔が旧日本海軍の無線送信所で今も重要文化財として残されていますがその横のパールロードを走っている時も異様な光景に圧倒されたのを覚えています。

どんどん降下し大村湾を滑るように飛行して長崎空港には定刻の10時05分に到着。
今回は撮り鉄はしないのでレンタカーを借りずに長崎駅までは空港バスを使って移動します。10時25分発なので余裕と空港内をふらついていたらみるみるとバス待ちの列が伸びていきます。
早めに並んで事なきを得ましたが乗り切れずに次の便を待つ人がたくさんおられました。ド平日でも観光以外にこうしていろいろな人の流れがあるものなのですね。普段は職場と自宅の往復だけで一日が終わりますが全国を移動している会社員の方々、本当にお疲れ様です。
空港バスは1000円、約35分で長崎市中心部に移動。

この日の昼食は卓袱料理では数々の料亭があるようですが比較的カジュアルだと言われている「長崎卓袱 浜勝」さんを予約しておりました。
卓袱料理を知ったのは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」通称こち亀の36巻で両さんが長崎を案内されたシーンで初めて知ったのが小学生の頃だったでしょうか。その時から一度は食べてみたいと思っていたけど40過ぎるまで食べたことがなかった。

因みにこちらの浜勝さん、「長崎ちゃんぽんリンガーハット」のグループ店。
長崎と言えばちゃんぽんでもあり長崎大学出身の後輩に長崎でのお勧めちゃんぽん屋を聞いた時に「観光客向けの高いちゃんぽん屋行くくらいならリンガーハットで十分です」と言われた事を鮮明に覚えていますがリンガーハットも長崎市が本社の列記とした長崎の会社だったのですね。

空港バスは中央橋バス停で降車し思案橋方面に少し歩きます。
ライトだけが最新のLEDに換装されライトだけがギラギラした少し違和感のある路面電車を眺めながらお店を目指します。



思案橋付近をうろつくのは5年前に学会で訪れた時以来ですがアーケードの入口に国道324号の標識があります。
こんな商店街が本当に国道なのかと調べてみたら日本でアーケードを通る国道は2か所しかないみたい。一つは東大阪でもうひとつがここ。



車両通行可能時間帯は5時から10時の5時間だけで実質本道としての役割は長電が走っている市道1号線が果たしています。
起点は長崎市ですが海上国道区間を経て熊本が終点というなんとも奥深い国道です。街をふらりと歩くだけで色々と発見があるもので本当に腰を据えて色々な地を巡りたいものですね。国道324号を越えてしばらく進めばこの日のお昼処のリンガーハット、もとい、浜勝さんに到着。



昔ながらの料亭で食べてみたかったのですがコースは2名様~となっており1名様からコース可能な浜勝さん。
安い方の卓袱ハタコースを選びましたがそれでも6500円とお昼から清水の舞台から飛び降りる気分です。



結論から申しまして一人で卓袱料理を食べるのは寂しい。
こち亀に出てきていたような大皿で華やかな盛り付けは出来ないので1名様分の小皿とかにのせられてやってくるのでとっても寂しく感じてしまった。
こ、これで6500円か・・・。改めて長崎ちゃんぽんリンガーハットがコスパ的にも最高であると思いながらご馳走様でした・・・。
次回は長崎市内で「長崎ちゃんぽんリンガーハット」で昼飯を済ませようと思った・・・。

お昼を食べたら12時半を回っており長電に乗ってとりあえず長崎駅まで行ってみます。駅前は新幹線開業を見越して新しいビルやロータリーの建設中で仮設な感じが満載であり夜景で有名な稲佐山から特急かもめ号を俯瞰すべく稲佐山ロープウェイ乗り場まで歩いて移動します。
長崎は三菱重工の造船所があり造船大国であった頃は栄えていたようですが今は商船から撤退し客船の造船もなく護衛艦の造船とかだけのようで元気がないようです。稲佐山の麓には三菱重工の寮や三菱会館、三菱球場、三菱体育館等、三菱村となっていますがこちらもくたびれた感じで元気がない。野球場も草ぼうぼう。



そういえば都市対抗野球の常連で三菱重工長崎があったけど5年くらい前に消えてしまったみたい。国を挙げて支援している中国や韓国には対抗できず相対的に地位が低下している造船業と聞きますが日本全体で他の国々に抜かされ世界的な位置づけはどんどん低下していると感じますがそんな一面を垣間見たような気持になってしまいました。
ワクチンも製薬も外資ばかりでラグジュアリーホテルも外資ばかり。ハウステンボスもHISから香港の投資会社に売られたりと。公費でコロナの治療薬に飲み薬で9万弱、点滴5日間で30万弱のお金がつぎ込まれているけどいつまで続ける気でしょか。

こんな感じでモヤモヤしながらトボトボ歩いて稲佐山ロープウェイ乗り場に到着し往復1250円でチケットを買って山頂へ。
こちらも5年前の学会の時に来て以来ですがなんとか長崎本線が見える程度。



個人的には対岸に見える鍋冠山からの夜景が好き。てっぺんまでのんびり歩けて無料ってのもありますし。



ちょうどかもめ19号が走っているのが見えましたがわかりますか?
2019M 特急かもめ19号 長崎本線 浦上-長崎



ロープウェイは20分に1本で運行されており14時の便に乗り下山します。また歩いて長崎駅まで戻るのはしんどかったので通りかかった長崎バスに乗車し160円で長崎駅まで戻ります。駅にはこじゃれた飲食店が先行オープンして西九州新幹線の開業準備が粛々と進められていました。
個人的にはかもめは885系の白いかもめであり別の名称をつけてもらいたかった。



車内販売はないので改札前のセブンでお茶を買って駅構内へ入ります。
15時46分発のかもめ94号に乗車ですがその前の15時19分発のかもめ26号を記念撮影しておきましょう。もう長崎という駅名とかもめさんを見る事は出来ずこれが最後です。構内には新幹線のアピール役のお姉さん(誰だ?)も立っていたので記念撮影させてもらいましたが快くお受けいただきました。




隣の新幹線ホームでは試乗会が行われていて体験乗車の車両が出たり入ったりしていますが在来線ホームには葬式鉄がド平日でもおられ三々五々思い思いのかもめを撮影していました。この行き先案内もあと1週間。別に長崎にゆかりがある身ではありませんが5年前の学会の時に思い出の人と一緒に乗った特急であり今でも良き思い出でありその特急がなくなると思うと感慨深くなります。



そうこうしていたら15時19分発のかもめ26号になるかもめ21号が入線してきました。
2021M 特急かもめ21号 長崎駅


少しだけですが新幹線と一緒にいる姿も見る事ができました。






折り返しかもめ26号を見送り94号の到着を待ちます。


待ち時間の合間についついやってしまったけど一人旅でも楽しい思い出は作りたいもの。



なんでもかんでも新幹線って意味があるんかと思うけどあればあると早くて快適で良いと思いますが結局はペイするかどうかという事が肝心。開業時はオメデタムードが優勢だけど結局赤字とか利用が少ないと後出しじゃんけん的な報道も目立つ。がらがらの特急かもめ号を見ると新幹線作ってもそこまで需要あるんかと勘繰ってしまいます。赤字の地方路線も地元の人たちは路線は残してほしいけど普段の足は自家用車なんてニュースを見ますが地元のエゴでしかない。
そうこうしていたら折り返し臨時94号となる列車が送り込まれてきました。
8094M 特急かもめ94号



普通車でも良かったけどラストなのでグリーン車に記念乗車。JR九州の列車は外装も内装も本当に素敵。





が、内心博多まで2時間6分ってなげーって少しげんなりしている自分がおった時点で自分自身に矛盾を感じます。
5年前はお連れさんと駅弁とか食べながら博多から山陽新幹線で帰京したけど今回は博多からは福岡空港経由での帰京。雲仙普賢岳、有明海を眺めながら列車は振り子をきかせながら進んでいきます。


なげーって思いながらも途中で寝落ちする事もなく車窓からの景色とジョイント音を楽しみました。博多駅では特急かもめ号ではなく普通の通勤列車への乗車待ちの列が出来ていますがちょうど帰宅時。博多駅での特急かもめの案内も見納めです。



これにて特急かもめ乗車記は終了。地下鉄に乗り換え福岡空港からANA430便に搭乗し伊丹に戻ります。




自動チェックイン機も今後撤去されて搭乗手続きもアプリで完結させるみたいでこの光景も23年度までと報道にありました。



20時30分定刻に到着し再び駐輪場まで移動。エンジニアブーツに履き替え帰宅です。



無駄にだらだらと長ったらしい乗車記になりましたがお付き合いくださりありがとうございました。
時の移ろいは早いものでこんな事あんな事あったなと思いながらあっという間に歳をとっていきます。

おわり


追記
9月23日のダイヤ改正で鹿児島地区の415系運用が終了とのニュースが。薄々西九州新幹線開業で消えるのではと言われていたけどやはり寂しいですね。会いたい時には会えないと亡き人を思う気持ちに近いものがあります。2カ月前に思い立って行ったのがラストになってしまいました。





0 件のコメント:

コメントを投稿