この季節になると各自治体で文化の日の功労者顕彰が準備されている。能登上布の暖簾も、そうした形で記念品として贈呈される。いつからだったか記憶がないけど、何年か前から暖簾に墨絵を描いている。
今年も、竹と瓢箪などを描いた。何年も何枚も描いているのに、厚手の麻布には墨濃淡を一筆で描くのは難しい。ニジミとカスレの加減が生地の撥水と浸透具合で異なるから、1枚1枚それを確かめながら筆に墨の含み具合を調整する。ときどき水を吸わない麻糸があっても描く
ときどきサビ糸が濃いのも味になる
ときどき浸透し過ぎる糸が潤い感じさせて
ときどき糸のケバが多くてカスレが出るのは枯れた趣き
ときどき、私がビビることがある(^^;
同じ内容を描くために現物を前において描くこともある。
何年も描いていても、失敗しそうで緊張する。もっと思う様な空気を描けるように探しているけれれど。私の探している空間が何であるか、分かるときもあるが、分からないままの時もある。何年も描いているのに・・・一言でいうと「やっぱり難しい」!!!
依頼者の想いを裏切らないように描こう・・・しかし70歳近くなって、指の動きが、あじゃかしい・・・そろそろ無理っぽいなぁ・・・毎年、そうブツブツ言いながら描いているような気がする(^^;)
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