ここしばらくSnow manのお話ばかりしていたので、今日は喫茶店らしくコーヒーのお話などしてみたいと思います。
昨年12月からだったかな…Netflixで「さよならのつづき」という小樽が舞台のドラマが配信されておりまして、ご覧になった方もたくさんいらっしゃると思いますが、そのドラマの中で、コーヒーが重要な役割?アイテム?として描かれていたのです。
その中で重要な登場人物である雄介 (生田斗真)のセリフを紹介させていただきます。
「きっと君は嫌なこととか悔しいこととかあって、イライラしていると思うんだ。だからまずはコーヒーでも飲んで落ち着きましょうね。まぁコーヒー飲んだからって解決しないかもしんないけど、ふっと一息つくことで、置かれた状況がそこまでひどくないかなって思えたりするかもしれない。まぁいっか、何とかなるかみたいなね。それに見えなかったものが見えたり、気づかなかった美しさを見つけたり、コーヒーにはさ、そういう力があるんだよ。知ってた?」
というコーヒーについての思いを語るシーンのセリフです。
私はそれを聞いたときそうそうそうなのよ。コーヒーというか喫茶店には不思議な力があるのよ。気分転換、リフレッシュ、たまたま入ったお店でかかっていた音楽だったり、手にした雑誌だったり、店主だったり、偶然隣りに座ったお客さんだったり…自分らしく生きることを思い出させてくれる、何かに出会えるかもしれない。
知らず知らずのうちに、自分が思っているよりも頑張っている身と心、いつの間にか行き詰まってしまった日々の行き場のない気持ち、そのまま頑張り続けたらきっと壊れてしまうから。
ほんの2〜30分でいい。
ひょいと素敵な喫茶店に入って珈琲一杯飲んでほしい。
そうなのよね雄介くん、やっぱり同じこと考えてる人がいるんだなぁと自分がやってきたことを思い出してうれしい気分になりました。
その私がやってきたことを書いた文章があります。かなり前のことですが、なんと月刊おたるという郷土誌に掲載していただきました。
今日はその元の原稿を読ませていただきたいと思います。ちょっと子どもの頃の話やローカルなお話になってしまいますがご容赦ください。
「月刊おたる」 504号 2006年6月号 に 畏れ多くも掲載していただいたママの作文。
その元の原稿です。
「小樽と私と喫茶店」
今は清水町となっているのだろうか?
昔、中野植物園のあたりに「源町(みなもとちょう)」という町があった。昭和四十年代のはじめ頃。
私の小樽の記憶はそこから始まる。
最近あるラジオ番組で、小樽の古い町名の話をしているのを聴いた。中央バス梅源線の「梅」は梅ヶ枝町のこと、「源」は源町のことで、このバスの路線名は今は地図から消えてしまった町の名まえの名残りであると話していた。
私はまだ市内の路線バスにバスガイドさんが乗っていた時代、その源町の山の上、木造平屋の小さな家で暮らした子どもの頃のことを懐かしく思い出した。
庭の大きな木の枝に、小さな板切れと縄で作ったブランコがひとつ。
娘となんかは遊んでくれないあの父が作ってくれたブランコ。
ずっと乗っているとお尻が痛くなるそのブランコに揺られて、夕焼け空と向かいの家の大きな畑を変わりばんこに眺めながら「ご飯だよー」と呼ぶ母の声を待っていた。そんなのどかな暮らしだった。
その頃の楽しみといえばたまの日曜日、母とふたりで「街」へ出掛けることである。子どもの私にとってそれは特別な一日で、前の晩など興奮してなかなか眠れず、お昼のお子様ランチのおまけは何だろうか、どこの喫茶店に入りどんなチョコレートパフェを食べられるのだろうかと、わくわくする長い夜だった。
ひらひらレースがついた白いソックスにエナメルもどきのピカピカの黒い靴を履いて石ころだらけの坂道を下り、バスに乗る。席はもちろんお気に入りの一番後ろの窓側である。
・・・博物館通り、色内川下、中央通り、小樽駅前。バスを降りればそこは「街」。
都通りの商店街をあちらこちらと見て歩きながら大国屋へ。エレベーターガールのおねえさんの白い手袋、今日はエレベーターには乗らないのかと、少しがっかりしながら大国屋の中を通り抜け、まるいさんへ。屋上には確か子どもの遊び場があった。だいたいこの辺りで母の手荷物が少し増え、そろそろ昼食となり、三幸かまるいさんの食堂に入る。おまけ付お子様ランチの時間である。
それから、なぜか北海ホテルの地下を通ってニューギンに出て花園銀座街を上り公園通りまで。お決まりのコースだった。
途中、途中に入ってみたいと思うお洒落なお店がたくさんあって、そこは憧れの大人の世界。
わくわくする「街」だった。
帰りは来た道と反対に駅前へと向かうのだが、必ずどこかの喫茶店でひと休みとなる。
いよいよチョコレートパフェの時間なのだが、楽しみにしていた一日がもうすぐ終わってしまう寂しさと、アイスクリームの甘さとが交じり合ってなんとも複雑な味になった。
そんな母との楽しかった記憶のせいか、学生の頃から喫茶店が好きだった。
いつの間にかチョコレートパフェはコーヒーに変わったが、今でもどこかへ出掛けると必ず喫茶店に入りたくなり、気がつけば近くのちょっと素敵な喫茶店を探している。
珈琲の香り、心地よいBGM、静かに流れる時間。
息抜き、くつろぎ、気分転換。
出逢い、おしゃべり、笑い声。
安らぎ、こころ和む、ホッとする空間。
喫茶店。
昨年の春、子どもの頃に憧れたあの「街」の中、都通りに小さな喫茶店を開いた。いくら好きでもまさか自分で喫茶店を開くとは夢にも思わなかったが、たくさんの人に支えられ、おかげさまで本日も営業中である。
ある日、お客様との何気ない会話の中から「喫茶店めぐり」のようなイベントがあったら楽しそうだなと、ふと思いついた。
市内の「喫茶店マップ」があったら欲しいと自分で思っていたせいか、以前から頭の片隅で描いていたマップのイメージと、大好きなイベントで毎年楽しみにしている「はしご酒大会」をヒントに構想を練った。
それが~小樽の街で「ホッと・・・珈琲たいむ」一杯の珈琲から~という、現在開催中の喫茶店のスタンプラリーである。
色内、富岡、稲穂、最上、新富など、市内の十一店の喫茶店を八月までにゆっくり廻り、コーヒーを飲みながら「ホッ」と幸せな時間を過ごしていただくというもので、喫茶店好きの方も、喫茶店にはあまり行くことがないという方も、市民の方も、近隣市町村の方も老若男女を問わず、楽しんで参加していただけるイベントである。
さらにこのスタンプラリーの楽しみ方は、お店を出てからが大切なポイントになっている。
(そんなつもりでマップを作ったのだが)
それは、近くの公園でくつろいだり、お買い物を楽しんだり、少し足を延ばして普段はあまり行かないような観光施設に勇気を出して入ってみたりすることである。「あら、小樽にこんな良い所があったのね、今度は誰かとまた来よう」と、そっと心に誓って帰る。小樽の魅力再発見である。
参加してくださった方には、そんな有意義な一日を過ごしていただきたいと、心で秘かに願いながら考えた企画で、一杯の珈琲から何かが始まってくれればと、スタートには一粒万倍日を選んだ。
アイデアだけは突拍子もないことを思いつくくせに、いざ実行するとなると結構不安で、とても情けないことになってしまう自分がいる。それでも勇気を出して電話をかけ続けた。仲間がきっとみつかるはず。
思い通りに動いてくれないパソコンと喧嘩しそうになりながらホームページ作りにも挑戦してみた。パソコンに謝ったら許してくれたのか何とか完成。
悪いのは相手ではなく自分なのだとパソコンから学んだ。
参加して下さった喫茶店の方々、知恵を与えて下さった尊敬する諸兄、マップやホームページの製作に協力して下さった仲間、広報に多大な協力をして下さった皆様、図々しいお願いにも拘らず協賛下さり景品を提供して下さった企業の皆様、忘れてはならない心やさしいお客様たち。
そんな数え切れない皆様のご協力をいただいて実現することが出来たのである。
みんな小樽が大好きで、この街を心から愛している人ばかり。
想いはひとつだと感じた。
・・・一杯の珈琲から、明日へ。
源町という町名はいつのまにか消え、ニューギンも大国屋もまるいさんも無くなってしまった。
「街」はいつのまにか、前の晩からわくわくするような所ではなくなってしまったのかもしれない。
それでも私はやっぱり・・・
小樽の「街」が大好きなのである。
うわぁ懐かしい!
この喫茶店のスタンプラリーと言う企画を始めたとき、自分の店に来た客をよその店に、行けだなんてあんたバカじゃないのとか言われました。それでも私は喫茶店に入るということをたくさんの人に体験していただきたかったのです。
ほぼ手作業だったスタンプカード作りやマップの制作などなど、コーヒーを飲みに来たお客さんにお手伝いいただいて(正しくは手伝わせて…カフェあんな被害者の会が発足しました)
おかげさまで6年続けることが出来ました。
毎年、全く喫茶店とは関係ないのに100人分の景品を市内の有名なかまぼこ屋さんやお団子屋さんの引換券、お蕎麦屋さんの食事券をはじめ、ヴィオラマスタークラスのコンサートチケット、人力車特別体験チケット、温泉ホテル入浴券、ガラス細工制作体験、ベネチアガラス美術館入場券、FMおたる番組出演券などなど多くの企業やお店の皆様にたいへん快くご協力いただきました。感謝してもしきれません。
最近mixi 2と言う新しいSNSがスタートしましたが、mixi 懐かしいとか思い出しまして、そういえば昔のmixiにカフェあんなのこといろいろ書いていたなぁと思って開いてみましたが、スタンプラリーなど肝心の詳細は、閉じてしまったホームページに飛ぶようになっていて、見る事は叶いませんでしたが、色々と検索しているうちに、喫茶店のスタンプラリーに参加してくださったお客様のブログが見つかりまして、読ませていただきました。私が思っていたよりもずっとずっと楽しんでいただいていたようで感無量でした。
商店街にあったお店は、もうとっくに閉店してしまいましたが、一杯のコーヒーから人生を変えてしまうような素敵な出会いがあるかもしれない。一杯のコーヒーで心が救われることがあるかもしれない。そんな変わらぬ思いでこのミニチュアのカフェあんなを開店しました。
街の喫茶店にフラッと立ち寄るようにミニチュアカフェにいらしてください!
そしてあなたの街の喫茶店やカフェに勇気を出して入ってみてください!
きっと何かに出会えると思います。
*小樽ジャーナルさんで取材していただいた生地
https://www.otaru-journal.com/2006/03/post_1075/
https://www.otaru-journal.com/2006/04/post_1107/
*参加してくださったお客様のブログ
ありがとうございました🙏✨
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