マニュアルだけではない 介護現場は試行錯誤しています

みなさんこんにちは、雪乃です。

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また、ブログでどんなに偉そうな事を言っていても青くさい事ばかりでは話になりません。仕事でも実力の伴わない、青いケアにならないよう頑張ります。

さて、ある介護事業主の本を読んでみて、気になる箇所がありました。

「マニュアル通りの介護をやっていたら、自立支援なんてできない!」というものです。どういう事なのか考えてみました。

その事業主は「マニュアルが悪いわけではない」としつつ、巷にある介護施設のほとんどは、マニュアルに沿った仕事しかしていないと述べています。

決まった時間にトイレに誘導し、食事や洗濯などの施設の業務もマニュアル通りにするだけだと言うのです。決まった時間に決まった事を、ただ単に『療養上の世話』として排泄ケアとしてオムツ交換や食事の介助をやっているだけなのが、他の介護施設だといいます。

ですが、これ、どこの世界の話なんでしょうか?

その事業主が運営しているデイサービスや少規模多機能などでは「お茶出しや皿洗いなどができる利用者には、施設でそれをやってもらう」などと自慢気に語っていますが

それは普通にやっています

みんながみんなできるわけではないのですが、グループホームなどでも、洗濯機を回す事はできなくても、洗濯物をたたむ事ができる人にはやってもらいますし、デイサービスで食器を洗う事はできなくても、洗った食器を拭くとかは別に普通です。

そうする事が本人の残存機能の維持につながると判断すれば、ケアプランにも組み込みますし、サービスを提供する現場レベルでも、本人のできることできない事を見極めながら、いろいろと提案してくれます。

どこでも業務上マニュアルとか、感染防止マニュアルとか、災害対策マニュアルとかは決めていますが、なんでもかんでもマニュアルにしてマニュアル通りにケアをするなんてことはやっていません。

その方の自立支援をどうするか、はその人その人によって違うので、ケアマネ、サービス提供責任者、生活相談員が担当者会議などで専門的な意見を出し合っています。もちろん本人や家族のできること、希望なども考慮してのことです。

その事業主は自分達だけが特別な事をしているかのような話ぶりをしていましたが、現実はそうではありません。

もちろん、現場の人手不足やアセスメントの不足で、必要以上のサービスをしてしまうことだってあるかもしれません。ですが可能な限りサービスの質を向上して、本人主体で、本人の生活の質を向上させるケアをしたいとは、まっとうな事業所だったらどこでも考えている。

件の事業主は、ヨソを貶めることでしか自分達のアピールポイントを作れないのかと残念でなりませんでした。

この写真はフリー素材です。シラネアオイの花です。


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