「病床を増やせばいい」と簡単に言うけれど

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みなさんこんにちは。雪乃です。

大阪でのコロナの拡大、医療の逼迫が深刻になっています。

他の地域でもいつ、どこでこのような状況になるかもわかりません。

門真市では介護施設でクラスターが発生しました。職員と入居者、合わせて60人以上が感染しています。

「市関係者などによると、4月11日に入所者2人が発熱し、PCR検査で陽性と判明。その後、施設内で感染が拡大し、入所者39人、職員22人の感染が確認された。入院先が決まらず施設で療養中だった入所者を含む14人が死亡したという。」

引用元https://www.yomiuri.co.jp/national/20210507-OYT1T50062/ 2021/05/07読売新聞

限られた空間の中でクラスターが拡大し、重症化しやすい高齢者が感染者となっても受け入れ先が見つからない状況です。

ということは施設の介護職もその中で施設内感染を防ぎつつ、対応しなければいけないわけですよね。

もちろん行政だって病床を増やす努力をしています。

行政も医療機関も、指を咥えて静観しているわけではありません。実際に病床を増やしています。

ただ、私も病床を増やす事に反対しているわけではありませんが、気になる事があります。

その分、他の医療が行えなくなったり、綱渡りの状況が続くだろうなと心配してしまいます。

京都大学大学院の藤井聡教授などが、「酒類の提供を禁止するなんてとんでもない!医療崩壊すると騒ぐ前に、病床を増やせばいいのだ!」と盛んに主張しています。

ですが簡単に増やせないからこその今の状況であって、ICUに対応できる人材を短期間で確保しろと言われても限界があるでしょう。

「コロナを5類相当に位置づければ、危険な感染症として対応しなくても良いので、医療機関が受け入れる事ができる」と藤井聡はしつこく言っていますが、院内感染などで多くの感染者を出してしまうコロナの対応をそう簡単にできるわけがない。

どうもコロナ受け入れをしていない病院では対応力が余っていると考えているフシがありますが、コロナを受け入れていない病院は、他の病気の患者を診ています

病床を増やせたとしても感染者が増え続ければ増えた病床があっという間に埋まってしまうかもしれません。

やはりどこかで、感染拡大抑止にもっと強い措置を講じなければという議論になってくるでしょう。大阪府のコロナ対策会議ではすでにそのような議論になっています。

自粛とか緊急事態宣言とか、国民だって好きで付き合っているわけではありません。ですが医療崩壊がこのままだと痛い目にあうのは国民です。


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