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ドクダミママ至言

母業落第の果て:もっと早く知りたかった子育てへの答え

助けたくとも助けない方がいい時もある:娘アパートが見つからない

子供を助けることはいいことか。

それは年齢による。

子供が成長するに従って

親は手を引くべき。

でもそれが上手にできない親がたくさんいる。(自分も含めて・・・😅)

 

現在娘がアパートを探している。

過去2ヶ月間も。

あまりのとろさにこちらもイライラする。

でもそれには正当な理由がある。

 

1。シェアハウスを探していて、人種差別に遭遇し断られることが何度かあった。

娘は見かけはハーフ。でも金髪碧眼から見ると100%アジア人と見られているらしい。日焼けするとタイ人に見えるとも言われたらしい。もちろん隣に純粋の日本人がいると白人に見えると言われている。それでやっぱり白人にとっては娘は異人種。おまけに知らない人。そんな人と一緒に住むのは嫌だと言うのだ。(危険視されているのだろう。さすが差別の国アメリカ!)

普通は仲の良い友達と一緒に借りて家賃を割るというやり方をとるけれど、娘の友達のほとんどは皆親と暮らしていて自立できていない女性のオンパレード。だから選択肢には入っていない。

それでシェアハウスもシェアアパートも諦めたらしい。

 

次は自分だけで住むアパート。

しかしこれも壁が厚い。

その理由:

2。全米中で、分譲だけでなく賃貸物件も大幅に値上がりしている。だから娘にはなかなか手が届かない。

3。連邦政府による家賃政策が続いていたが、最高裁が払えない人のための特別扱いはもう終わりと告げたため、今まで家賃を払わなかった人で今後も払えない人の退去命令が始まってしまったのだ。そして彼らはより低価の賃貸物件に引っ越しをしている。つまり娘が借りたいところ。

4。ハイチやアフガニスタンや他の中南米などの諸国からの難民が大量に受け入れられ賃貸物件が彼らのために優先的に確保されている。従って娘用に空きがない。

4。家を買いたい人がたくさんいるけれど、サプライチェーンが機能していないため建築材料が足りない。よって家が建たない。そのため市場に分譲住宅が足りない。結果的に買いたい市民は賃貸住宅から出れない。と言うことは空きがない。娘にもない。

 

八方塞がり。😰

 

8月初旬から探していて今10月。

10月も危なさそうだ。

もちろん高いところならある。

1Bed room で月最低$1,500(15万円)なら空いているようだ。

しかし娘には痛い出費。

上限800ドルを考えている。

でもそんなところはもともと数が少ないだけでなく既にみんな取られている。

 

多分親が探してあげたほうが早いに決まっている。

でもそれは本人の成長にならないのでやっていない。

夫は家に帰ってこいと言ったけど、帰るくらいなら高い家賃を払ったほうがいいらしい。

 

親はどこの国でも普通は娘に甘い。

でも娘は夫の家系の頑固女。

だから自己のプライドを守るためにはちょっとやそっとのことでは頭なんか下げない。

向こうからお願いなんてよっぽどのことがない限りはない。

どう転んでもいいから自力でこの問題を解決するという本人の決心は固い。

 

だから本当は助けてあげたいけど

助けない。

 

この分でいくと12月になってもアパートは決まらないかもしれない。ようやく4月になってやっとチャンスが訪れるかもしれない。

でも・・・・

ずっと友達のところに居候していていいのだろうか。いくらなんでも1年も居候はできないだろう。

でも・・・・

そうなったらそうなった時で娘はまた何かアイデアを絞るように頑張るに違いない。

 

そう。

娘は社会のことを学びながら自分で色々考えて問題解決に取り組んでいる。

それを誇りに思う。

そもそも

成長の過程を邪魔してはいけない。

確かに親にとって我が子が苦しむ姿は嫌なものだ。

でもあえて手を出さないことも重要。

 

子供から学習の機会を取り上げてはいつまで経っても子供から卒業できないからだ。

結局大人になるということは危険を犯すことが前提に入っており、

それには失敗も入っているということ。

それを避けて本当の意味での大人にはなれないのだ。

 

ついでに娘の面倒を見たり心配している時間や余裕がなくなってしまった。

それは、夫が5月のコロナワクチンの接種後からずっとその副作用で激しい倦怠感も抜けていないだけでなく、7月から杖か歩行器を使わないと歩けない身となってしまったからだ。

 

だからちょうどよかったのだ。

子供の心配ばかりしているわたしたち夫婦に

神様が他のことを考える機会を与えてくださったのだ。

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抜け殻となった鳥の巣。飛びたってしまった雛鳥にちょっかいは出さない。

ドクダミママ至言

助けたくとも助けない方がいい時もある。

子供の苦悩は学習の機会。

だからその貴重な体験を取り上げてはいけない。