goo

憎めない

完璧な人はどこかとっつきにくいところがあります。どこか不完全な方が親しみがわいて。

私は良い人ほどどこか安心できないところがあるのです。もちろんあの人良い人だと思われたいし、思いたいのですが。

雪山でチョコレートがあってそれを食べなければ飢え死にみたいな場面。おおぜいの仲間がいる中、みんなで分けようと。
そう考えるのが当たり前だと思います。しかし私に信頼している人は全部自分が食べると言いました。悪びれもなく。

でもその人はとても情深くて仲間思いなのです。仲間のうちの一人が間違った方向に進もうとすると涙を流しながら叱ります。本気で。
で、私はというと良い人なのか、「仕方ないんだ。事情があるのだから」と何も言わない。

どっちが信頼されるだろうか。相手の印象に強くのこるのはどっちだろうか。

そもそも持ってうまれた性格みたいなものもあるのだと思います。私のように相手に厳しく言えない人間も多数いるはずです。

ミスチルの歌に「もし世界を誰か一人の命と引き換えに救えるとして僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ」というフレーズがありますが同感です。ほとんどの人間がそうだと思えます。

よくお笑い芸人でもとても憎まれキャラなのに好ましく思えるのは何故でしょう。たぶんその人が自分を良い人だとはじめから思っていないし、相手に思わしてないからだと思います。

だからそんなに良い人にならなくてもいいのかも、私は勝手にそう思うのです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨の後の晴れ 独り言 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。