【独検】ドイツ語検定4級。合格へと導く5ステップ!【試験対策】

ドイツ語検定(独検)4級

この記事では、ドイツ語検定(以下、独検)4級の概要や押さえておきたいポイントを確認していきたいと思う。

この記事は以下のような人には特にオススメだ。

  • 独検4級は受けておくべき試験なのか、また、自分にとって最適なレベルなのか知りたい人。
  • すでに独検4級を受験する予定でベストな勉強方法を知りたい人。
  • 独検4級を間近に控えていて、最後の得点アップを狙いたい人。

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試験の概要

まずは独検4級の概要(必要レベルの把握・試験の科目など)を確認しよう。
すでに申し込みを終えた人はこの章を飛ばしてもらって大丈夫だ!

試験のレベルと対象者

独検4級に合格するために必要な能力の目安は以下の通り。

  • 基礎的なドイツ語を理解し,初歩的な文法規則を使って日常生活に必要な表現や文が運用できる。
  • 家族,学校,職業,買い物など身近な話題に関する会話ができる。
    簡単な手紙や短い文章の内容が理解できる。
    比較的簡単な文章の内容を聞き,質問に答え,重要な語句や数字を書き取ることができる。
  • 対象は,ドイツ語の授業を約60時間(90分授業で40回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
  • 語彙1000語

独検公式サイトより引用

テストの構成と解答形式

独検4級は「筆記試験」と「聞き取り試験」から構成される。数を記入する問題を除いてすべての問題は選択問題となる。

試験時間はそれぞれに以下の通りだ。

  • 筆記試験 – 60分
  • 聞き取り試験 – 25分

配点と合格点

配点は一つの正解ごとに1律で3点が配点される。

  • 筆記試験 – 38問 ✖️ 3点
  • 聞き取り試験 – 6問 ✖️ 3点 + 4問(第2部) ✖️ 4点

合格に必要な点数は試験の度に異なる。必要な点数の算出方法は公表されていないが、独検4級ではおおよそ60点が合格のための最低点となる

独検は合格・不合格の通知だけが送られてくるシステムとなっているので、自分が獲得した点数はわからない。

独検4級は毎年、夏と冬に試験が行われる。試験日程・費用・会場などについては独検の公式サイトを参考にしてほしい。

独検 (ドイツ語技能検定試験) 公式サイト :: http://www.dokken.or.jp

合格のための5ステップ!

それでは、独検4級への合格を目指す人たちが確認すべき5つのステップを見ていこう!

  1. 充分な数の語彙を覚える!
  2. 必要な文法項目を確認する!
  3. ドイツ語の音に耳を慣らす!
  4. 文章を読む練習をこなす!
  5. 問題の形式に慣れる!

充分な数の語彙を覚える!

独検4級に合格するために覚えておきたい語彙の数はずばり1000語!わからない単語に出会って時は辞書を引いて調べることをクセにしておこう!

独検4級では単語の発音も問題として出題されるアクセントの位置と音の長短もかならず合わせて覚えよう

独検4級で必要となる動詞についてはこちらの動詞も参考にしてほしい。この動画で紹介している動詞が出題されるすべてという訳では無いが、自分の語彙を確認するための目安となるだろう!

必要な文法項目を確認する!

独検4級では基礎的な文法の確実な理解が求められる。特に以下の3つの文法事項は特に念入りに確認しておきたい!

単語の語順

独検4級では、適切な単語の位置を尋ねる問題も出題される。

動詞の場合は「定形第二位の原則」や「枠構造」に当てはめて考えればいいので比較的簡単だが、否定文における「nicht」の位置などはよく考えないといけない。

「nicht」の配置についてはこちらの記事を参考にして欲しい。

動詞の人称変化

ドイツ語では主語となる名詞によって動詞の語尾が変化する。
(例)ich komme、du kommst、er kommtなど

人称変化を復習したい人はこの記事をどうぞ。なお、人称変化のルールは「テストテンテン」と覚えよう

冠詞と格変化

ドイツ語の基本中の基本。4種類の格とそれに対応する冠詞のかたちを確認する問題だ。

格は冠詞の前に置かれた前置詞によって決定される場合(格支配)と、動詞の種類によって決定される場合がある

前置詞の格支配についてはこの記事で確認してほしい!

ドイツ語の音に耳を慣らす!

独検4級を受験するのならば聞き取りのトレーニングはできるだけ早いうちに始めておこう。ドイツ語の単語をしっかりと聞き取るには、自分の耳を充分にトレーニングしておくことが必要だ!

しかし、独検4級のレベルだと聞き取りの教材を探すのも若干苦労する。ドイツ語の日常会話などをまとめたCD付きの参考書を一冊購入するのがオススメだ。

以下に紹介する「日常ドイツ語会話ネイティブ表現」は独検用の参考書ではないものの、スタンダードなドイツ語フレーズを勉強でき、独検4級対策としてもピッタリな一冊となっている。

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また、以下の記事ではYouTubeのドイツ語チャンネルを紹介しているので参考にしてほしい!

文章を読む練習をこなす!

独検4級の筆記問題では、ある程度の長さの文章を読んだ上で質問にこたえる問題がいくつか出題される。つまりある程度の読解力が求められるわけだ。

文章の読解力を高める方法はいくつかあるが、まずは充分な量の語彙を身につけていることが前提となる。そのうえで、単語と単語、または、文節と文節の関係を正しく理解することが必要となってくる。

独検4級においては、「er」や「sie」といった代名詞が何を指しているのか、確実に理解することが重要。マーカーなどで代名詞の部分に線を引き、その代名詞が何を指しているのか確認をする練習をするといいだろう

ドイツ語では、語順の自由度が高い反面、文の構造を理解するのが難しいことが多々ある。上級者になってニュース記事や学術的な文章を読解する際には、そういった練習が役に立つだろう!

問題の形式に慣れる!

語学の試験ではあらかじめ問題の形式を把握しておくことが重要だ。

独検4級においては、聞き取り問題が若干変わった形式となっている。この形式を知っているかどうかが確実に得点に影響してくる

ここでは聞き取り問題の各部門の問題の形式と、それぞれの回答のコツを解説するので目を通してほしい。

第一部

第一部は少し変わった問題形式となっている。ドイツ語で読み上げられる質問とそれに対する返答を4種類聞き、その中からもっとも会話として自然なものを選ぶという問題だ。

この問題は主題形式は珍しいものの、質問の意味がはっきりと理解できれば答えを選ぶのはそれほど難しくないだろう。質問を理解したら、以下にあげるようにふさわしい返答はどんな内容か頭の中で思い浮かべてみよう。

(例) 問題が「Was kostet」で始まる → 「〜 euro」という返答が自然

なお、会話はそれぞれ2回再生される。

第二部

第二部は1分前後のドイツ語の会話を聞き、それに関する4つの質問に答えるという問題。会話の後に問題も放送される。

回答用紙には「□ Jahre alt」といった具合に回答の一部が書かれている。放送が始まる前に素早く回答用紙に目を通し、どのような質問が来るかある程度予想しておこう。会話はゆっくりとしているので、集中しておけば聞き取りにはそれほど苦労しいだろう。

会話と質問は2回放送される。1回目の放送ですべてに問題に回答し、2回目の放送では答えを確認するだけで済むのが理想的だ。

第三部

第三部では短い文章を聞き、4つの絵からもっとも内容に適したものを選ぶという問題だ。問題は2回読み上げられるが比較的早いスピードで話される。

この問題を解くコツは放送が流れる前にすべての絵に目を通す事。絵に目を通す際に内容を表すドイツ語単語が頭の中に浮かぶようであれば、苦労せずに正しい絵を選ぶことができるだろう

独検4級対策にオススメの参考書

最後に当サイトがオススメする独検4級の参考書を紹介しておこう!

独検合格のためだけに作られた参考書「ノイ」。「発音」「文法」「会話文」「読解」と分野別にトレーニングでき、確実に合格へと導いてくれる独検のガイドブックと言える一冊だ

次に紹介したいのが独検の過去問題集。この本は独検5・4・3級の過去問題のみならず回答の解説や過去の合格点なども掲載されている。独検を受験するなら絶対にもっておきたい一冊と言えるだろう

単語の学習には超定番のキクタンシリーズ。キクタンにはなんと独検4級レベルに対応したものもある。ナレーションにも定評があるキクタン。この本もできれば入手しておきたい!

今回の記事はここまで。君たちの健闘を祈っているぞ!


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ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。