黒川弘務の経歴がすごかった。定年延長で批判されるも…

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黒川弘務経歴が大きく揺れ動いています。現在は検察庁の検事ですが、安倍政権が半年間の定年延長。そして検察庁法改正案にて更に定年延長の可能性が。

ツイッターでは「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグで日本のトレンドぶっちぎり一位。今回はそんな黒川弘務の経歴などについてみてみましょう。

黒川弘務の経歴

出典:ANNnews

名前黒川弘務(くろかわ ひろむ)
生年月日1957年2月8日
出身東京都
出身大学東京大学法学部

黒川弘務の経歴は1981年に東京大学を卒業し司法修習生に。そして1983年に検事任官。その後東京や新潟、名古屋に青森と各地方の検察庁に勤務し総務省秘書課、刑事局に司法法制部勤務。その後は以下の通りの経歴となっています。

  • 2001年12月:法務省大臣官房司法法制部司法法制課長
  • 2005年1月:法務省刑事局総務課長
  • 2006年7月:法務省大臣官房秘書課長
  • 2008年1月:法務大臣官房審議官
  • 2010年8月:松山地方検察庁検事正
  • 2010年10月:法務省大臣官房付
  • 2011年8月:法務省大臣官房長
  • 2016年9月:法務事務次官
  • 2019年1月:東京高等検察庁検事長

このように検事長になったのは比較的最近。この時に就任会見を開いており動画についてはこちらとなっております。

この時に黒川弘務は以下のようにコメントをしています。

  • 重大な権限を与えられている事の責任を強く意識。
  • 慎重かつ誠実に職務を遂行する。

また、経歴を見ても分かるように2010年8月には松山地検検事正に異動していますがその2ヶ月後には大臣官房付として異動。当時の民主党政権の千葉景子が法務大臣となり、大阪地検特捜部の主任検事の証拠改ざん、及び幹部の隠蔽を受け「検察の在り方検討会議」が発足。

黒川弘務が事務局のトップとして当時法務大臣であった千葉景子を支え、千葉景子も彼を信頼して相談しています。

その様子は実際に「検察の在り方検討会議」の委員の一人、ジャーナリストの江川紹子が告白。そのように黒川弘務は今では安倍政権べったりと言われているのもどことなく違和感。

定年延長の不自然さ

黒川弘務は安倍政権にべったりであると批判をされており、定年延長や検察庁法改正案などは批判もされています。

実際に比較的政権寄りのスタンスであると言われている産経新聞などでも「あまりに不自然で恣意的に法解釈を変更したと疑われても仕方ない」とまで言われる始末。定年延長が不自然であると言われている主な理由は以下のような流れ。

  • 黒川弘務は2020年2月7日に63歳になる。
  • 検事長の定年は63歳で退官予定だった。
  • しかし2020年1月31日の閣議で黒川弘務の半年間の定年延長が決定。
  • ちょうど半年後には2020年8月には稲田伸夫検事総長が65歳で定年となり退官。
  • そのため半年の期間延長で黒川弘務が次期検事総長になる可能性がある。
  • 2020年5月には「検察庁法改正案」が審議入り。
  • 国家公務員の定年を60歳から65歳に段階引き上げ。
  • 更に内閣や法相が認めた場合に例外的に延長する規定も設けた。

実際の所、黒川弘務本人がどのようなスタンスかは不明ですがどのように扱うかで定年延長、そしてその正当性を後押しするかのようば検察庁法改正案が審議入り。

著名人らも反対の声

この黒川弘務の定年延長を目的としか見られないような検察庁法改正案については前述のように「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグで200万声のツイートが。更には多くの有名人も参戦しています。

個人的に黒川弘務が安倍政権と親密な関係であるという断定については慎重な立場。黒川弘務本人の声が殆ど表に出てこないため。本人がどのような立場であるかがあまり見えてきません。

ただ、それを抜きにしても検察庁法改正案は今やることではないと思います。今やってしまうと事実はどうであれ、まるで黒川氏の定年延長の正当性を後付けで付与するためだけかのような印象を与えます。

検察庁法改正案は黒川弘務とは無関係であるのならそれこそ2年後にすれば良いわけで。今行うとなると黒川弘務のためではないと考えるのは正直かなり厳しい。